’21/6/1 線形vs指数関数的な未来予測
自身の言語化能力のトレーニングとして思いついたことをNOTEで執筆していくトライをしてみようと思います(落合さんとか最近見た外資系コンサルの方のアメブロを見て、やっぱり広告抜きのブログっておもろいなと思ったことが理由)。
簡単な自己紹介だけ先にしておくと、メーカーで働いている他の人よりも少しだけ日本の将来と日本の製造業の発展を強く願っているただのサラリーマンです。
今日は、会社の同僚に勧められたポストヒューマンと言う本を読み始めて冒頭から刺激を受けたと言う話。
人類のテクノロジーの進歩を考えるときに、ついつい「直感的な線形的成長」で未来を予測してしまうそうですが、これは過小評価であり「歴史的な指数関数的成長」で予測しなければならないというものです。テクノロジーのパラダイムシフトの確率は年月が経過するほどに上昇し、どこかで特異点を迎えた瞬間に、一気にテクノロジーが進歩するため、ゲームチェンジが起こるわけです。
昔で言うとゲノム解析なんかもこの例に沿っているようです。1990年当時は1年間で1万分の1しか解析できていなかったため、解析し終わるためには100年かかると言われていたそうですが、2003年には解析を完了させてしまいました。
このようにテクノロジーの進歩には歴史期的な延長線上にあり、特異点に置いて加速度が急激に増加するということが書いてあり大変興味深かったです。
一方で、これらは逆も然りで古い技術は一気に置き換わります。
現代で言うと、カーボンニュートラルと言う新しい価値観に基づいた、世界全体での経済のゲームチェンジが起ころうとしています。自動車業界も同様なわけですが、ガソリンエンジンからEVへのシフトを事業計画に組み込む際に、あまりにも線形なカーブで描くことは危険であると感じました。
特にEV車は部品点数が少なく、ガソリン車に対して開発難易度は下がる方向ですので、ユーザーがEVの価値に気づいた瞬間に特異点を迎えて、急激に普及すると考えるのが妥当かなと思っています。
正直、自動車のマーケットシェア一つとっても、各社さまざまな未来予測がありますが、あまりにも楽観的な線形データは少しは疑いの目を持ってデータを見ていくことが必要でしょうね。
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