昭和とタロウのストーリー

タロウです。昭和の出来事をストーリーにしました。懐かしく、ほろ苦い思い出で、キュンとして下さい。

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最近の記事

ニコラシカ

大人になりかけの頃、背伸びがしたくなる。 色々な事、物に興味が出てくる。 女性にもてたいことが目的といい切ろう。 その頃はデートの最後はワンショットバーに 行くことが多くなる。 知らずにお酒にも興味が出てくる。 後輩が「今度の土曜日、初デートなんですよ。 飯は決めているんですけど・・バーで何飲んだらいいですかね?」 他から聞いた情報をスポンジの様に吸収してそれを自分の 情報で発信したくなる。 「カクテルにはいろんな意味があって・・1杯目はこれ、次はこれ 最後

    • 卒業

      昨日はあちらこちで卒業式だったんでしょうか? かわいいハイカラさんがたくさん通っておりました。 中学の卒業式、式が終わり担任が「最後のホームルームです」 いつも通りに淡々と進んでハイ終わりとなる場面。 「君の行く道は♪果てしなく遠い♪なのに~い、なぜ」と 担任が歌いだした。 この先生は私から言うと不人気先生、何年も同じノートを見て授業を進める、新しいことはしないお爺さん先生。 なぜ♪の歌いにクラスのどこからか、かすかに「歯をくいしば-りー」 と聞こえてきた。

      • デートも環境変化で!

        最近はカクテルを飲む人は? 少ないんだろうか? カクテルには「花言葉」のような意味が あるものや メッセージのあるものも多い。 マティー二を代表とする代名詞カクテルの中に 「サイドカー」がある。 ブランデイベースのワイルドなカクテル。 でも同伴には女性には強すぎる。 じゃあ何をチョイスする? お菓子洋酒のコワントローにべースを変えるのも 同伴の女性にはお勧めだけど、 女性とのペアにはレシピを変えずベースを ブランデーからウオッカに変えるだけで、 冬の夜空に舞うような白いカクテ

        • 花粉症

          花粉症の季節になりました。 私が小学生の頃は花粉症というのは原因不明の病気の 扱いでこれといった治療法もなく「不治の病」の感じ方を していました。 その頃、隣に高校生のお姉さんが住んでいて、 お姉さんには兄弟がいないこともあり、 私や妹を可愛がってくれました。 家に呼んでは、その頃では非常に珍しいジューサーで絞った 「バナナジュース」甘くておいしかった。 焼きたてのクッキーも、ここでよくごちそうになりました。 かっぱえびせんか?水あめせんべいを食べていた私には 洋物は心を奪わ

          バレンタインと呼ばれる前

          まだ、バレンタインなんて言われていなかった頃。 いや、僕の小さな町だけがそうだったのかも知れない。 小学生の時、私は2月14日にチョコレートを貰った。 くれた女の子は入学の時から何時も隣の席の「小友ちゃん」だ。 彼女は何も言わずにチョコレートをくれた。 私の幼い回路は理解するには知識が無さ過ぎた。 その日の夕方同級生達に話す。 「お菓子の日?」 「この間風邪で学校休んだからか?」 「??????????」 「なんとかで~じゃないの」と 「うちの姉ちゃん言ってたよ」 「次の14

          バレンタインと呼ばれる前

          万年筆

          万年筆 一時期必ず携帯してた。 必ずボールペンと万年筆の両方をスーツの内側に 挿していた。 特別良いものではないがモンブランを携帯していた。 当時はレストランがある施設の運営を任されていたため、 ホテルでもレストランでも客にペンを貸すことがあったからだ。 若かったこともあり「自分が何ができるのか?」と思いつくと 試さずにはいられなかった。 その日は関西でテナントビルと多数所有されている オーナーさんが食事に来られていた。 「あの社長は変わり者だからと!」と聞いては

          また逢おう

          また会おう! 昔の友人が来た。 会うのは、かれこれ10年以上振りになる。 サラリーマン時代の同僚だ。 当時は自分たちの将来を何度語ったかわからない。 遊びも良く行った。 とにかく彼とは気が合った。 あの時みたいに今は笑うこと等ない。 10年という月日は短いようで複雑である。 私は自分で仕事を始めた。 彼は他から聞いていたが 今、収まる場所が無いと聞いていた。 厳しい時代だ。 「おう、はいれよ」 「う、ん」 数時間だったが話が弾んだ。 「遅咲き、だ

          オタクと呼ぶ前

          この時代まだ「オタク」とか「マニア」とかいう言葉もなく 毎週楽しみにしているということは決して口にはできなかった。 機動戦士ガンダム! 「殴って悪いか」や「あなたはエスパーかも知れない」など 数々の名セリフも隠れて感動していた。 プラモデルも隠れて作っていた(笑) クラスでガンダム好きは1番前の席に並んでいた。 ある日、まあ悪い友人かな?(笑) 彼は英語の授業中に前列のガンダム好きめがけて辞書を 投げつける。 後頭部に当たりガンダム好きは前のめりに・・・ 彼らは振り返ると 「

          大人の味は回らない

          若いころの寿司屋の思い出。 大人に憧れた私は身近の人間にもそう印象があったようで、 帰郷した友人達と会うことになり、粋な寿司屋に行こうと。 「回りはダメだぞと」町で老舗の寿司屋、 きれいなカウンターの高そうな寿司屋。 お客は大人のカップルやスーツの大人、 大将と会話をしながらお酒を交わしているようだった。 お店のおかみさんらしき奥さんが「なににしますか?」 メニューがなかった。周りは僕任せという感じで、 困った私は「お任せします、各自握ってください」と 「こういう店来たことあ

          ハワイコナ

          しつこく昭和の話。 学生時代に良く行った喫茶店。 頼むのはブラジルを中引きで挽いてもらうフレンチコーヒー。 若造は「キリマンジャロ」の領域には到底到達しない。 お店はカウンターの中に一人だけの小さな空間。 飲み物の他は、 口が真っ赤になる「ナポリタンと」 なぜか「焼きそば」 マスターは髪を束ねたポニテールがよく似合う小柄の 女性だ。 年は私より少し上ぐらいだろうか? 常連さんは彼女を「なっちゃん」と呼んでいた。 「なつこ?」いや?「なつみ?」 そんなことを勝手に詮索しながら飲

          再会

          謎の再会 学生の頃の子供の頃の昔好きだったった人を探し出して くれる番組が流行りました。 今から10数年ぐらい前に田舎に帰省した際、 久しぶりの友人達の再会。 頭が薄くなった奴や、2回も離婚を経験していた奴。 リストラされて仕事を探している奴。 時の流れはあるけれど再会すればあの時と変わらない。 そこには仲間でしかないのだ。 いくつになっても人はどこかに昔の面影はあるものだ。 参加者は私が一番久しぶりだった。 宴も進み突然「太郎にサプライズがあります!」 うん?なんだ?

          憧れ

          タバコは人より早く初めて人より早く辞めた。 大人に憧れがあった頃、良く通ったバーがあった。 マスターとマダムのいる小さなバー、その頃、カクテルコンペに出ている バーテンダーがやっている本格的なバーなんて住んでいた町には 珍しすぎた、マスターの話に夢中になった。 この頃の2000円のチャームチャージは高くて大変だったが、 通い詰めた。 ここでは飲んだこともないバーボンやジッポライターにかっこよく油を補充するやり方、ビリヤード、ダーツのルールも教わった。 初めてボトルキープをした

          宜しくね。

          1か月ぶりに明日は日の温かみを感じれるらしい。 北に暮らす私には待ち遠しい。 なによりも楽しみなのだ。 こんな時期に思いだすことがある。 そう、彼女を始めて見かけたのはと寒くて一人では 気持ちまで沈んでしまいそうな今頃 仕事帰りに夜、山の上の喫茶店に君はいた。 店窓から180度ガラスのマウントビューは映画のワンシーンの様。 私はこの景色が好きだった。 仕事の帰りに秘密の喫茶店でのコーヒー。 お店は場所が悪いのかお客はほとんどいない。 何時しか景色に目を向けず私はいつも来ている

          ダンディ?

          久々に昔の想い出を ハートカクテル、右曲がりのダンデイなどブレークした時代。 近所にかなり意識した年上のお兄ちゃんが住んでいた。 私たちは彼を「ダンディ」と呼んでいた。 いつも色とりどりのジャケットを着まわして、 自慢のロータスヨーロッパの横にはロングヘアーの女性を乗せていた。 マンションに住んでいたダンディは僕らも自宅に気軽に上げてくれる 気さくな人だった。 部屋の窓からは眺めがよく、居間にはカウンターがあって、 その横、奥の部屋には大きなアンテイークのテーブルがあっ

          昭和とタロウのストーリー

          こんにちは、タロウです。 目まぐるしく刺激の多かった 昭和を生きて来て、 出逢った。出来事を短いストーリーに 少しキュンとなったり、 今日の元気になって欲しい。 #昭和#ストーリー#レトロ#小説#季節#恋#思い出#日常#ブリキ#オモチャ#笑顔

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