オーディション番組から教わったこと

突然見たことがないオーディション番組の最終回を観て、最初から一気に観てしまった。

Hulu10秒早送りできるからめっちゃ便利!笑
私はノロマだけどせっかちなので、「次週」とか「続きはCMのあと!」とか、耐えられない。
なんならコメンテーターの沈黙も嫌だ。
サブスク万歳!

オーディションを観るのはASAYAN以来かもしれない。

最後からみると、すごい面白い。
なぜかというと最初はどんな順位で、どういう経緯でそうなったのかを分析しながら観られるからだ。
邪道かもしれないけれど、一回観てから遡るより効率がいい。
私が観ていたオーディション番組は勝ち抜き戦で、グループというよりソロデビューを目指して切磋琢磨した結果グループデビューという形だったので、今回の最初からグループデビュー予定のオーディションは初めて観た。

もっと前から戦いがあって、最終シーズンだったようなのだが、最初に個人のレベル判定がされ、その後ランダムにグループが4回組み替えられてチーム戦をしながら個人成績もチェックされるという(私には)斬新なスタイルだった。
昔で言うハロプロのシャッフルユニットが1ヶ月毎に組み替えられて一つの曲を披露する。
またそのステージがかなり圧巻で見入ってしまう。

映像で見える部分では、ライバル心を剥き出しにしたり、相手を陥れようとする感じはなく、「人柄」や「チームワーク」も評価に入っていて和やかな雰囲気に見えた。
(実際に見せていなくても嫉妬やプレッシャーがたくさんあったと思う)

グループのオーディションだが、何人デビューできるかは決まっていないし、2回最下位になる以外に脱落者はいない。
デビューした後もグループとしてやっていくにはコミュニケーションやバランスもすごく大事そう。

特に歌手の世界は舞台の上で一発勝負なので、プレッシャー耐性やステージ映え、カリスマ性など、さまざまな要素が審査される。

オーディションは人生の縮図のようだった。

最初からずっと高評価の人。
高評価だったけれどスランプに陥る人。
逆にスランプだったのが吹っ切れて高評価になる人。
最初からずっと調子が出ない人。

一度いい評価をされたあとに、評価をキープしていくのは難しい。
個人評価で一位を取った人も、「最初は舞台に立つだけで楽しかったのにだんだん考え過ぎてしまって」とコメントしていた回は下から数えた方が早い順位だった。

常に上位をキープしている人は、年齢も上の方で経験値も高そうだが、何より努力を惜しまず結果を必ず出している。
リーダーとしてチームをまとめる統率力にも長け、何より自身の実力があるから、他のメンバーも従う。
普段は穏やかなのに、勝負事になると誰よりも負けず嫌いを発揮する。
毎日to do listを書き、指摘されたことは必ず潰していく。

キラキラして見える世界の裏側にはやはり一歩一歩小さな努力があった。

私は今まで、長期的にコツコツ頑張ることが苦手だったので、上手に頑張れていない候補者に自分を重ねて正直凹んだ。

だけど、頑張れないでうまくいかないほどしんどいことはない。
モチベーションが下がっている時は、めちゃめちゃストイックに頑張ってる人か、頑張らなくて悔しい思いをしている人を見るのが一番の薬だ。

さらに主催者の事務所は「真実」「誠実」「謙虚」を忘れないようにと教育していて、評価はステージ以外にもスタッフやトレーナーからの日常の評価も加味される。

ざっくり言うとこんなことを話していた。
「常に真実を語れるよう、カメラの前で出来ないことはしないこと」
「誠実に努力すること」
「言葉や動作だけでなく本当の意味で謙虚であること」

アイドルのオーディションを観ているつもりが、人生で大事なことがつまり過ぎていてハッとする瞬間がたくさんあった。
審査をしている方は自身も歌手で芸能プロダクションの社長をしているようで、眼光鋭く、なんでも見透かしてしまうような目をしている。
パフォーマンスがいい時には笑顔になるか、驚いて口を開けたままになるという実に分かりやすいリアクションも面白い。
実際にパフォーマンスをしていながら、経営者であるというのは、タレントを見る目は相当なものだろう。

たかがオーディション番組ではなく、人生で大事なことがたくさん詰まってるヒューマンドラマ。
今後は食わず嫌いをしないで、もっと色々知見を広げてみよう。

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Chell
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