見出し画像

地域と祭り〜波布比咩命神社祭禮〜

少し前の話ですが波布比咩命神社の祭事がとても印象に残っていたので忘れないためにもnoteに残そうと思います。夏が終わり落ち着いたのでこういったイベントや出来事もまとめていきます。

7月29,30日の2日間波浮港地区がとても賑わいました。一年の中でもとても盛り上がると聞いていたので当日までとても楽しみにしていました。

かんちゃん、神輿担ぐっしょ?
地元の方からこのお誘いを7月頭くらいに受けました。
神輿自体は担いだ記憶はないけれど昔から祭りやイベントごとが好きな私はぜひ!と一つ返事で参加を表明。

29日の朝神社に準備で6時集合。
集合の6時より早くみんな集まってるみたいだから終わってるかもだけどと数日前に連絡をいただきいざ集合場所へ。
準備ってなんだ?と思っていたがとりあえず行ってみることに。新参者なので6時ちょっと前に行ってみることに。


早朝の神社



、、、誰もいない?
いやそんなことないかと思いうろちょろしていたら地元のボスのような方を発見。話しかけてみたらとても気さくな方で安心。準備って聞いてきたんですが?と聞いたら、、、いや7時集合だよ!と言われて間違えたか〜〜と思っていたのですがそんなことはなく6時頃には他の方達も続々と集合。
どうやらそれぞれ言われた集合時間は違うが6時に集まるのが風習みたいです。

いざ、準備が始まりなんの準備だろうと思っていたら旗立てをする。
旗立て?完成も見えないがとりあえずついていくことに、これが結構重労働。数年ぶりの祭禮だけど皆さんの手際のいいこと!


バランスよく車で運ぶ

まずはこの台木たちを洗うところから、1本ずつ丁寧に磨きました。

磨いた後は立てる工程、こんなの上がるのかな?と思っていましたが最後は人力であげていきました。旗を立てるのにあたってあーじゃない、こーじゃない、右だ、左だ、逆だ!などなど皆さんのやりとりがなんだか新鮮でした。当日は天気が良く、青い空にゆらめく旗が映えますね。10m?くらい高さはありみていて壮観です。

右だ、左だ。
青空に映える

29日は一旦昼間は終了。日中に提灯を飾るそうで近所の人に相談したらすぐに購入できました。ゲストハウスの軒先に私も飾りました。かっこいい〜

提灯「御祭禮」

夜まで何もなく、夜は境内で夜宮と呼ばれる踊りが披露されます。演目が5本あります。小中学生の踊り、青年の踊り、全員での大漁節。それぞれ見応えがありますが最終演目の大漁節は圧巻です。

大漁節

1日目終了。翌日は朝7時30分集合と告げられて解散。
30日は朝からお神輿と獅子舞とひょっとこが1軒ずつ家を巡り、厄を払ってくれます。私は神輿担当だったのではっぴを着ていざ出発。


神輿

初めは子供たちを中心に運んでいたのであまりがっつり運ぶことはなさそうだなと余裕な気持ちでいました。wそれがお昼を過ぎた頃から子供達の元気もなくなってきたのか大人だけに。大人の人数も限りがあるので必然的に私も担ぐことに、、、これがほんとに大変でした。w
正直舐めてました、朝から大体15時00分まで担ぎ続けたので全身疲労。
だけど最後終わった時の達成感は何にも変えがたいものはあります。

お神輿とは別で獅子舞とひょっとこ部隊がいます。音楽と共に練り歩きとても不思議な光景だな〜と思っていたらストーリーを地元の方が説明してくれました。

獅子舞は7月30日の1日だけ神社の本殿から出ることができ、最後本殿へ帰っていきます。ただ獅子舞もすぐに帰るのを嫌がりなるべく残ろうとします。残さないようにひょっとこの役割としてはおいでおいでと獅子舞を誘導して最後本殿に帰すために手招きをしている。これがこの舞のストーリーとなります。確かに言われてみると獅子舞を手招きするかのようにひょっとこは踊っているように見えます。

そしてここで出てくるのが前日の朝に立てた旗。波浮地区に3カ所前述の旗のゲートを建てます。そこがルートになるのですが獅子舞はくぐるのを嫌がります。そこの掛け合いが見ていてとても楽しく素敵な場面です。

獅子舞

写真の手前に波のはっぴを来た方たちは歌い手で音楽に合わせて歌を歌います。この方たちはなんと一日中歌い続けています。大丈夫なのか?と心配になるくらい声を張って一緒に歩き続けていました。祭りにかける熱い思いを感じました。

いざクライマックスの神社へ。
最後境内ではひょっとこと獅子舞が最後の攻防戦を繰り広げます。朝から見ていた私としては何だかぐっと感動してしまいました。獅子舞の戻りたくない姿や朝から歩いてきて最後のクライマックス。これを地域の人たちが皆で作り上げている姿はこの地域ならではだな〜としみじみとしながら見ていました。私もこの祭禮に少しでも関われて嬉しかったです。

クライマックス

今回移住して初めて地域に祭りに参加しました。これまでコロナ禍だったこともあり催事などは全て中止でした。なのでこの祭禮も4年ぶりだったそうです。それでも以前と変わらず伝統的な踊りやお神輿を担いでいけるというのはとても貴重な時間かつ残していかなければいけないのかなと感じました。来年も何か関われるよう楽しみにしています。地域にちょっぴりと入れたとてもありがたい体験でした。

ではまた。
かんちゃん


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?