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苦しんできた人ほど孤独を抱えやすい

【Xポストここから】

苦しんできた人ほど『いつまでも親や環境のせいにするな』と周囲から責められがち。

気持ちを吐き出せば「愚痴ばかり言ってないで自立しろ」と言われ、辛かった過去を打ち明ければ「あなただけではなく皆苦しいんだよ」と突き放される。

「どんなに近い関係になっても理解者はいない」と孤独を抱える。

【ポストここまで】



傷ついてきた人で、「話を聞いてもらえない」「気持ちを受け止めてもらえない」という経験を何度も重ねてきた人も多いと思います。

そういった体験を積み重ねていくうちに、人はどんどん心を閉ざしていってしまいます。

「どうせ分かってもらえない」「話しても無駄」「自分の気持ちなんて誰も聞いてくれない」という諦めが染みついていき、やがて自分の感情すら分からなくなってしまう。


特に幼少期から「あなたの気持ちなんて関係ない」「親の言うことを聞きなさい」と感情を否定され続けてきた人は、自分の気持ちを大切にする習慣が根付いていません。

むしろ「自分の気持ちを語るのは恥ずかしいこと」「弱音を吐くのは良くないこと」と学習してしまっているんです。ありのままの自分を否定してしまってるわけですね。

そんな風に育ってくると、大人になってからも「自分の気持ちを語ること」に強い抵抗を感じてしまいます。

カウンセリングとかご相談の場でも「自分の気持ちを話すのが怖い」「自分の感情を言語化できない」という悩みをよく耳にします。


回避型愛着スタイルの方にもよくある傾向ですね。

補足すると愛着スタイルというのは、幼少期から身についた「人がどんな風に他者と関わるのか」のパターンのことでして、愛着理論については心理学でさかんに研究が進められています。

回避型愛着スタイルというのは、「他者との深い関わりを避ける」「恋人と親密な距離になることを恐れる」と言った心理のことですね。


で、話を戻すと、幼少期から感情を抑圧されていると大人になってからも「自分の気持ちを語ること」に強い抵抗を感じてしまいます。

それって当たり前のことなんです。

幼いころから感情を否定され続けてきた人が、急に「はい、じゃあ気持ちを話してください」と言われても難しいに決まっています。


それは決してあなたが「悪い」わけでも「未熟」なわけでもありません。

ただ、そうは言っても「このまま誰とも心を通わせられない人生を送りたくない」「パートナーとの関係をもっと深めていきたい」という願いを持っている人も多いと思います。

そういう方には、まずは「自分の気持ちに気づく練習」から始めることをお勧めします。


例えば、一日の終わりにその日感じた感情を書き出してみる。「今日は電車が遅れて焦った」「同僚に褒められて嬉しかった」「夕食がおいしくて幸せだった」。そんな些細なことでいいんです。

はじめから深い感情を掘り下げる必要はありません。むしろ、表面的な感情から少しずつ自分の内面と向き合っていくことが大切です。

なぜなら、長年抑圧してきた感情と一度に向き合おうとすると、それはそれで辛くなってしまうからです。


そして、もうひとつ大切なのは、自分の気持ちを「否定しないこと」です。「こんなことで落ち込むなんて私は弱い」「こんな些細なことで喜ぶなんて子どもっぽい」。

そういう風に自分を責めないでください。どんな感情も、それはあなたの大切な一部なんです。


確かに、今まで否定され続けてきた感情を受け入れていくのは簡単なことではありません。でも、少しずつでいいんです。

今日より明日、明日より明後日、ほんの少しずつでも自分の気持ちに寄り添えるようになっていけばいい。

そうやって自分の感情と向き合い、少しずつ言語化していく練習を重ねていけば、いつか必ず誰かと心を通わせられる日が来ます。

そして、その時初めて「ああ、私の気持ちを分かってくれる人がいるんだ」という安心感を得ることができるんです。



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