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【サロンコラム】過干渉親が生む心理的抑圧とアンダーグラウンドへの逃避

【初めての方へ】ご挨拶とご案内。

【お勧め記事】「恋愛こじらせ」「依存こじらせ」について50000字以上で深く解説しました。



最近セクシャリティについてのテーマが続いていますが、今日はその中でも「アンダーグラウンド恋愛」について書いていきたいと思います。

・浮気が止められない
・不倫が止められない
・自分を傷つけるような関係が止められない
・良くないと分かってるようなセックスが止められない
・「夜系のお店」に行くのが止められない

そんな「アンダーグラウンド恋愛」に中毒的な意味合いで悩んでいる人がとても多いです。

男性の場合は単なる性欲である場合も多いのですが、
女性の場合はそれに加えて少々複雑な事情があることが多いです。

すなわち、心理的な抑圧がとても激しい女子が「救い」を求めてアンダーグラウンドに逃げ込むパターンですね。

事実、男性が浮気や不倫をする場合はいわゆる「チャラい性格」であることが多いのですが、
女性の場合は「明らかに派手なタイプ」よりはすごく真面目そうで、なんなら良妻賢母風で、「え?!なんであの子が?」「意外すぎるんだけど」という印象を持たれることも多いでしょう。

そして本人も、自分軸で不倫やセックスを楽しんでいるケースもあるのですが、(参考記事:ライフワークとしての恋愛/セックス)
「止めたいのに止められない」という場合も相当数あります。

つまり、罪悪感に苦しんでいるわけなんですね。

浮気と不倫とセックス、、、そして罪悪感。

そこには、実は、幼少期から続く「親子関係の重荷」が深く関わっていることが多いのです。



***


【Xポストここから】

親との距離感に悩んでる人が多い。

まず覚えておかなくてはいけないのは「親はあくまで他人」ということで、他人である以上ちょっと苦手でも仕方ないし、親を好きになれないからと言って罪悪感を感じる必要もない。

親を遠ざけすぎる必要はないけど、近づけすぎる必要もないんです。

【ここまで】



アンダーグラウンドなセックス(不特定多数とのセックス、浮気、不倫、セックス依存、風俗中毒、アブノーマルなプレイ嗜好、ハプバー通いetc)については数本記事を書いていますが、今日は親子関係とアンダーグラウンドなセックスについて絡めて書いていきたいと思います。

幼少期より親(特に母親)が厳しかったり、過干渉だったり、支配的だったり、ひどく感情的だったりする場合、子供は自らを抑制し、いわゆる「良い子」になることを学びます。

原則として子供はお母さんのことが大好きですし、子供は親を幸せにしたいと思っています。また、子供は親の庇護下にいなくては生きていけないことを本能的に知っているんですね。

そのため、お母さんが子供をコントロールするタイプだったり、感情的に子供に当たりがちだったりすると子供はお母さんのご機嫌を損ねないようにすることを少しづつ学習していきます。

そうすると大人になったときに、お母さんに対してそうしていたように「なんか機嫌が悪そうな人」にたいしては事なかれ主義で愛想よく合わせていくことになりますし、友人の輪の中にいてもめちゃくちゃ空気を読むようになりますし、人に過干渉されることや当たられることや怒られることをとても怖れるようになりますし、日々めちゃくちゃ人間関係で疲弊しがちになります。他人軸・彼軸になっていきます。



また、「過干渉な親」のもとで育てられた人って「無価値感、罪悪感」も非常に強いのが特徴です。

無価値感とは「私は価値がない存在なんだ」という思い込みのことです。
罪悪感とは「私は幸せになってはいけない存在なんだ」という思い込みのことです。

過干渉親との関係がもとで傷つき、そして築かれていった無価値感と罪悪感こそが、
アンダーグラウンド恋愛への依存と繋がっていく大きな要因となります。

どういうことなのか、具体的に見ていきましょう。


まず無価値感についてですが、例えば子供部屋で何か好きなことをしている時にお母さんから「アンタ宿題はやったの?明日の準備は?学校から何か伝えられたことはないの?」みたいなことをすごく口うるさくいわれたらどうでしょう。

日常のあれこれを指図されたり、否定されたり、「だからアンタはダメなのよ」という態度で指摘されたらどうでしょう。

子供心としては「あ、そうか、私はダメな子なんだ」という思い込みが強くなっていくと思いますし、「私がやることは否定されるんだ→私には価値が無いんだ」という洗脳のようなものがかかり無価値観は増していきます。


罪悪感も同様ですね。

自分がやること、自分がいうこと、自分の態度など、否定される機会がもしとても多ければ、子供心というのは大変ピュアでなんでも吸収していくものなので「私はもしかしたら罰せられるべき存在なのかもしれない」「私はここにいてはいけないのかもしれない」「私は幸せになってはいけないのかもしれない」という罪悪感がどんどん育ってくるはずです。


罪悪感については別の切り口から見ていくことも可能かもしれません。

すなわち、過干渉な親、いつもなんか機嫌が悪そうな親、コントロールしてこようとする親、感情の波が激しく悲しみや怒りをぶちまけてくる親とずっと一緒に暮らしていますと、繰り返しますが子供は親のことを大好きで愛していますので、「お母さんがいつも不機嫌なのは私が悪いからに違いない」「お母さんが口うるさく言ってくるのは私がいけないことをしているからに違いない」「お母さんがなんか不幸そうなのは私のせいに違いない」「私の存在はきっといけないものに違いない」「私の存在は毒に違いない」「私なんかいない方がお母さんはきっと幸せなんだ」という思いを強くしていきます。

冗談とかぬきで、子供は親のことをとても愛しているんです。

大人になれば皆、「お母さんが言うこととか怒ることでそんな罪悪感を感じる必要はない」「お母さんはお母さんだし、自分は自分なんだからお母さんの機嫌に振り回される必要はない」「お母さんが悲しそうだからって罪悪感を感じる必要はない」ということは(少なくとも頭では)、みんな分かっていると思います。

しかし小学生くらいまでの小さな子供にとっては家庭内の環境ってほぼ「世界の全て」ですよね。お母さん、お父さんの存在は絶対的なものであり、「親に振り回されなくてもいいんだ」という概念を持っている子供なんてまずいないと思います。


さらに、潜在意識というものは幼少期(8歳頃まで)フルオープンで開かれています。よって親が過干渉で感情的で子供を支配するようなタイプですと、「私はいけない子である」「私は毒であり、罰せられるべき存在である」という刷り込みがされてしまいやすいのですね。

子供はスポンジのように何でも吸収してしまうとよく言われますが、それって「良くも悪くも」なんです。語学や勉強、運動の吸収もめちゃくちゃ早いんですけど、「私は幸せになったらいけない存在なのかもしれない」という観念までぐんぐん吸収していってしまうんです。





みてきたように、過干渉で、めちゃくちゃ感情的で、子供をコントロールするタイプの親に育てられた子って、
ものすごく「良い子」になりますし、無価値観を抱えやすいですし、罪悪感に苛まれやすいです。

こうした幼少期を過ごすと、非常に心理的抑圧が強くなります。

冒頭でも少し述べましたが、お母さんがよく分からず不機嫌になったり干渉が激しいタイプだったりすると、子は物心ついた時よりお母さんと心理的に癒着し始めます。

特に脳の構造上、共感力が非常に高い女子にこの傾向は顕著でして、お母さんの気を悪くしないように繊細過ぎるほどに気を配り、お母さんが求めるような返答を心がけ、お母さんが求めるものを先回りして用意するなど、非常に相手目線で気が利く「オカンのオカン」状態になっていきます。



この傾向は幼少期からすでに始まり思春期にもなお如何なく発揮されるので彼女らは反抗期もないことが多いです。

なんせ、「オカンのオカン」なのですから反抗なんてしている場合ではありません。

それどころかお母さんと心理的に一体化し、癒着し、お母さんの求める態度やお母さんの求める言動をよく理解し、そのとおりのことを実行し、お母さんの地雷を踏まないよう「お母さん軸」でいきることを原則とするようになります。


当然、父親はそんな娘と母の心理的なやりとりには一切気づきません。のほほんと仕事後のビールを飲みながら野球中継を見ているだけです。

そして、1万人に1人の確率でそんな繊細な母娘関係の内在的論理を把握できるスーパーお父さんがいたとしても男というのは基本的に「娘サイド」ではなく「妻サイド」に立つ生き物なのでたぶん頼りになりません。

よって、娘は無価値感、罪悪感、母との癒着、心理的抑圧をたんまりと抱えたまま思春期を終え、反抗期にその抑圧を大爆発させることもなく深層心理にストレスを押し込み続け、ベッタリと「母軸」なまま大学生になり、社会人になっていきます。





母親との癒着が切れてない子は大人になっても相手のご機嫌を伺いがちで、非常に気が利いて真面目な「他人軸」な人になりがちです。

しかしながら、彼女らの心の構造自体は変わっていないものの、外部の環境は大きく変化します。

多くの人が一人暮らしを始めるようになるのです。また、自由に使えるお金も格段に増え社交の機会も増えます。

そうなると、心の抑圧が限界に達した一部の人が「アンダーグラウンド」に救いを求めるようになります。

アンダーグラウンドな世界とは冒頭に書いたような不特定多数とのセックス、浮気、不倫、セックス依存、風俗中毒、アブノーマルなプレイ嗜好、ハプバー通いなどのことでしたね。

本来的な意味の「アンダーグラウンド」には異性関係、セックス関係以外のこともあるのですが(過食や自傷などもそうです)、今回の記事は「親子関係とアングラセックス」がテーマなのでその方向で書かせていただきます。

大人になってもお母さんとの癒着が切れていない人は大人になっても「良い子」で居続けるパターンが多いです。幼少期の母親との関係、思春期の母親との関係を周囲に投影しているのですね。

よってそういった人は非常に優秀で、良い大学を出ていることも多く、仕事でも責任あるポジションについたり、周囲から頼りにされていたりします。友人も多く、順風満帆な恋愛をし、アラサーあたりになれば結婚し、幸せそうな家庭を築き、外から見たら問題を抱えているようには見えません。


しかしながら、幼いころよりの抑圧が溜まりにたまっています。また日頃より「良い人」でいる分ストレスも溜まります。

そんなストレスが「アンダーグラウンド」へと誘うのですね。

現に、過去の「不倫の恋をどうしてもやめられない」というクライアントさんの話をよく聞くと幼少期より母親の顔色を伺ってきて今もなおその生い立ちを引きずっているというケースがあります。

日頃から真面目で、自由とは縁遠く、他人の目線を気にしがちな人ほど何股もかけたり、ホストクラブに通いつめたり、泥沼不倫から抜け出せなくなったりという状況に陥ることが多いです。


私の知人でハプバーに通い詰めて見ず知らずの男性と手当たり次第にセックスしている女性がいるのですが、その彼女も例に漏れずいわゆる「毒親育ち」でして3歳のころから英語とフランス語の英才教育をうけ、物心ついた時よりマナー教室に通い、「どこに出しても恥ずかしくないお嬢様」に育て上げられました。

お母さんは激情型の人で、娘がちょっと自分の思い通りにならないと大噴火し、彼女をコントロールしようとしたようです。

彼女はお母さんの前では大変「良い子」であり、旧帝大を卒業し、自立した女性として模範的な人生を歩んできたのですがどこかで「タガ」が外れハプニングバーでのセックスに明け暮れるようになりました。

今、彼女には夫もいるのですがどうしてもハプバーは「やめられない」そうです。そしてそんな自分にほとほと嫌気がさすとも言っていました。





アンダーグラウンドに逃げ込む問題点のひとつはそれが「罪悪感」を再生産することです。

日頃の抑圧や罪悪感がもとになって不倫や刺激的なセックスなどのアンダーグラウンドに繋がっていくのですが一時のストレス解消が済むとそれはさらなる強い罪悪感につながります。

独身の人でも「なにやってるんだろ私」とどうしようもない後悔に苛まれるかもしれませんが、結婚していて愛する夫や子供がいるのならなおさらです。

したくもない不倫をしたあとで は夫や子供への申し訳なさにより自分を責めたくなるでしょう。

そして、ますます自分が嫌いになります。

さらにその自己嫌悪は、さらなる逃避、アンダーグラウンドへと誘います。負のループですね。



根本的な解決策は、


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