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物語を書くということ

ちまちまと短編小説を書いてる私ですが前に友人から
「どうやってストーリー作ればいいかわからない」
と相談がありその時に色々話したものと自分なりに思ったことを改めてまとめたものになります。


 シーンとシーンの間が書きづらい

 書きたいシーンはある、けどそこまで行くのにどう書けばいいのかわからない。といった内容。
多分これは他の人でもある悩みなんじゃないかなと。自分も最初の頃はそんな感じだった気がするし。
『起・承・転・結』は友人はもちろん、ほとんどの人は知ってるとは思いますが何が起になるのか、どこが承になるのかが友人はイメージしにくいと言ってました。
ちょうどこの話をしていた時はXで『#小説どうやって書いてますか』というタグが流れ始めてたタイミングでもあった(note執筆時点でもいろんな人がこのタグ活用してます)のでそのタグを見ることを進めつつ、自分の書き方を話しましたがそれは次の項目で。

筆者の物語の書き方

 1.書きたい内容を決める
 2.内容にあった設定を決める
 3.書きたい内容に向かって書き始める
 4.世界観が壊れない程度に都合のいい設定を生やす
 5.書きたいシーンまで書いたらいい感じにまとめる
 6.完成
ざっくりまとめるとこんな感じです。これから細かく解説しますが興味無い人は読み飛ばしてもらって全然大丈夫。

1.書きたい内容を決める

これは誰しも経験がある事でしょう。こういうのが書きたいな、ってやつです。ここは細かく解説するほどの内容はないですが敢えてするとなれば『あまり細かく考えすぎない』ことです。最初から細かく考えだしたら書きたいものも書けなくなります。まだふわふわした内容でいい。

2.内容にあった設定を決める

書きたいシーンを思い浮かべたら次は設定作りです。
自分は設定を作る時は連想ゲーム方式で作ってます。
例えば『魔王討伐するシーン』を書きたいと思ったらまず『魔王がいる』世界観が設定に必要になります。『魔王がいる』なら『勇者』がいてもおかしくはないですよね。じゃあ魔法は? 勇者一人だけ? それともパーティー組んでる? といった感じでどんどん設定を作っていきます。
ここでも『細かく考えすぎない』ことが大事です。ざっくりとした設定が作れればOK。

3.書きたい内容に向かって書き始める

設定も作って書きたいシーンも見えたらまずは起承転結の起から書きます。
いやその起が書けなくて……という人はもう少し設定を作りましょう。先程細かくなくてもいいとは言いましたがふわふわしすぎてもいけません。ある程度固めないと書けないのもこれまた事実。
 設定が決まってもなお何から書けばいいのかわからないという人へ。最終的に書きたい所まで繋がればいいんです。 仮に桃太郎で桃から生まれてなくても桃太郎と名付けられてイヌサルキジと鬼ヶ島へ行けば桃太郎は成立します。きびだんごが無くても仲間に入ればいいんです。

サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことはたわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいいような話だが、それでも俺がいつまでサンタなどという想像上の赤服じーさんを信じていたかと言うとこれは確信を持って言えるが最初から信じてなどいなかった。

涼宮ハルヒの憂鬱 より

有名なハルヒの書き出しがこれですからね。ハルヒといえば宇宙人未来人超能力者とハチャメチャな学園生活を送る作品ですが、一番最初にサンタクロースについて話してますからね。入学式はカットしてるし主人公の自己紹介もほぼカット。そのあとのハルヒの自己紹介で物語がようやく始まるような感じだと思ってます。
 起というより書き出しで悩んでる人が多いのではないかと個人的に思ってたりします。最初の一文が決まれば後はその勢いで書きたいシーンまで書いていくだけです。

4.世界観が壊れない程度に都合のいい設定を生やす

2で設定を作って固めたとはいえ完成から見れば全然固まってません。ここからはより詳細に設定を作っていく必要があります。しかし、なんでもかんでも設定を生やせばいいというわけにはいけません。その世界観に合っているかどうかが基準になります。
例えば連絡手段、ワンピースでは電伝虫が使われてますが何の説明もなしにスマホが出てきて急にルフィたちが使い始めてたら変ですよね。こういうことです。
ですが逆に言えば納得できる説明ができるならセーフということでもあります。
異世界転生する時に神様に頼んでスマホも一緒に持ってこれた、とかスマホに限りなく近いものが存在していてついそう呼んでしまうなど。

5.書きたいシーンまでいったらいい感じにまとめる

書きたいシーンの内容や数にもよって変わってきますが書きたいシーン=作品の中での見せ場だと思ってます。そのためほぼ自動的にその後の展開は終わりに向かうことになるんじゃないかなと。
そのいい感じにまとめるって何? って話なんですが4の延長です。世界観を壊さないように、それでいて自分が望んだ結末に向かっていくだけです。
ハッピーエンドなら自分が思った幸せに、バッドエンドなら自分が見ても後味悪いと思うような方向に向かっていけばいいだけです。

6.完成

まとめ終わって最後にENDをつけても問題なさそうなら完成です。
もちろん付け足したかったら付け足しても何の問題もありません。その場合は3~5の繰り返しです。付け足したいシーンに向かって書いて、設定がおかしくないかチェックして、まとめる。
余裕があれば誤字脱字などのチェックも一緒に。

0から1から作るのが無理

「物語の作り方はなんとなくイメージできたけど……いざ物語を作るって言っても何も浮かばないよ……」
と話を聞いてた友人その2が言ってました。
その友人は執筆なんてほとんどやってないような人なのですがここではこれから執筆する人向けの内容になります。

そもそも一次創作が難しい

なにか物語作ってみたい、けど何も浮かばない。という活動意欲はあるけどアイデアが出ない、なんてことは誰にでもあることです。ましてや初めての執筆となればなおさらです。
実際、0から作るのって大変だもん。
だからと言って執筆をあきらめないでください。せっかく出てるその意欲は大切にしましょう。

じゃあ二次創作だ!

何もアイデアが出ない、設定も思いつかない。そんな時は好きな作品の二次創作に入りましょう。
二次創作のいいところは設定がある程度固まっているところです。
世界観、キャラの性格や設定などはすでにその作品に書かれてます。二次創作はそれをそのまま借りるので上でいうところの2のざっくりとした設定を決めるは終わった状態です。
自分の推しキャラでもいいし好きなシーンのIfストーリーでもいいです。
次の話はどうなるんだろうな、こんな感じかな? 
実はこんな展開になるんじゃない?
と予想や想像していたあれの延長です。
物語を初めて書くという人に私はまず二次創作から入ること
をお勧めします。

+α.作品の投稿について

余裕があるなら各種投稿サイトに作品を投稿することをお勧めします。
あくまでも『余裕があるなら』です。
恥ずかしかったりマイナス評価が怖かったりする場合は自分の中だけにしまっておきましょう。無理して公開する必要はありません。物語を作ったという実績が自分の中にあれば十分です。自分の作った作品を見てもらいたいと思ったときに投稿すればいいのです。
以下は投稿した時に感じたメリットについてまとめます。

その1.作品の評価がわかる

何といってもこれが大きいです。
自分の作品にいい評価がくれば嬉しいですしモチベーションにもつながります。
先ほどマイナス評価が~なんて言いましたが大抵はプラス評価しか来ません。なぜなら作品を見に来たほとんどの人は同種の人だからです。
チート能力で無双する作品が好きなら似たような作品に行きやすい傾向にありますよね? グロ表現が苦手なのにわざわざグロ表現しか書かれてないような作品を見に行きませんよね? そういうことです。

その2.感想がもらえる場合がある

評価と感想は似て非になるものだと私は思ってます。それでいて感想のいいところは作品の理解が進む点にあります。
何気なく入れた描写、キャラのセリフ……刺さる人には刺さります。
「ここのシーン、めっちゃ好きです」みたいな感想が来た時に書きたいシーンであればよりうれしいですしそれ以外でも(あ、ここよかったんだな)と思うことができます。
評価のような数字では表せないところを出してくれるのが感想のいいところです。
しかしながら、感想が来ない場合もあります。その時は「感想を書く程度のものじゃないのか……」と落ち込まないでください。
人はめんどくさがりで恥ずかしがりやなのです。
いい作品だったな、と思っても感想書くのはちょっと……みたいな人があふれてます。そういう人向けの評価システムがあるといっても過言じゃないでしょう。
逆に感想をもらった場合は大切にしてください。別に返信しなくても大丈夫です。次への糧にしましょう。
※ただし、悪意のある感想やコメントは別です。そんなことする輩はそうそういませんが。

最後に

ここまで読んでくれた方はありがとうございました。
自分の考えをまとめただけのnoteですがこれが誰かの助けになれば幸いです。
執筆するときは自由に、のびのびとやるのが一番です。
皆さんの活動がいいものになることを願ってます。
ということでみんなも小説、書こう!

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