'21/6/9 プロパガンダを発信する社員の脅威
自身の言語化能力のトレーニングとして思いついたことをNOTEで執筆していくトライをしてます(落合さんのNOTEとか最近見た外資系コンサルの方のアメブロを見て、広告抜きのブログっておもろいなと思ったことが始めた理由)。
簡単な自己紹介だけ先にしておくと、メーカーで働いている他の人よりも少しだけ日本の将来と日本の製造業の発展を強く願っているただのサラリーマンです。
今日は、社内で強いプロパガンダを主張するの社員に関して話をしたいと思います。
少し前提条件的なお話をしておくと、弊社は良くも悪くも大企業で、グローバルなメンバーと一緒に働くことが普通になっています。とは言いつつも、日本的な企業文化も強く残っており、日本的な曖昧さも残っています。そのような状況でも、多くの中国籍、韓国籍、フィリピン国籍、ロシア国籍のメンバーがおり、言語能力もさまざまの中で働いています。
日本国籍も含めて、トップレベルの学校を卒業をしてきた強者達であることは紛いも無い事実で、こんなにレベルの高い大学を卒業しているのかと畏怖の念を抱くぐらいです。
とはいってもビジネスの世界では、静的なスキルである学力以外にも、動的なスキルであるコミュニケーション能力、周囲や状況を適切に把握する洞察力など、学業だけでは習得できないスキルが求められます。
この前提で皆働いていることは、社会人を10年程度やっていると言語化できるレベルに理解していることかと思います。
さて、そんな弊社でとても強いプロパガンダを主張する中国籍のメンバーがいました。そのメンバーが主張したプロパガンダは次のとおり。
「この会社では外国人は出世できない。」
これを中国籍コミュニティの中で大々的に主張した結果、中国籍メンバーが1ヶ月に1人のペースで6人くらい辞めていく事態が発生しました。
当時背景を知らなかったのですが驚くほど人が辞めていくことに疑問を持ち聞き回ったところ、裏にプロパガンダがあることを知ったわけです。
辞めた一人が「中国人の特性として自分の身が危なくなったらすぐ逃げる」と言っていたのがとても面白いと感じたことは記憶に新しいです。笑
ここで一つ言えるのは、外国人だから出世できないのではなく、不足したスキルがあり、役職相応であるから出世できないということを理解していない点。
これを主張した本人は、なかなかの豪腕営業ではありコンプライアンス意識が若干不足していたり、他責にする傾向がある点がわかりやすく見えていて、これを上回るほどの大きな成果を出していなかったというのが事実でした。
私の感覚としても、外国人を出世させないという雰囲気を肌感覚でも一切感じないため、明らかに間違っている主張だなと思います。
しかし、いずれにせよ、学んだこととしては繋がりの強いコミュニティの中で強いプロパガンダが発動されると、勢いのある行動変容が起こると言うことです。
会社の中でのプロパガンダなんてのはだいたいネガティブなエネルギーを発生させるものですので、自身がマネージャーや経営層になった時には、できるだけプロパガンダが発生しないよう心がけていく必要があるなと思いました。
おそらく、評価の判断基準が不明確であったり、やっていいこと悪いこと的な価値観の教育が不適切であったりすることによって、ズレたコンプレインが溜まっていき、結果として強いプロパガンダになると考えられます。
そのため、評価基準を明確にし、しっかりと企業内の価値観を教育していくことで、適切なコンプレインが溜まるようにしていかなければいけないと思います。
私自身もかなり強い主張を持っていて、良くも悪くも周囲への影響力がある社員なので、1つ間違えると上述のようなプロパガンダになり得るわけで、批判をする場合でも前向きな主張を行うように心がけています。
もう一つ大切な心がけとして、強いプロパガンダを受けた時の冷静さも重要で、それが事実に基づく主張なのか、偏見に基づく主張なのか、感情的な一時的に思いついた主張なのかを、見極める目を持てるようにしなければならないなぁと意識しています。
意外とプロパガンダに晒されて、一気に価値観が変容することはありますので、そんな時には一度冷静になって考え直す癖をつけると、真実を見る目が肥えてくるでしょうね。
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