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それは突然でした

※"かなり"センシティブな描写が出てきます!
血やそういうのがダメな方は絶対にお読みにならない方が良いです…。


2023年1月23日、お昼過ぎ。


冬ではあるが春を予感させる柔らかな陽光を
背中に感じつつ、ぼくは翔平というギタリストの家に向かって自転車を漕いでいました。

翔平宅に着いてからは、
音楽やその他のたわいのない会話をしつつ
コウ・ケンテツのレシピで翔平がお好み焼きを作ってくれたので食べました。
(…薄生地と春キャベツの相性が良すぎて、
めちゃ美味かった笑…
危うくぼくの最後の晩餐になりかけたこの"お好み焼き"…いつかみんなも翔平に作ってもらってね笑)

そう

この日は翔平の家でバンドの新曲などなど、
ギター・アレンジを考えようとしていたのです。

そして、さらにたわいのない会話をしたり
YouTubeで"カミナリ"のこれを観ながら、
数曲のギター・アレンジをあれこれ考え考えて2人で過ごしました。

(ちなみにその時に観てた"カミナリ"はこれ👇)

 (…とても面白いし、
なによりカミナリはただただ本当に仲の良い幼馴染なのが伝わってきてなお良き…笑)

そうこうしている間に自分の労働の時間がやってきて、翔平の家から労働へと日が暮れかかる中、再び自転車を漕ぎ始めました。

しばらくすると杉並の方へ辿り着き、
もう完全に夜の景色に変わっていて道路にも街灯が点き始め、ぼくは緩やかな下り坂に差し掛かりました。


少しずつ自転車で前進している時

ふと、はじめて通る道に若干の不安を覚え


自転車に取り付けているiPhoneのマップを



再度確認するために




ほんの一瞬…


目線を下に落としました…


すると…



次の瞬間…



ドンス…バッ!! ガッシャーン~





鈍い衝撃音とともに…


気づいたら道路に駐車中の社用バンのリアガラスに激突してしまいました…
(…リアゲートは凹んで、リアガラスにはヒビが入っていました…)


そして、

「ゔぅお~ぁあーあ"~

助けてくれぇーッ!痛い…
助けてください」

と、気は動転していたのですが…


顔中が血だらけになりながらも…


少し冷静に俯瞰しつつ、、
こう叫んでいる自分に気付きました。

(…今も突然夜にこの瞬間の映像がフラッシュ・バックして…まったく困ったもんだぜ。

…これも"完全"に余談なんだけど…

松田優作の名演技シーン"なんじゃこりゃ"
あれって結構大声だし、演技を大袈裟に感じる人が多いと思うけれど…

違います!違うんです。。


あれ、"誇張"でも何でもなく
かなりリアリズムを追求した演技です。。

血だらけの自分に気づきホントの痛みが解ってきた時、余裕であれくらいの声量で叫んじゃいます‼︎
…まずは今回の事故でその事と松田優作の鋭すぎる洞察力に気づけた…)


そして、目の前にあったバイク屋に駆け込んで 

助けてっ、、痛い、、助けてくださいっ…

と嘆願しました。

床に滴り落ちる 血血血血血血…血
(…お前は、高橋新吉の「皿」のオマージュでもしたいんか?とツッコミたくなるほどの…倦怠の響も押し黙ってしまうほどの夥しい血…)

とにかく、パニックになりながらも職場と家族に連絡しバイク屋のオヤジに救急車を呼んでもらって警察と救急車が割と早くに同時にやってきた。
(「バイク屋のオヤジに怪我してるお前には悪いけれど、オレも慣れてねぇんだ…
あんまりこっち見ないでくれ…」とも言われ…)

そして、警察官の方に事実確認をされました
が…

救急隊員の方が急かしてくれて

速攻で搬送される、わたくし。

救急車の中でも、励まされたり、
意識レベルの確認をされ…

車中の描写は、これで一旦割愛しますが…
ひとまず速攻で最寄りの病院に搬送されました。(…コロナ禍なのに、これも不幸中の幸い)


激痛でしたが、
なんとか歩けるには歩けたので救急隊員に助けられながらオペ室に入り…

その場で顔面の縫合(主に鼻と口と顎周り)とCTスキャン2回受けました。
(…なんとなんと、結構な針の量(●十針)で
顔を縫うことに…
そして今はもう"大丈夫"ですが、
軽度の外傷性くも膜下出血もあったようで…)

麻酔もあまり効かず縫合中にあまりの激痛で意識が飛ばないよう医師の先生が話しかけてくれて…

その会話の中で、医師は 何と
ひとつ年下である事が判り、、

チラチラ鏡に映る…ものすごい…
(…何というか、ガキ使とかでイジられる時の浜田ゴリラ、またはピグモンな…)
状態の自分の顔が見えるので…


思わず

「先生、
ぼくは治るんですかねぇ…??」


と聞いたら

「きみ、
人間の治癒力を舐めちゃいかんョ」

と、それそれはもう立派でスーパー大人な感じで諭され…
(…余談:本日抜糸一回目で、違う若い先生から「(上述の)先生何か言ってましたか?」と聞かれたので、笑かそうかなと思ってこの話をしたら、「〇〇先生、とんでもないこと言うな笑 カッコつけやがって笑」と、爆笑していました。)

とにかくその言葉に勇気づけられ

ただただ、ぼくは

「…は、はいっ」

と、心の中で思うのでした。


(…そうか、
この人達は、毎日毎日ぼくなんかよりももっともっと命に関わるような重症や重体の方を、日々次々と診ては治しているのか、そうか…

などと、
もしかしたら、医療従事者にとっては当たり前のことをやっぱり当たり前には到底思えず、あらためて感謝と尊敬の気持ちが湧いた……
んで、またこの先生がジャ○ーズに居てもおかしくないくらいのイケメン…なのがさらにカッコ良くてニクかったねぇー笑…)

そんなこんなで医師の先生や看護師さんたちに、励まされつつ療養が始まりました。
入院中は流動食でしか食事できなくて
(…今もほぼそうだけどね…)

最初以外は割と頭もハッキリしていて元気なのですが、身体というか体力が全くもって落ちてしまい…
そういうアンバランスな感覚になりながらも、
どうせなら
少しでも笑い話に変えてゆきたいと
ポール・マッカートニーがバイク事故を起こした時に撮った写真と自撮りした同じような写真を加工したり、友だちに報告したりしました。

👇ポールの事故当時の写真。

自分の写真も載せようかと思いましたが、
見てもらったみんなが口を揃えて"ポールよりリクの方が酷いやん"と、なっていたので自分の写真の掲載は控えます。


そして連絡のきた友だちやバンドメンバーにもたくさん元気や勇気をもらいつつ、丸3日入院して、おかげさまですぐに退院しました。

今日は、第一回目の抜糸の日です。
待ち時間がかなり長く取り急ぎですが…
noteにまとめてみました。

日常生活をまともに送れるように復活すれば、ちゃんと、みんなにあらためてご報告します。
それまで少しお待ちいただけると幸いです。

労働仲間のみなさんやバンドメンバーetcたくさんの人に迷惑かけているのも辛いし、バンドのライブに出演できないのも、かなりもどかしく…

しかし、今
ただ思うことは

誰かの命を奪うこともなく、
また
自ら逝ってしまうこともなく、
そして
ギターリスト生命が絶たれるような腕や手の
大怪我を負わなくて良かったと、
これは本当に不幸中の幸いだったと思います。

(…2000年代に演っていたドラマ"ロス:タイム:ライフ"をふと思い出して…ぼくは偶然死ぬまでの猶予を長く与えられただけで、2023/1/23から死ぬまでロス:タイム:ライフなのだなと思いました…👇)

ロス:タイム:ライフ
観てない人、おすすめです。
安易なハッピーエンドにならず、けれどコミカル要素がありつつも人の生死について考えられる良いドラマ。


今、最低でも2〜3週間は掛かると言われていますが、早期復帰を目指して"療養ふぁいと"しております💪

ご心配とご迷惑をお掛けして、みなさんには
申し訳ない限りです…。
これだけの文字を打つことができる元気さは
取り戻しつつあります!!

みなさん
kunmohileのライブも
しばらくぼくは欠席ですが、
もし良ければ遊びに行ってください。


「必ずオレは復活します…よ!!」
取り急ぎ、病院の待合室にて選手宣誓。

周りの友だちなど…本当に優しく助けたり接してくれたり…励ましてくれて、あらためてぼくは感謝の気持ちで溢れています。。
本当に、みんなありがとう。

んな、みんな
またね! 
(…再びこの台詞を打てている幸運も噛み締めています…)

追伸:
あ、あと

今回は、前方の自動車が目に入っていたのに、ぼくの不注意で避けられず…100%自分が原因で起きた事故でした。

超重要なんだけど
みんな、
もし自転車とか"車両"の自賠責保険やら任意保険に
(…対人対物あと余裕があれば車両保険もっ‼︎)入ってなければ、これ読んだあとに今すぐネットででも加入手続きしてください!!!)

絶対に必須‼︎

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