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mucc881
【短歌】わかってる
わかってる でもできないの そらそうだ アウフヘーベン やってみようぜ
彼女が突然聞いてきた。
「アウフヘーベンてなに?調べたけれどよくわからなくて。」
初耳学という番組をみてたらしい。
「林先生は日常的に使う言葉らしい。どう使うんやろ。」
アウフヘーベン
ヘーゲルの弁証法に出てくる哲学用語だな。
「正論とそれに反する現実とを考えて、新しい視点を作る、みたいなやつやけど」って言ったら
「それならわかる!」と彼女はクリアになったみたい。
けどさぁ
これ、日常使わないっしょ(^_^;)
たとえば
意見が対立してて、でも何か決めなきゃなんなくて、、ってとき、双方納得するような視点で話をする。
とか
そうすればいいってわかってても、今のその人の現実としてできないってとき、今できることを探す。
とか
そんなときに
「アウフヘーベンしよっか」
なんて言わないよね?
言わないけどやるよね?
こうすべき。こうすればいい。
「できないの!なんで!!!努力しなさいっ!」
ってのは、ただの横暴だし
「できないなら、その説明をきちんとしなさいっ!」
ってのも、何の解決にもなりゃしない。
そんなときは
「アウフヘーベンしようぜ!」
って言ってみたら面白いのかもしれないな。