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【ゲシュタルト療法】過去の経験と感情を「完了」させて、罪悪感を解除し、生きやすさを取り戻す
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■【初めての方へ】ご挨拶とご案内
■【Voicy】耳から心理学を学べます
■【お勧め記事】毒親の傷と解毒ワーク
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前回の記事の続きになります。
【ご感想ここから】
送信者:Appleさん
Ryutaさんこんにちは!Appleです。
先日は素敵なご返信、ありがとうございました。すごく嬉しかったです。(ちゃんと自分へのクリスマスプレゼントも買いました笑)
いただいたご返信でモチベーションが上がって(?)さらに自分と向き合おうと思い、年末から年始にかけて以下のことに取り組んでみました。
・2025年に取り組んでみたいこと(仕事、プライベート、生き様etc)をウィッシュリストとして100個書き出してみる(ウィッシュリストには、「自分軸で生きる」「自分を大切にする」「私を大切にしてくれる人を大切にする」もしっかり書きました)
・改めて自分がどのような人間なのか(コアな価値観、好きなこと、嫌いなこと、得意なこと、苦手なことetc)を書き出してみる
・仕事で許せないと思ったこと(自分が軽んじられていると思ったこと)はちゃんと声をあげる
これらを通じて、自分軸(なにが好きでなにが嫌いか、相反した感情も)を前より認識できました。
また、出来上がったウィッシュリストをメタ的に眺めてみたときに「こんな価値観持っている自分イケてるじゃん!」と(完全に自画自賛ですが)思えてきて、自分をもっと好きになることができました。
多分元々自分で自分を大切にしたい欲求は心の奥底にあって、それがこれらのワークによって徐々に呼び起こされているような気がしています。
一方で、ウィッシュリストに書いたことをいくつか実際に行動に移してみたときに、周りの人から予期せぬネガティブな反応があったりしたとしても「わたしはわたしだからOK!」と思うのは難しいな、と思いました。
もっというと、以前からずっとそうなのですが、例えば仕事で誰かが元気がなかったり、機嫌が悪かったりしたときに、「あれ私なんかまずいことしたかな」って自分を責めてしまうのです。
自分軸に気づけるようになったのは良いけれど、自分軸を貫く上で、自己否定癖が大きな障壁になっていると思っています。
なぜここまで自己否定癖が強いのか、振り返ったときに、以下2点が挙げられると思いました。
①両親が気分屋だった
両親どちらともかなり気分屋で、気に入らないことがあると急に不機嫌になったり、当たられたりすることが昔から多くありました。(そのくせ「不満を態度に出すな、言いたいことがあるなら言え」と叱られることが多かったです笑)
前回の投稿で記載した通り、どんな自分でも両親に愛されるという確証が自分の中で持てていない中で、両親が不機嫌になる度に「私が何か悪いことをしたのではないか」という気持ちにさせられて、無用な罪悪感が育ってしまったのかなと思います。
②自責思考が強くなりすぎた
大学時代に所属していた組織の影響で自責思考がが強くなりすぎたと考えています。
当時所属していた部活(ストイックな体育会系)では、自身のパフォーマンスを高めるために、常にフィードバックを受けてPDCAを回すことを求められており、また当時勤めていたアルバイト先では「他責思考でなく自責思考で考えなさい」と教育されていました。その結果、自分の欠点や課題を探すことが得意になってしまったようです。
また自分が直接的な原因でなくても「あの時こうすればよかった、自分のここがいけなかった」と反省する癖がつくられてしまい、何か物事がうまくいかないと全部自分が悪い、と捉える思考回路が作られてしまったように思います。
①については、家族だから外では見せない顔を見せ合うのは普通だと思うし、
②についてもこの考え方のおかげで自分を大きく成長させられたとも思うので、
いずれも真っ向から否定されるべきものではないと考えています。
一方で、そろそろ行き過ぎた自己否定癖は卒業したいなと思います。
自己否定癖が解消されれば、もっと自己肯定感が上がって、Bさんへの執着も弱まるだろうし、自分を大切にしてくれる別の人に出会えた時に、素敵なパートナーシップを築けるようになるんだろうと思います。
また、恋愛だけじゃなくて、仕事面でも、例えばこれから何か先進的なことや誰も成し遂げたことがないことに挑戦する時に、自分軸を貫いて挑戦できるようになるとも思っています。(分野を問わず一流の人って、周りに反対されてもちゃんと自分軸を貫いて行動できる人ばかりですよね。)
自己否定癖を手放して、自分の人生を多面的にもっと色づけたいです。
とはいえ、頭では分かっていても無意識に自己否定癖を発動させてしまうことが多く、中々難しいと思っています。(結局考え方の癖なので、矯正に時間がかかりますよね…)
Ryutaさんの記事を色々拝見して、「私に罪はない」と心の中で唱えてみたり、罪悪感感じてるなって思ったら「いけないいけない」と思って思考を転換してみたり、試行錯誤しているところです。
もし他に取り入れた方が良さそうなアイデアやワークなどがあればぜひ教えていただきたいです。特になければ、励ましのお言葉でもいただけると嬉しいです笑
今年も色々勉強させていただきたいと思っているので、引き続きよろしくお願いします!
【ご感想ここまで】
今日はAppleさんが過去の親子関係と学生時代の体験について書いてくださっているので、過去の記憶と向きあいつつ「自己否定や罪悪感と向きあう方法」について書いていきたいと思います。
前回の記事ではAppleさんのご相談に対して「認知療法」的な視点から回答してみましたが、今回はより深い視点でお届けします。
そもそも、「過去が現在の自己否定や罪悪感に影響を与える」というのはどういうことでしょうか。
それは言い換えると「過去の感情消化が未完了」ということを意味します。これはゲシュタルト療法の基本的な考え方である「アンフィニッシュド・ビジネス(未完了の課題)」というやつですね。
過去の経験やそれにともなうネガティブな感情がそのまま心に抑圧されてしまっている、そのまま心に沈殿してしまっている、そのまま心に消化されずに封じ込まれているということ。
そして、未完了未消化の感情は観念(ビリーフ)のもとになります。
さらにビリーフというのは何かといえば、これこそが「罪悪感(私は幸せになってはいけない)」「自己否定(私は価値のない存在だ)」というような、深層心理的な思い込みのことでした。
心理療法の言葉で言えば「スキーマ」という言葉もよく使われますが、ここでは「ビリーフ」で統一したいと思います。
キーとなるのは上記で太字で書いた「未完了未消化の感情→ビリーフ」という流れでして、過去に体験した辛い記憶や、それにともない封じ込めた未消化の感情が、罪悪感や自己否定などのビリーフに繋がっていくということですね。
専門的かつ抽象的で分かりにくいと思いますので、ここからはAppleさんがあげてくれた具体例をもとに分かりやすく話していきますね!
まず、
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