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ピアノの蓋を閉めていい音で録音したい2022年冬

うちのピアノの普段の形は、大屋根と呼ばれる蓋を閉じ、前屋根と呼ばれる部分は開けた状態。この状態はピアノの音が大き過ぎず、かつハンマーの上部はオープンになっているのである程度は開放的な音も鳴り、耳が疲れない音量で演奏できるので、練習にするには理想的な状態だ。

せっかくならこの状態で弾く音を気軽に録音できたらいいなということで、天井にXY stereo方式でマイクを設置してみた。

天井に直接、マイクフォルダを固定
ケーブルも接続した様子。マイクはダイヤフラムという音を捉える部分同士を90度の角度で交差させて設置している
ピアノの蓋がなく、弦が露出しているこの隙間のちょうど上空にマイクが設置してある。

マイク位置はちょうどハンマーの真上で、蓋がなく開放になっている部分の上空。マイクとハンマーとの距離は105cm。今回使ったマイクはNEUMANNのKM 140で、指向性はカーディオイド(単一指向性)。

それに加えて、ピアノ内部にDPAのコンタクトマイクd:vote CORE4099が設置してある。

ピアノ内部に設置してあるDPAのd:vote CORE4099。この状態で蓋を閉めてしまう。

天井のノイマンをメインマイクにして、ピアノ内部のDPAをスポットマイク扱いで少し足し、薄っすらとホール系のリバーブをかければ、ピアノの蓋を閉じているにもかかわらず、蓋を開けたときに近い満足度の音色で録音が可能だ。

「ピアノの蓋を閉めて」シリーズ、過去の取り組み


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