iOSエンジニア松館大輝氏×RIZAPテクノロジーズ社長対談〈3/3〉
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▶︎プロフィール
松館大輝/東京を拠点に活動する iOS Developer。世界中から Swift の開発者が集まる try! Swift Tokyo のメインオーガナイザーを務める。またスタートアップ数社、内閣官房 IT 総合戦略室(デジタル庁準備室)を経て、現在ではデジタル庁エンジニアユニット長を務める傍ら、さまざまな企業でアプリ開発の支援や技術顧問・アドバイザリーを行う。著書「iOS アプリ設計パターン入門」(PEAKS)
鈴木隆之/RIZAPテクノロジーズ代表取締役社長。RIZAPグループ執行役員。
リアルとデジタルが融合したプロダクトでも
先陣を切ってチャレンジし続ける
――では今回の対談を踏まえて、鈴木さんの中で「松館さんとこんなことをしてみたい」と思われたことがありましたらお聞かせいただけますか。
鈴木:先ほどと重複する部分もありますが、chocoZAPはフィットネスではもうNo. 1になりましたので、今後はライフスタイルに関するいろいろな領域に事業を広げていく予定です。
その際も、完全無人で動かしていく仕組みなどの土台は変わらないですが、提供サービスの領域やラインナップが広がっていく中で、それに合わせてお客様に利用いただくchocoZAPアプリのあり方も進化をさせていく必要がありますので、そういったところを一緒に組み立てていけたらと思っています。
あとはやっぱりハードとの連携部分ですね。
今も体組成計やウエアラブル端末と連携をしていますけれど、もうちょっとなんらかの形で店舗にあるマシンと連携したり、そこから得られるデータを活用したりしていきたいと考えています。そこで、松館さんが先ほどおっしゃっていた、カフェのシステムを開発していた経験などもすごく生かしていただけそうだと思いました。
松館:そう言っていただけるとうれしいです。
鈴木:あとは、今できないことでも何年かたったらできる、みたいなこともあると思うんです。
たとえば数年前に無人店舗をやろうとすると、非常に大きなシステム投資や時間がかかりましたが、今は無人店舗運営に活用できるようなSaaS的なものが増えていたり、AIやテクノロジーや進化した結果、非常にスピーディーにchocoZAPを立ち上げることができました。
なので、ここから数年の間に、ハードとソフトの連携も今よりやりやすくなってくると思いますし、AIやテクノロジーの進化によって無人店舗の品質レベルも高めやすくなっていくと思うんです。僕らがその先陣を切って、松舘さんと一緒に、いろいろなものを作っていけるといいなと思っています。
とくに、店舗などのハードも絡めて、リスクを取ってトライアンドエラーをしていく会社って日本ではほかにあまりないと思うんです。
デジタル完結のプロジェクトではトライアンドエラーはわりと当たり前のことなのですが、リアルの店舗やハードが絡むようになった瞬間に、なんて言うんでしょう、そういうことがやりづらくなる組織や会社って結構多いんですよね。
いっぽうRIZAPは、リアルでもデジタルでも関係なくチャレンジできるカルチャーがありますし、リアルとデジタルが融合した新しい事業やプロダクトを作っていくことに非常にチャレンジしやすい環境です。
松館さんにお力添えいただき、そういったことを一緒にやりたい仲間を集めて、どんどん新しいプロダクトを作っていきたいです。
ソースコードは「書いた瞬間から腐り始める」!?
松館:こちらこそぜひお願いいたします。もうかなり急速に事業を伸ばされていると思いますので、その事業のスケールを土台で支えていくような、そういう開発のチームを組めるようにお手伝いできたらなと思っています。
ちょっと真面目な話をしますと、私はソースコードって書いた瞬間から腐り始めると思っている人間なんですね。というのも、同じ人がずっと書き続けられることが理想ですが、実際はチームメンバーが増えたり長年やっていた人が辞めていったりして、秘伝のタレのように継ぎ足されていくものなんです。
鈴木:なるほど…。
松館:しかも求められる要件は一定ではなくて、たとえば1店舗2店舗のときはなあなあにしていた部分も、10店舗100店舗1000店舗となっていったときにはより堅固な作りにしなければいけない、ということがやっぱり要件として上がってくるし、さらにいろんな機能も開発していかなければいけなくなります。
そんな中で、ソースコードの土台となる部分が腐っているとそこから崩れていって、開発のスピードも落ちてしまうというケースは、どんな会社でも起こりうるのです。
それをどう防ぎ最新の状態を保っていくかについて、いろいろお伝えできたらなと思っています。
鈴木:確かにそれってとても大事ですよね。事業においても、スタートアップのときはまさに「スピード重視」ですが、それが1000店舗・会員数100万人超えという規模になると、求められるインフラや品質は変わってきています。
組織や開発のあり方も同様に次のステージにいかなければいけない、というのは非常に共感するところですね。そして、松館さんのおっしゃる通り最初に拡張性を想定しておかないと毎回作り直しになってしまうので、そこをどうするかというのは非常に重要なテーマです。
大企業のアセットとベンチャーマインドを持ち合わせた企業です!
――最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いいたします。
松館:自分自身もいろいろな会社さんに関わることがある中で、思うことはやっぱりタイミングって非常に大事だということ。どのタイミングで、どういう会社で働くかというのは全部自分の経歴に残りますからね。
その点RIZAPさんは「ここでやっていればエンジニアとしてとりあえず大丈夫です」と言えるようにちゃんと投資をしている会社だと感じました。もちろん人生の選択の一つなので慎重になる必要はあると思うのですが、とりあえずiOSで新しいものをガンガン使いたい、技術的にもレベルアップしたい、という方にはぜひ加わっていただきたいですね。
鈴木:RIZAPという会社自体はそれなりにブランド力もある大きい会社ですので、だからこそ使えるアセットが豊富にあります。
いっぽうでchocoZAPのような事業をスタートアップ的に立ち上げていく、「ベンチャー的なカルチャー」も持ち合わせている。大企業の良さとスタートアップらしさの両方をもって新しい事業やプロダクトを作っていける環境はあまりないと思うんです。
また、先ほど松館さんもおっしゃってくださったように、伸びている事業やプロダクトに関わるというのはご自身のキャリアにとってもメリットが大きいと思いますので、今のRIZAPテクノロジーズに興味を持ってくださった方、ぜひご応募ください。よろしくお願いします。
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