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ノイマンの最新コンタクトマイク「MCM」を体験した
去年の話なのですが、ノイマンの新しいクリップマイク「Miniature Clip Mic System 」(ミニチュア・クリップ・マイク・システム、略称「MCM」)の音を、自分のスタジオで聞くことができました。
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エンジニアの 加納 洋一郎さんが、製品レビューされるにあたっての楽器の試奏役として、私も一緒にMCMを体験させていただいたのですが、メディア・インテグレーションでレビューが掲載されるとのことですので、詳しくはそちらをお待ちいただければと思います。私もちょっとだけ感想を。
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この手の楽器に直接取り付ける系のマイクは、レコーディングの現場よりは、演奏者が自ら所有したり、PA現場で使用されるケースが多いと思います。
私のクリップマイク所有歴は、audio technica PRO35から始まり、同じくaudio-technica のATM35、そしてはDPAの4099を使ってきました。
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そもそもクリップマイクがなぜ必要かというと、楽器の音をできるだけ近くからダイレクトに収音するためですので、オンマイクのためのマイクと言えると思います。できるだけ周囲の音のかぶりが少なくして、その楽器の音だけを拾うためのマイクですので、指向性は単一指向性。DPAの4099に至っては超単一指向性です。
周囲の(楽器等)の音をじゃんじゃん拾っていてはPAの現場で使いにくいでしょうから、クリップマイクは当然そうあるべきなのですが、強いて問題を挙げるとすれば、オンマイクすぎるがゆえに音がダイレクトすぎて少し不自然ではないかという点です。
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大体、ひとの楽器の演奏を聞く時って、どれだけ近くても1メートル以上は離れたり、コンサートを鑑賞する時にはステージと客席の距離で聞くわけですから、ヴァイオリンの駒から数センチの場所とか、ギターのサウンドホールの真ん前とか、管楽器のベルの中に頭を突っ込んで音を聞くことなんて本来無いわけです。
そんな位置にマイクを付けて音を録るわけですから、「自然な響き」とは別物だと思うんですよね。
なので、コンタクトマイクの使命や宿命は理解しつつも、随分贅沢な話なのですが、その上で、なにか「自然な感じ」とか「いい雰囲気」とか「鳴り」とか「上質な」とかそんなものをさらに求めるのであれば、これしか無いかなとは思いましたね。MCM。
さすがは後発だけあって、色んな問題を解決した上でのノイマンクオリティ。恐れ入りました。
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