鑑賞日記vol.4:「東京バレエ団 白鳥の湖」
2月18日(金) 18:30~、東京バレエ団の「白鳥の湖」全4幕を鑑賞しました。
日本を代表するバレエダンサー、上野水香さんが主演を務める本公演。
コロナ禍にも関わらず、会場は満席!
生オーケストラ付きのバレエは、「ザ・総合芸術」の象徴ですよね🎵
優雅な金曜日の夜を過ごせました。
ブルメイステル版ってなんだ?
今回のプログラムは、ブルメイステル版「白鳥の湖」と記載がありましたが、このブルメイステル版ってなんでしょう?(明記されていないと、あまり「版」を気にして観に行くことは少ないですよね💦)
これは演出・振付を手掛けた人の名前に由来します。
「白鳥の湖」の代表的な「版」として5つご紹介しましょう。
1.ライジンガー版 1877年
ロシアで初演された「白鳥の湖」。それがなんと、酷評だったらしい!(笑)
2.マリウス・プティパとレフ・イワーノフ版 1895年
数々の有名バレエを振り付けた、「バレエの父」と呼ばれるプティパが振付。おかげで、初演で酷評だった「白鳥の湖」を復活させたそう。
今では定番の、3幕・黒鳥の32回フェッテはここで生まれました✨
実はこの公演、本番直前まで黒鳥役が決まらず、仕方なく白鳥役のバレリーナが黒鳥もやることになったんだって!そしたら評判が良くて、「じゃあ1人2役にしようか」となったみたい。
狙って1人2役なのかと思ったら、偶然その設定が生まれたってことに驚きです。
3.コンスタンチン・セルゲーエフ版 1950年
基本はプティパ、イワーノフ版と同じですが、ここで道化がキャストに加わります。
4.ウラジーミル・ ブルメイステル版 1953年 (← 今回の白鳥の湖はこれ)
1幕が始まる序章として、主役のオデット姫が人間から白鳥に変身させられるシーンが登場。4幕の最後にも、魔法が解けて、白鳥から人間に戻る姿が演出されていて、ハッピーエンドで終わります。
最初から最後まで一貫したストーリーを作ることで、初心者でも分かりやすく鑑賞することができるようになったんですね。
個人的にも、序章のドラマチックな変身シーンは、これから観る全幕に向けて自分を引き込んでくれます。
5.ルドルフ・ヌレエフ版 1964年
ジークフリード王子の人間らしさを多く見せた作品になっています。
東京バレエ団 白鳥の湖の感想
今回は3でお伝えしたブルメイステル版ですが、確かに「人間から白鳥になるシーン」や、「白鳥から人間に戻るシーン」が組み込まれていました。
上野水香さんのバレリーナになるために生まれてきたような体型、手足や甲のしなやかさ、美しさ、身体能力が抜群で素晴らしかったです✨
20代半ばがピークだと言われるバレエの世界で、40歳になっても前線に立ち続ける上野さん。
非常に強い信念を持って努力されているんだなぁ、と感動いたしました。
上野さんはメディアでも多数ご活躍
TVや雑誌でよく見る上野さんですが、最近は芸人さんとのYouTubeにも出演しる!!(笑)
こういうのも積極的に取り組んでいるのは、すごいよなぁ。。
メディア慣れしているからなんかなぁ・・・(・・?
にしても身体が綺麗すぎる・・・!
おまけ:やっぱり四羽の白鳥って好き
白鳥の湖のヴァリエーションはどれも好きやけど、やっぱり四羽の白鳥っていいよね。
東京バレエ団の動画じゃないけど、最後にお気に入りを載せておきます。(笑)