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連絡を絶つことと依存状態の狭間で意識すべきこと【自分軸→自己肯定感→コミットメント】

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【ご相談ここから】


送信者:bonさん


こんにちは。相談ネームbonです。
先日はご回答いただきありがとうございました。
自分自身が直面している状況に
直接頂いた回答は、やはり腹落ちします。
何度も読み返しています。

連絡を断ち、接触を避けていた時の心の疲弊は
なんとも耐え難いもので、
あの状況で時間が解決してくれるものなのか?と、
内心疑問と不安を抱えていました。
「いまのところは解決しない」選択を示していただいたとき、
胸のつっかえがストンと落ち、救われた気分になりました。

が、いままた心が疲弊しています。これはRyutaさんご指摘の通り、ではあります。簡単ではないです。

回答を拝読したのち、私の選択は連絡を絶つことと、
依存状態が強まっても
それなりに接触続ける事を天秤にかけた結果、
同じ職場にいる間は、
連絡を取り続けることを選択しました。
まだそっちの方が自分の心に衛生的に思えたからです。

その後、彼女とはLINEや立ち話で
ちょっとした話をするようにしています。
もっぱらこちらがLINEをして、
話題は彼女の仕事を労うような、そんな感じです。
彼女からは返事は都度来ますが、
自分の事のみで、私のことを聞いてくることはありません。
彼女の方からLINEが来ることもないです。

と、話せば、突っ込みどころ満載でしょうか。
返信期待、コントロール心理が自分でもにじみ出ているのがわかります。
私に対して恋愛感情はもう無いと、
はっきり告げられた相手に対して、
自分の事を聞いてほしいと、
構ってほしいと、
承認欲求があることは否定できません。
もちろん彼女には言ってませんが。

それでもLINEでやり取りしてるうちは
心が多少は楽になりました。
が、内心危惧していたのですが、
4~5日連絡が途切れると、
また心が重くなります。麻薬のような依存症状です。
やっぱりこうなったか、と。
見返りを期待して与えてるのはNGと最近の記事でも拝読しました。まさに私がそれですね。
期待は良い結果を生まないと、過去にも何度も経験済みです。でもだめなんですね。

さらに、とあるきっかけで
彼女の異性関係で私に語っていたことが嘘だったことも
知る羽目になりました。些細な事ですが。
ほんと、ドラマみたいです。

ご回答にあった通り、
私の執着はデフォルト状態化していて
常に彼女の事がアタマのどこかを支配している状況です。
何かにつけて、それが彼女を想起させて、
度々心の重しとなります。
彼女の事が好きだから、こんな気分になるのかと思いつつ、
ではどこが好きなのかとなると、
以前も書いた通りよくわからない。
共通の趣味とかあるのでもなく、話題に詰まる。
強いて言えば性的魅力。
これが執着なのかなと思います。


前回の記事で、今すべきこと、2つご回答いただきました。

自分の気持ちに正直に向き合うこと。
ただ、その感情が
不満、失望、辛い、悲しい、悔しい、
いったいどれなのか良くわからない時があります。
ごちゃ混ぜなのかもしれません。
こうなると、
自分の気持ちに向き合う、感情を大切にする、
が、どういうことなのか、理解できなくなります。

②自分軸

「私はどうしたい、どうありたい、どうなりたい」
心が重くなった時、念仏のように唱えると意外に効果がありました。
しかし、自分がどうありたいのか意外なくらいに
スッと出てこないものですね。
彼女と再会してから、
今までいかに自分や家族の事を考えていなかったのか思い知ったしだいです。
さらに、心が痛んだ時は一段とアプローチ出来ないものだなあと。
それでも、いまはこれが一番効果がありそうです。


あらゆる感情の波が来るとおっしゃっていただいた通り、まさに嵐の真っただ中に再び入りました。


彼女との関係ですが、
強引に関りを断とうとすると心が擦り減る。

程よい距離感で接すると、麻薬効果みたいのもので
いったんは心が安定するけれど、
半面依存が強まる。

そんな時は、連絡断ち同様、心身疲弊します。

先に述べた嘘の件も、天啓かと思い、
つまるところ、関わらないのが最善なのかなと。

以前は関りを断つことに固執していましたが、
「違和感のある人とは付き合わない」と念じて
(これって自分軸っていうのでしょうか)
適当に接するようにするしかないと思っています。

自分でも違和感を感じている相手に
これほど惹きつけられてしまう自分が理解できない、
これも執着のなせる業なのでしょうか。

最近のRyutaさんのXのポストで
心の傷が深い人をあげていましたが、
悲しいまでに全部当てはまります。涙。

端から見るとバカなオッサンの冗長なボヤキで、
これは回答しようがないかと自認せざるを得ません。
が、こうして投稿できる場があっただけ良かったと思います。


【ご相談ここまで】



再度のご送信ありがとうございます!

前回回答させていただいた記事はこちらです。



早速お答えしていきたいと思いますが、、、

いやぁ、ほんとうに「沼」ってやつですね。



「解決しなくてもいいんじゃない?」と言いつつ解決策を2個ほど前回で示しましたが、「解決しなくてもいいんじゃない?」は私が投げやりだとかそういうことではなくて、それが現実的にbonさんが苦しみを乗り越える最良の方法のようにも思えるからです。

気持ちを抑圧しない、とりあえず流れに任せてみるということですね。


これに関連するのですが、bonさんが果たしてどれくらい現状からの脱却を望んでいるのか...というそもそも論的な話もあります。

前回ご相談をくれた際には「依存執着状況に光明が見出せないかと思って送信しました」と言ってくれたのですが、果たしてその「解決したい!」というモチベーションというかビジョンが、どれくらいの温度感のものなのかが気になるわけです。


例えばbonさんには家庭がありますが、「彼女との関係をいち早く脱却しないことには家庭が危うい!」「不倫がバレたら何もかも終わる!」などの危機感はあったりするでしょうか。あるいは、奥さんやお子さんへの強い罪悪感はあったりするでしょうか。

また、bonさんは前回、「こんな下衆な相談..…」というようなことを言ってくれましたが、どのくらいその、bonさんの言う「下衆な現状」から抜け出したいという願望があるでしょうか。

極めて主観的な意見にはなりますが、ご相談文を拝見している限り、そのあたりの「彼女からの関係からどうしても抜け出したい!」という温度感が伝わってこないような気がします。もちろん文章だからということもありますし、私の読み違えも大いにあるでしょうが、私はそう感じるんですね。


一般論で言えば、不倫は悪です。どうしようもない倫理的な悪です。現在は彼女との肉体関係などは無いかと思いますが、過去にそういう関係にあった女性に対して依存的な心理になっている現状は、bonさんもご自覚の通り「下衆」でしょう。(繰り返しますが、これは一般論であり私の考えではありません。)

しかしながら、bonさんは言うほど現状を「下衆」だと思っていないというか、どちらかと言えば彼女との関係を絶つ原動力は「依存的な自分がつらいから」だと思うんです。もちろんこれはただの状況分析なので、それが悪いということではありません。

何が言いたいかと言うと、彼女との関係を絶つ原動力というか燃料が少々不足気味というか、「彼女との関係を絶ちたい」というbonさんの想いは、「must」ではなくせいぜい「want」止まりだと思うんですよね。コミットメントの不足と言い換えてもいいでしょう。

そういう意味で、「彼女と本当に離れたいのかなー?」なんて意地悪な質問が思い浮かんでしまうのですが、これはぜひご自身に聞いてみて欲しいなと思います。


もちろん、「依存がつらいから離れたい」というのも立派な離れたい理由ではありまして、今のところは「彼女への依存>>>>>>>依存から離れたいという気持ち」になってしまっているから離れられないという解釈も可能です。つまり、bonさんのコミットメントが甘いからではなく、依存があまりにも強力すぎるという解釈です。

だからまずは「本当に彼女と離れたいのかな?それとも実はそんなでもないのかな?」というところをよ~く内なる自分に聞いてもらって、
その上で、「俺はどうしても彼女と離れたいんだ!!!」ということであれば、そのコミットメントを日々強化していく他ないのかなと思います。

前回のご相談にも「執着手放しを実践したいけど、そこまでは余裕がない」ということを書いてくれましたが、それって余裕がないのはもちろんのことなのですが、裏を返せば「そこまで熱心に執着を手放したいわけでもない」と考えることも可能なわけですね。

もちろんこれはbonさんを責めているとか意地悪で言ってるとかではなくて、bonさんの本音の部分ではどう考えているのかなーというのを、bonさん自身にも改めて振り返って欲しいなと思ったのです。厳しい指摘にはなると思いますが、このあたりどうでしょうか?





コミットメントは、前回も回答した「自分軸」というところにも繋がってくる話です。


ーー同じ職場にいる間は、
連絡を取り続けることを選択しました。
まだそっちの方が自分の心に衛生的に思えたからです。ーー

ーー以前は関りを断つことに固執していましたが、
「違和感のある人とは付き合わない」と念じて
(これって自分軸っていうのでしょうか)
適当に接するようにするしかないと思っています。ーー


おっしゃるとおり、これは立派な自分軸の決断だと思います。

「関りを絶つ」のではなく、「べったり依存する」でもなく、bonさんご自身の心の衛星状態を考えて、「ほどほどに連絡をとりつつ、適当に接する」というのは良い選択肢のひとつでして、「別れるor依存」の白黒思考ではない第三の道だと思います。率直に言って素晴らしいです。

この選択に辿りつけたのはbonさんの言う「天啓(彼女の嘘)」もあったのでしょうが、bonさんが苦しみながら解決策を模索し続けた成果のひとつだと思いまして、ご自身のことを一旦褒めてあげて良いと思います。「よく頑張ったよなぁ俺」「ここまで苦しかったよなぁ」「八方塞がりで辛かったよなぁ」「なんだかんだ言ってまずまずな選択ができたじゃないか」って。

bonさんはけっこう自己肯定感が低めで、ついご自身のことを卑下してしまったり否定してしまうかもしれませんが(みんなも参考になるようなご相談を「馬鹿なオッサンの冗長なボヤキ」と言ってしまったり..…)、今回のように、苦しみもがきながらも第三の選択を自分軸で決めることができたのは、自分を認めてあげても良い事だと思います。こういうちょっとした部分を認めて自分を愛してあげることで、自分のコミットメントに対する自信も深まってくるものです。


例えば今回のコミットメントのように、「ほどほどに距離をとりつつ彼女との今後は考えよう」としていくことに自信を持てれば、日々の不安が取り除かれていくかもしれません。

あるいは、また彼女との関係に沼り込んでしまったときにすら、腹をくくって(開き直って?)彼女との関係に「コミットメント」できるようになるかもしれません。どれだけ距離を置いてもどれだけ離れようとしても離れられないのならば、いっそのこと死ぬまで彼女沼に身を捧げてやろうという自己肯定が生まれてくるかもしれません。

あるいは、彼女との辛い関係性を断固として断ち切り、清算することもできるようになるかもしれません。彼女はbonさんの人生にとって色んな意味で多大な影響を及ぼした存在だと思いますが、そこには幸せな思い出があると同時に、大きな苦しみもあるはずです。そんな彼女との関係を一切断ち切って清算するという「コミットメント」もできるようになるかもしれません。


3例のコミットメントの例をあげましたが、一見まったく別の選択肢のように見えるこれらに共通するのは、いずれも強い自信と意思のもとで行われていることであり、このような状態に持っていければbonさんの苦しみや辛さは一気に和らいでくるということです。

いまbonさんに必要なのは、その強い自信と意思なのかもしれません。
強いコミットメントが必要なのかもしれません。

そしてその、強いコミットメントは、いつも言ってる「自己肯定感」を上げていくことで培われます。自分のことを信頼できていればいるほど、自分のことを受容できていればいるほど、自分のことを愛せていれば愛せているほど、自分がしようとしている「選択」にも揺るぎない自信が持てるようになるからです。つまり、自己肯定感が高ければ高いほどコミットメントも強力になるのです。コミットメントが強力になれば、上記3例のように、あるいは他の選択をするにしても、「苦しみ」「つらさ」「自己否定」は少なくなっていきます。



このコミットメントの話に前回解説した、
「①感情に向き合う」「②自分軸」を掛け合わせてみましょう。

きっと答えが見えてくるはずです。


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