リーダーズ美ジネス⑫ フェムテックサミットでのスピーチ
女性の体と心に向き合うために、フェムテックサミットが開催されました。
2024年2月27日、日比谷ミッドタウンの6Fには400人以上の参加者(オンライン含めて1000人近く)が集合して、これからの女性のあり方を考える時間を共有しました。主催は一般社団法人日本フェムテック協会(代表理事山田奈央子・関口由紀)。そこの理事を務めさせていただいており、また長老ということもあり、〆のスピーチをさせていただきました。
それが以下の内容です。
<ラストスピーチ>
「原始女性は太陽だった」と
平塚らいてうは女性自身による
女性解放宣言をしました。
女性議員として女性活躍を推進した市川房枝、
そして、男女雇用機会均等法の赤松良子。
今までの、女性解放の運動はまず社会制度を変えることで
女性の行動と心の縛りを解放してきたといえます。
そして、やっと、女性自身が女性の体と心に向きあう
フェムテックという新しいムーブメントが動き始めました。
女性の体は生理、性、生命という大切な存在であるにもかかわらず、
変化によって生まれるストレスや悩みを公にすることなく過ごしてきました。
私も50年にわたり働いていますが、
40代入ったばかりの頃、自律神経失調症と判断される
暗い時間を過ごしたことがあります。
ちょうど、長年勤めた広告代理店を卒業し、起業した頃です。
長女の小学校入学、引っ越し、夫のテレビ界への進出、と
いくつもの変化が起こり、それを一人でこなせると思ったことが
原因だったと思います。
私の中では、声にならない声が体と心を蝕み、
周りのものたちはただただ恐怖に慄き、
このまま母は狂っていくのではないかと
震える幼き子供達の姿がそこにありました。
ある日、小学校1年生の担任のベテラン先生によばれて、
「〇〇ちゃんがお腹が痛いと言っては保健室に行きますが、
お家で何かありますか。」と聞かれたのです。
「あ、私のせいだ」と思った瞬間、消えいりたい思いになりました。
「私が学校では〇〇ちゃんをみますから、
お母さんはご自身の体を早く治してくださいね。」
この時の先生の声かけにどんなに助けられたことでしょう。
同じ悩みを超えてきた女性の先輩として、
すぐに気づいてくださった家庭内の変化。
子供を通して、助けの手を伸ばしてくださった先生には
今でも感謝しています。(ここはスピーチではお話していない部分です)
女性は家の中では太陽であれ。
時を超えて、美しく、そして、強くあるために、
その秘密を美しく老いるお手本であった、
女優オードリー ヘップバーンは
こんなふうに言っています。
魅力的な唇であるために
美しい言葉を使いなさい。
愛らしい瞳であるために
他人の美点を探しなさい。
人生に迷い、助けて欲しい時
いつもあなたの手のちょっと先に
助けてくれる手が差し伸べられている
ことを忘れないでください。
フェムテックはまさに、
あなたに差し伸べられた手です。
あなたがあなたの居心地の良い場所を探し、
そこで、あなたらしく生きるために、
フェムテックを活用してください。
ちょっとした気づきと言葉にする勇気があれば、
女性たちはもっともっと生きやすくなるはずです。
新しい女性の時代の幕開けです。
さあ、ご一緒に。
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