「本格中華おそるべし」チートデー旅行記③～岩見沢編～
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【前回までのあらすじ】
オッス、オラアルロン！
ソフトクリームとかスパゲッティとか、帯広にはうめぇもんがいっぱいあるなぁ～！ 腹いっぺぇ食ったぞ！
髪も切ってすっきりしたし、友達と楽しく過ごしていい一日だったなぁ～！
そして迎えた2日目。これから岩見沢に行くんだ。わっくわくすっぞ！
【2日目 帯広→岩見沢】
初日から暴飲暴食を決め込んだアルロンに、2日目の朝がやってきた。バツ丸の家はエアコンがあるから良い。快適な目覚めとなった。
2日目は送迎の「送」というミッションがある。我が友・バツ丸を帯広から岩見沢まで送り届けるのが今日の僕の役目。
朝起きてから、朝食を買いに二人でコンビニへ行った。帰宅し、買ってきたサンドウィッチを頬張り、バツ丸の淹れたコーヒーを楽しむ。なんて優雅な朝なんでしょう。
コーヒーの余韻に浸りつつも準備を済ませ、いよいよ出発だ。目指すは170km先の岩見沢。
と、その前に、バツ丸が「お土産を買いたい」と言うので、ある店に寄ることに。
その店とは、はい、そうですね。前回の記事を読んでいるあなたなら、簡単にわかりますね。
それではご唱和ください。せーの、
クランベリー！
友人・バツ丸も、帰省の度にここのスイートポテトを手土産にしているくらいだ。
バツ丸にとって、クランベリーはお土産の定番なのである。
今回もスイートポテト2個、シァンルル（クッキー）に関しては1箱12枚入のものを5箱くらい買ってた。海外からの観光客か、って思うくらい爆買いしてた。それでいて「『こんなにたくさんいらない』って言われたらどうしよう……うう」などと変なところでネガティブを発揮している。めんどくせーやつだな。
お土産も買ったことだし、改めて岩見沢へレッツゴー。
バビューン！🚙
はい、着きました。朝の9時半くらいに出て、正午にはもう岩見沢。昼食にしよう。
優柔不断同士が「なにを食べるか」を話し合うと、最短でも10分はかかる。そのため、道中であーだこーだ話していた。決まるまで30分くらいかかった気がする。
結論として、バツ丸の思い出のレストランに行くことになり、スマホのナビを頼りに目的地へ向かう。便利な時代になったものだよまったく。
店に到着した。店というか市民ホールのような施設で、その中にレストランがあるのだそうだ。
施設の入口に近づくと、小さな看板が立っていた。
お客様各位
本日は、定休日のため
レストランはお休み
とさせていただきます。
なぁ～にぃ！ やっちまったなぁ！（©クールポコ）
まじか。30分も悩んで決めたというのに、よりによって定休日とは。言われてみれば、なんか子供向けのイベントみたいなのやってるし、その関係で休業しているのかもしれない。ぐぬぬ。
ランチ場所決めはまた振り出しに戻ってしまった。男は黙って店探し。
昨日一緒にいたサンペイに定休日看板の写真を送り、優柔不断組の敗北を報告する。すると、サンペイは新たな候補地を提案してくれた。彼は、一時期岩見沢に住んでいたことがあるのだ。
サンペイ's チョイスの中から一つ選び、営業状況を確認するため店の前を通る。車がめっちゃ停まっているので営業中ではあった。しかし、車がめっちゃ停まっているということは、自分の車を停められないということでもあった。ぐぬぬ。
仕方がないので有料駐車場に停車し、歩いて店まで向かう。
こうして紆余曲折あったランチ場所決めだが、ようやくゴールした。
今回やってきたのは、中華料理屋の萬珍閣。
サンペイ曰く、「岩見沢で5本の指に入るオススメ店」らしい。これは期待できそうだ。
厨房からは日本語ではない言語が聞こえてくるし、メニューもほぼ漢字でなんとなくしか読めないしで、本格中華感がすごい。
ちなみに、本場中国で食されているものは「中国料理」と呼ばれている。「中華料理」というのは、あくまでも「中国料理を日本人向けにアレンジしたもの」である。ここテストに出ます。この店は「中華料理」って書いてあるから後者なのだろう。
僕は台湾ラーメンを、バツ丸は油淋鶏定食を注文。
台湾ラーメンとは、鶏がらベースの醤油風味スープ、唐辛子とニンニクを炒めたひき肉、さらにもやしとニラが入ったラーメン。台湾料理を起源に持つのだが、発祥は名古屋なのだそうだ。岩見沢の中華料理屋で名古屋めしを食べるという、実に稀有な体験をしているということになるのか。
味の方はというと、サンペイの前情報どおりちゃんと美味しい。思ったほど辛くなくて食べやすい。スープには優しい甘みがあり、二日酔いのときとかに食べたくなる類のラーメンだった。
ともすれば、パンチを求めている人にとっては少々物足りないのかもしれない。ただ、パンチは足し算でどうにかなる話だから、これはこれで素晴らしい一品だと思う。
バツ丸に少し分けてもらい、油淋鶏も食べた。終盤で食べたにもかかわらず、肉はしっかり温かく、衣はサクサクのまま。ネギだれも、甘味、辛味、酸味のバランスがちょうどいい。もらった3切れは、一瞬にして消えてしまった。
ふう、大満足だ。岩見沢にこんな美味い店があったとは。おそるべし。
🍜
昼食後、バツ丸を実家に送った。次に会うのは明後日だ。それまでシァンルルでも頬張りながら、ゆるりと過ごしたまえ。
僕はこれから札幌に向かう。別の友人たちと過ごすためだ。
来た道を少し戻る形で、僕は愛車を走らせた。
（続く）
※アルロンの累計運転距離（概算）：340km
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