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レア度マックス、AES/EBU枝分かれケーブルを自作した

まだ続くYAMAHAピン配列のAES/EBUデジタルマルチケーブルの話。Pro Toolsも採用している「TASCAMフォーマット」が多数派なのに対して、「ヤマハフォーマット」というだけでマイナーなのに、その中でもレア度マックスなケーブルがあります。それが『AES/EBU枝分かれケーブル』。

これがオリジナルのAES/EBU枝分かれケーブルだ

「AES/EBU 枝分かれケーブル」って検索しても出てこない知名度の低さで、私も現物は見たことがないのですが、古いYAMAHAのADコンバーターの取り扱い説明書の中に図として載っていました。

YAMAHA AD824の取扱説明書より

なぜ枝分かれする必要があるかと言うと、インプットとアウトプットの接続先を分けて、別々の機材に接続するという用途があるからなんですね。

YAMAHAの取説にも「カスタムメイドのAES/EBU枝分かれケーブル」と記載してあり、そんなケーブルが市販されていないことを示しています。どう結線したら、その枝分かれケーブルが作れるのかも記載されていません。

で、そのAES/EBU枝分かれケーブルを作ってみたという話。YAMAHAの取説では接続端子がすべてD-subでしたが、私は枝分かれしたアウトプット側だけバラケーブルにしたのでさらにオリジナル度が高いと思います。アウトの一つは映像コンバーターへの入力用なので、TRSフォンジャックにしてあります。

XLR3本とTRS1本がアウトプットだ

配線図がなかったので、江戸時代の画家が見たこともない象を想像で描いたように、多分こういう配線だろうというのを想像して配線図を作りました。これは回路図が読めない人でも、色をたどっていけばどこに何を繋げばよいかわかる私専用の設計図です。

Googleスプレッドシートを方眼にして作った配線図

さすが、最近YAMAHAピン配列のケーブルを何回も作ったのでだいぶ慣れてきて、それほど苦しまずに作ることができました。

ケーブルを作るための前準備加工
狭いハウジング(ケース)の中にケーブル収めるのは大変
なんとか収まった。YAMAHA配列だと、茶・赤・オレンジ・黄色・緑・青・紫・灰の順で美しく配線が並ぶ。
こちらは入力側
半分のチャンネル分とグランドが結線してある
変則仕様のAES/EBU枝分かれケーブルが完成

部材のストックについて。


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