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【ロケリの堅いお話】実力差によるコミュニティの作りづらさ。

どのゲームでも初心者と上級者には差はあるが、このゲームは特に実力差が大きい。そこまで差が開いてしまうことの本質と、それによるコミュニティ形成の難しさを考えてみる。

スタートラインが全員同じ。だから差が大きくなる。

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例えば、APEXを初めてプレイする人が2人いる。
一人はFPSを全くプレイしたことがない人。もう一人はFPSに何百時間費やしている人。

後者の人は少なくとも、敵に銃口を向け無慈悲にトリガーを引くことができる。

理由は明確。"FPSというジャンル"のゲームに慣れているから。

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では、ロケリはどうだろうか。



...車でサッカーするバカげたゲームなんて他にはない。


唯一、レースゲームをやったことがある人は操作感になれるのが早いかもしれないが、そんなもの(失礼)親指一個分スタートラインからでてる程度である。

一応、ロケリのジャンルはスポーツゲームだが、私は、ロケリのジャンルは≪ロケットリーグ≫だと思っている。

wikipedia:ロケットリーグ

ロケリは唯一無二のゲームであり、他のゲームをやっていようが、ほぼ、スタートラインは同じ、つまり初心者には差がないということだ。

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では、なぜスタートラインが同じだと、実力差が大きくなってしまうのか。
もうお分かりだろうが、それは"そのジャンルのプレイ時間の差がとても大きいから"である。
実力差が大きい原因の本質はこれだと、私は考えている。

「APEXを初めてやるFPSかじってる人」には、これまでの積み重ねがある。
APEXのプレイ時間は"0"でも、FPS自体は何百時間とやっている。
ロケリのプレイ時間は"0"なのに≪ロケットリーグ≫を何百時間やってるというのはあり得ない。

ロケリ上位勢は何千時間をロケリに費やしているが、必ず"0"から始まるロケリは、その領域に達するまでの道が、あまりにも、遠すぎるのだ。

実力差がコミュニティ形成の邪魔をする。

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まず、実力差が上位勢と初心者ではどれぐらいあるかを説明する。


ブロンズ帯VSゴールド帯で試合してみる。
絶対にブロンズ帯はゴールド帯には勝てない。100回やっても勝てない。

ブロンズ帯VSプラチナ帯で試合してみる。
試合にすらならない。ブロンズ帯側はただただボールを追いかけてるだけで5分が過ぎる。

つまり、3v3若しくは2v2でチームメイトに一人初心者を連れて行った場合、そのチームメイトはただただボールの動きを目で追い続け、5分が過ぎる。
おそらく、その初心者はロケリをやめる。

ロケリプレイヤーは、この差がこれまでの経験から分かっているから、初心者や、プレイしたことない人を誘うことができないのである。

この"考え"がロケリのコミュニティ形成の邪魔をしていると考えている。
ほかのゲームのように「フレンドと一緒にやる」の敷居が高いのだ。多分、一緒にやるには同時に始めるしかない。
そして、この"考え"はどうもしようがない。経験者が新規を誘えないこのゲームは大ハンデを背負っている。

経験者が新規を誘えない以上、別の方法でコミュニティを大きくする必要がある。

コミュニティ拡大・新規層の獲得を考える。

新規層の獲得については別の記事で深く綴りたいと思っているので、この記事内では一例だけ紹介します。

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このゲームをしたい!と思う最大の理由は「面白そうだから」である。

つまり、ロケリを見て、面白そうと思ってくれなければいけない。
面白そうと思ってもらうにはまず見られなければならない。
しかし、日本で人気が微妙なロケリを見る人はそもそも少ない。だって人気が微妙なんだから。(ごめんなさい)

そこで、「スポットライトをロケリ以外に当ててみる」という方法。

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Googleトレンド:ロケットリーグの動向

※このグラフはウェブ検索トレンドのグラフである。
イコールプレイヤー数ではないが、全体的な関連性は高いと思われる。

一つ急すぎる山がある。無料化である。
無料化前と後でプレイヤーは確実に増えている。

しかし、注目してほしいのは、その後の小さな山。
これは、ロケリ以外で有名な配信者や実況者による動画の影響だ。

#実況者ロケリーグ は現在視聴回数26万再生である。
グラフ内では一番最後の山がそれ。

こういった有名インフルエンサーの動画はロケリが目当てというよりも、そのインフルエンサーが目的で視聴することが多い。
なので、結果的に、ロケリをやったことのない新規層にダイレクトアタックできるのである。それで、「ロケリを友人2,3人と始めてみた」となれば、大勝利だ。

因みにAPEXの大規模な大会では、有名実況者や、Vtuber、歌い手に、EXILEもでてたりする。こんなんどんなゲームでも見るわ。

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APEXのトレンドの動向

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青:ロケリ
赤:APEX

APEXと比べるのもロケリに申し訳ないが、間違いなく、インフルエンサーを使った話題集めはAPEXが上手。
ただ、それなりのインフルエンサーを動かすには、アジア地域へのpsyonixの姿勢から変わらないといけない気がする。それはまた今度。

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