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【サロンコラム】涙の数だけ強くなれる

なぜ心が苦しいのか。

それは執着があるからです。

過去への執着、未来への執着、他者への執着があるからです。

全ての苦しみは「執着」に帰結すると言っても過言ではありません。


なぜ、彼から別れを告げられたら苦しいのか。

それは、彼への執着があるからです。
あるいは、過去や未来への執着があるからです。

「過去への執着」というのは、例えば彼と過ごした幸せな時間への執着だったり、あるいは婚活をしている女性であれば「これだけの時間を結局結婚しない人に費やしてしまった」という執着があるでしょう。

ここで言う「未来への執着」とは、例えばその婚活の例で言えば、「今もし彼と別れてしまったら次に出会いがあるかどうか分からない」という不安だったりとか、「彼氏と別れたということを女友達に言ったら裏で笑われるかもしれない」という恐怖や、「彼氏と別れたということを家族や親戚に言ったら恥をかくかもしれない」という羞恥心などがあるでしょう。


「彼と別れて苦しい」という現象ひとつとっても、単に彼に執着している場合もありますし、彼と過ごした過去に執着している場合もありますし、彼と過ごしたであろう未来に執着している場合もありますし、もしくは、彼ではなく周囲や親などに対しての見栄や、「みんなからどう思われるんだろう」という他人軸的な事柄に執着している場合もあります。

もちろん、ここにあげたのは一例でして、一口に「彼と別れて苦しい」と言ったとしても、「なぜ苦しいのか」という原因部分にある執着は千差万別で、無限の種類があります。

そしてその執着の「量」も「質」も人それぞれです。全く執着しない人もいますし、比較的執着しない人もいますし、人並みに執着する人もいますし、あまりの執着で精神を病んでしまう人もいます。



「彼に別れを告げられた→苦しくて悲しい」という感情を感じるコンマ数秒のうちに、私たちの脳と心は上にあげたような彼への執着、過去への執着、未来への執着を無意識下で瞬時に感じます。

つまり「彼に別れを告げられた→苦しくて悲しい」という出来事と感情の流れは、厳密には、
「彼に別れを告げられた→彼と過去と未来への執着→苦しくて悲しい」という過程を経るわけです。

そして、当noteを読んでくれてる物好きなみんな(失礼)のように特別な訓練や勉強をしている人は別ですが、そうではない人は、その「執着」というものに気づくことすらできません。なぜなら、執着は意識上には現れず、意識上に現れるのは「悲しさ」「寂しさ」「つらさ」「怒り」「恨み」などのネガティブな感情だけだからです。

多くの人はその「悲しさ」「寂しさ」「つらさ」「怒り」「恨み」に一方的に振り回されて苦しみます。結果として彼に追いすがったり、「セフレでもいいから」なんて自尊心を放棄してまで彼と一緒にいようとしたり、
あるいは逆に「あんな男とは縁がなかったんだw」「あー私を捨てるなんてもったいないもったいないw」みたいに傷ついてる自分を抑圧して気丈に振舞って自らの感情を凍結させてしまったりします。(さらに悪いことに、多くの”女友達”はその感情的抑圧の後押しをしてしまいます。「あんな男別れて正解w」「次いこ次w」とか言っちゃったりして…)


月日がたてば、別れた彼とのことは風化するかもしれません。良くも悪くも人は忘れる生き物です。

感情を凍結させて、いっぱい女子会して、女友達とはしゃいで、色んな出会いの場に行ったりして、一生懸命仕事をしていればやがて苦しみを乗り越えることはできるでしょう。


しかしここで問題になるのが、自分自身の「執着」を乗り越えられていないということです。


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