【下町編集室OKASHI】自称、秋の下町芸術祭
横浜市南区、横浜橋通商店街に拠点ができて半年ちょっと。活動の記録をしそびれていたので今更ながら2021年秋に記憶をタイムスリップさせてみる。
▽新しいビジュアルができた
\ これまでの下町編集室OKASHI /
2021/08/15 「商店街に拠点ができたことについて」
https://note.com/riyomugi/n/nd7ec6523b573
2021/10/15 「実感が湧いてきた夏のおはなし」
https://note.com/riyomugi/n/nfde4cf7dbcc5
思い返せば昨年の秋、地元の絵描きさんお二人による展示や、台湾出身の張さんとコラボしたPOPUPイベント、そしてまちあるきマップ制作とまちあるきツアーの開催、真金町遊郭についてのインタビューなどいろいろなことがあった。
若干コロナが少し落ち着いていた時期、素敵な方々に出会い、一緒に場づくりができたこと、とても嬉しかった。ということでふりかえります。
10/9~10/17 森田ひろみ 秀小牧 二人展「ようやく 神無月に集う」
夕涼み企画、写真展につづき、第3弾のイベントとなったのは絵画展。地元の絵描きさん、ロミーさんとマキさんによる、作品展示と販売を行いました!
お二人との出会いは横浜橋の路地裏タイ料理屋さん「ピー」。席が隣でふと話し始め、意気投合。お店に飾ってある猫の絵から絵描きさんであることを知り、「場所があれば展示やりたいんだけどね」ということでもうその場はホッカホカ。展示企画開始!
コロナの感染状況を考慮して当初より日程を遅らせての開催になりましたが、その日に向けて描いてくださった作品はどれも本当に素敵!
女性や猫をよく描かれているロミーさんと、ハチや身近な人を描くマキさん。白塗りの無機質な空間がなんだか特別な場所に。
展示にはお二人のお友達をはじめ、ふらりと立ち寄ってくださる方も多く居心地のいい賑わいが続いていました。お花の差し入れで彩られていくこともまたホッコリ。
入り口に座っているロミーさんのまちでの顔の広さに驚きつつも、だからこそふとそこに座っていきやすいようなアットホームな雰囲気。
作品のなかにはまちの方を描いたものもあり、「これ私よ」と見に来てくださる方も。マキさんのライブペインティングに下校中の小学生の子たちが混ざって段ボールに絵を描いていってくれたりなんて楽しい展開も!
最終日はあまりの寂しさにうるっとしてしまいました…人生の先輩としても大好きなお二人に出会えたことがとても嬉しかった。
そして生鮮食品や身の回り品がメインの横浜橋通商店街ですが、思ったよりも絵が好きな人はたくさんいるということを実感!ここの店舗の向いには昔「横浜銀座」という映画館があったそうですが、芸術を楽しむ下町の秋というのもとても素敵だなと改めて感じました。
11/6-7 POPUP EVENT「台湾市場你好 (Li-Ho-)」
週末には、商店街近くにお住まいで台湾出身の張さんとのPOPUPイベントを開催しました。夏の写真展で立ち寄ってくださり、私の台湾愛が溢れてしまったところ「ここで台湾DAYみたいなものをやろうよ!」となり、本業もあるなかコラボをしていただきました。
まだまだ旅行のしづらい今だからこそ、横浜の下町で台湾の日常を体感できるようないちにちを!ということでテーマは「台湾市場」に。張さんセレクトの台湾雑貨やオリジナルグッズ販売のほか、写真展と盛りだくさんのイベントとなりました。
子育て中のお母さんでもある張さん。子ども店長をしてくれたお子さんがかわいくてかわいくて。遊びに来てくださったママ友さんたちもいらっしゃり、子ども達でワイワイ、楽しかった。私たちにとっての椅子は子どもたちにとっての机や落書き帳、机はもはや大きなトンネル!
「台湾昔よく行っていたんだよ」「奥さんが台湾出身でね」と写真を眺めながら語ってくださる方々、「このお菓子懐かしい!」と買っていってくださった中国の方、さまざまな方に寄っていただきました。初めは日本語で私と話していた方が次は張さんと中国語で話していたり、なんてことも。
「店長」によって変わる「客層」。
特に横浜橋は「アジアの台所」とも呼ばれるほど多国籍のお店が連なるエリア。そこを歩くひとにもまた、さまざまなバックグラウンドが。
なかなかその「あいだ」の場ができることは少ないなかで、こうしてどちらもが居られる場ができたことがとてもよかった。
何よりも張さんのお人柄に惚れた私はまたもや店じまいが寂しくて寂しくて、別れたあと次に会う約束のメールをすぐに入れてしまいました。(笑)
▽イベントの詳細はこちら
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11/7 横浜橋通商店街まちあるきツアー
7日は毎月第1日曜に開催している「第2回 大通り公園クリーンアップ」の日でもあり、終了後に連携企画としてまちあるきツアーをさせていただきました。
横浜橋通商店街とその周辺地域を歩きながら、まちの魅力や今後についてゆるりと思いを巡らすまちあるきイベント。地図を片手に誰かとまちを歩くと、いつもの道でも新しい発見があるかも?という思いで行いました。
クリーンアップ後、まずはこの日に向けて制作したまちあるきマップを配布、活動と地域についてすこしお話させていただいたあと、2チームに分かれてスタート。30名ほどの方にご参加いただきました!
商店街を抜けて三吉橋、そして真金町を通ってまた商店街に戻るルート。横浜界隈研究家の河北さんによる橋や石けん工場などについての歴史的な解説まで!!
まちあるきマップ「横浜橋切絵図」でも、河北さんや大通り公園水の広場愛護会のみなさまをはじめさまざまな方にお力添えをいただきました。
私たちの活動の軸のひとつでもある「アーカイブ」では、いまを生きているひとたちの営みはもちろん、郷土史や文化史の研究にも力を入れています。アドバイスや資料提供、サポートは本当にありがたく、とても知的好奇心そそられる機会にたくさん出会うことができます。
このマップは古地図と現代の地図を合わせ、さらに下町散歩の際にちょっとまちの見方が変わるかも、楽しくなるかもしれないようなトピック史を載せました。下町編集室OKASHIでまだ配布中。ぜひマップ片手にまちあるきをしてみてください!
真金町遊郭を知る
また、横浜橋商店街や真金町遊郭の歴史文化の調査をおこなうチームではまちの方お二人にインタビューを行いました。唯一遊郭跡として残る神社前のタバコ屋さんの杉本さんからは当時の写真をもとに記憶をたくさんお話いただきました。
興味深々!!
また私たちがお店をお借りしているこの場所でずっと商売をやられてきた高梨さんにも。私たちがお借りする前はお菓子屋さんでしたが、戦前は酒屋さん。その当時はここでさまざまな方が出入りしていたそう。
語れる方も少なくなっている今、ギリギリの今、とても貴重な体験。
伺った内容についてはまたまとまった冊子を制作予定です!
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