この一年で随分と体力が落ちたと感じる
「体力の縫い代がない」とでも言おうか
そのギリギリの縫い代を気力という糸で縫い合わせ命の衣をまとう
今年も胡蝶蘭が咲いた
2020年に我が家にやってきた子
やってきてくれた次の年は、この子も休みたかったのであろう花芽をつけなかった
土を変え、鉢を変えてあげようと抜いてみたら
草臥れた根っこが見えて申し訳なさでいっぱいになった
この子の声を聴き
水を遣り
肥料を施し
光をあてる
そうして、毎年可憐な花を咲かせてくれている
体力はなくても
相手を感じることも
思いやることもできる
「気力」という糸までがほつれてしまわないように、この子から喜びをもらう
相手を思うやさしい気持ちで今日も過ごそう
そして自分の命を喜ばせよう
誰かが言った
「喜べばその喜びが喜んで、喜び連れて喜びにくる」と
2024.3.24
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