#52 会社は"自分"と"会社"のベクトルを合わせる作業で成立している(自動車会社_5)

 どんな会社でも社長以外は上司というポジションが存在はする。社長以外のポジションの人が、その上(上司)の命令や指令をその部署の部下が聞くかを考えると、大きく3つの理由がある。

①自分のやりたいことの承認、権限をその人が決めるから。
②自分の評価や査定=給料をその人が決めるから。
③自分のポジションや役職をその人が決めるから。

①→②→③→①を繰り返して、会社と自分のベクトルを合わせていく過程が会社で働くという事だと思う。

①承認、権限
 誰でも会社には自分のやりたいことに近いという理由があって”選ぶ”という行為を伴って入社している。やりたいです。という先はまずは上司という存在だ。その結果ダメと言われたり、軌道修正したり、やってみろと言われたりする。

②評価、査定
 やってみた結果、会社の存在理由である”利益の追求”という結果に対して短期的、長期的にどのような結果をもたらしたかを給料や報酬という金額で提示する作業を上司から行う

③異動、昇進
 本人の実施したい方向と合う組織や、実施したい事に対して本人の適正があると判断して異動や昇進を判断する。

①~③の過程は
①自分というベクトルと会社のベクトルを合わせる
②どれだけ会社に付加価値を与えられたか、ベクトルの伸びを測定する
③このままの方向でいいか?帰るべきか?、ベクトルの方向性を判断する

というループを回している事になる。(もちろん、単純なベクトルではなく、色々な要素が絡み合っている。)

会社のベクトル(方針)が絶対的に正しく、誰も疑わなかった時代には自分のベクトルを会社のベクトルに合わせていくことが正解だった。ただ、不安定さが増した現在の社会で、会社のベクトルが正しいと本気で思える会社は少ないと思う。(自分もその一人)

そこで大切になってくるのは、自分のベクトルを持って、成長させていくことだと思う。正解がないからこそ、会社の方針に頼っていても自分は成長できない社会が訪れたと感じている。マツコの知らない世界に出てくる変なこだわりを持った人たちの様に、正解が何かは分からない中でも進んでいける人材になりたい。

そして、そのベクトルが会社のベクトルをも動かす事で、結果的に会社も成長できるのがVUCAの時代の会社経営だと思う。

現在の社会

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