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彼の友人関係に嫉妬してしまうときの考え方と方法

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【ご相談ここから】


送信者:雪だるまさん


ご無沙汰しております。
いつも記事を楽しみに読ませていただいています!

その後彼ともトラブルなく過ごせているのですが、先日ふと気になることがあったので相談させてください。

気になることというのが、『彼の友人関係に嫉妬してしまう自分』がいるという点です。



先日彼のSNSで友人と休日を過ごしている様子がアップされているのを見たときに、

『私とはあまり遠出をしてくれないのに』
『この日に友人と出かけるなんて話してくれなかった』
等と思ってしまう自分がいました。

これは以前から私の中にある感情だったのですが、最近の彼との関係性はとてもうまくいってると思っていたので、未だに嫉妬しまう自分を再認識した、という感じです。



冷静になれば、

・自分も友人との予定を全て彼に話しているわけではない
・私から遠出しようと具体的に誘ったことはないので、誘えば受け入れてくれるのかもしれない

と考えることもできるのですが、そもそも関係性の土俵が違う相手に嫉妬してしまう原因が何なのか、そしてこういった負の感情が湧かないようにできるのか(もしくは単純に『自分にはこういう感情があるんだな』と受け止め続けることがいいのか)をご教授いただきたいです。

最後になりましたが、本年もよろしくお願いいたします!


【ここまで】



雪だるまさん、質問ありがとうございます!今年もよろしくお願いします!!

自分との向き合いとかパートナーシップの向き合いって終わることがなくて、あることを乗り越えたらまた次から次へと向き合うべきことがでてくるものですよね。

雪だるまさんもRKサロンでずっと質問や感想をくれて、彼への「こじらせ」などを緩めてきた常連さんのひとりですが、今度は新たに「友人関係への嫉妬」というものが表れてきた。

これは雪だるまさんが成長できてないとかそういうことじゃなくて、「再認識」と書いてくれているように、雪だるまさんが自分の中のあらゆることに気づいていくことができている過程ということでして、雪だるまさんはむしろ成長しています。

今まで嫉妬を抑圧していたり、あるいは嫉妬より大きな「こじらせ感情」「依存感情」で、嫉妬が見えにくくなっていたということでして、その嫉妬が意識化されてきたということは、雪だるまさんがよりありのままの雪だるまさんと繋がってきているという証拠なんですね。

こんな話は、メンバー歴の長い雪だるまさんにとってはきっと百も承知で退屈な話だと思いますが、
「向き合っても向き合ってもネガティヴなものが出てきます…」「私は全然成長できてないんでしょうか…」と悩む人ってものすごく多いので、雪だるまさんの例を参考にお話してみました。

向き合っても向き合っても新たなネガティヴなものが出てくるのは、成長してないとか後退してるとかそういうことじゃなくて、むしろそれは成長の証なんです。
今まで気づけてなかったものに気づけているということですから。
あるいは、今まで見ないようにしてきたものをありのままに見ようとしているということですから。

雪だるまさんの例で改めて言えば、雪だるまさんが自分とずっと向き合い続けてきたからこそ、新たに「嫉妬」が課題として出てきたということですね。

逆に言えば、仮に雪だるまさんが自分と向き合うことを避けていたら、雪だるまさんは「嫉妬」に気づくことはなく、あるいは「嫉妬」を抑圧し続け、雪だるまさんはどこからきているのか分からない生きにくさに苦しみ続けたということになります。(無意識から「嫉妬」が悪さをしてきたことでしょう。)

心理カウンセリングの世界では、「気づくこと」は後退ではなく、大きな前進です。


心の問題は多くの場合無意識的なものなので、それに気づくことができた、意識化することができたというのは、非常に大きな一歩なんですね。



ということで、雪だるまさんの質問に答えていきたいと思います!



ーーそもそも関係性の土俵が違う相手に嫉妬してしまう原因が何なのか、そしてこういった負の感情が湧かないようにできるのか(もしくは単純に『自分にはこういう感情があるんだな』と受け止め続けることがいいのか)をご教授いただきたいです。ーー



過去、雪だるまさんの質問については「認知面」からの回答を多くしてきました。
つまり自分の感情に気づくことや、認知の歪みへのアプローチ、あとは「自分軸」を取り戻すアプローチなどですね。

一方では、親子関係に目を向けるアプローチはあまりご提案してこなかったかな?…という印象がありますので、今回は親子関係にも目を向けてみるのも良いかもしれませんね。

なぜなら、雪だるまさんが感じている「嫉妬心」は、
親子関係で感じてきた深い「寂しさ」が原因になっている可能性があるからです。


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