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【下町編集室OKASHI】ヨコハマの下町で遊んだ秋

まちづくり団体というよりは、まちの楽しみ方を発信したい私たちだから、私たち自身がそこで楽しもうー。

今回は横浜橋とその周辺地域、ヨコハマの下町で遊んだ2021年秋のおはなし、下町文化あふれでる酉の市三吉演芸場での体験について記します!


下町の一大イベント、酉の市

*一の酉*

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商店街のお隣、金刀比羅大鷲神社(真金町)で毎年11月の酉の日におこなわれる酉の市。幸福をかき集めると言われている熊手の授与のほか、神社周辺では屋台がずらりと並び地元客でものすごく賑わいます。

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昨年は中止、今年は規模を小さくしての開催。これまでは「見物客感」、拠点ができた今年は若干の「お庭感」で何度も訪れてしまいました。

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酉の市の夜、編集室では「酉の市まちなかミーティング」を開催。

道行く方におすすめのお店や思い出、今日食べたものなどを聞いてみたり、横浜の下町の未来についてまちで活動されている大人の方々や学生メンバーで語り合ったりしました。

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吉田新田エリア、横浜のB面、うらよこの魅力や地域連携について、お祭りについて、横浜橋について、いろいろと盛り上がりました。

横浜橋商店街もにぎやか!酉の市の日だけのグルメもたくさんです。

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終わった後は横浜橋で着物にハマっているOKASHIメンバーとお遊び撮影をしつつ仲乃湯へ。

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裏路地最高…

商店街を抜けて三吉橋を超え、道なりを歩くこと約10分

戦後すぐから70年以上続く銭湯「仲乃湯」に到着。建物がかっこよすぎる!

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アッツアツのお湯に体がジンジン、生きてる〜っ!!というあの感じ。「大学だと面倒だけど、まちによっ友いるのはなんかいいよね」なんて半露天風呂でお喋り。営業終了時間だったけれど番頭さんがクイズを出してくださったりと、とても楽しい夜でした。


*二の酉*

そして二の酉。

熊手をいただこう!という話になりまたまた集合。

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いざ熊手を授かるとなると、どこにしようか、どんな装飾、大きさ、かたち、持ち手の素材、三本締めのスタイルにするかなど目線が変化。結構特徴がそれぞれ違う驚き!

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次に購入している人の買い方に注目。「これで!お釣りは大丈夫!」とか言っていてああ粋な買い方があるのだろうなと想像。とはいえ分からなすぎるので、歩いて熟考の末こちらに決め、初心者らしくお店の方にいろいろ教えてもらいながらストレートにいただきました。

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そしてあの掛け声!嬉しかったな。

「商売繁盛、家内安全!よよよい、よよよい、よよよいよいっ」

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耳に残る音たちに、きっと来秋にもこれを聞いて季節を感じるのだろうと想いを巡らす。

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大通り公園もにぎやか。

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またちょうどこの日はお近く日ノ出町でもメンバーが大学のゼミで実証実験をやっており、ぶらぶら見に行ってみることに。歩ける範囲にさまざまな出来事がある、横浜の魅力を実感しました。

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夜は再び横浜橋へ。同年代の友達がふらりと立ち寄ってくれることがとても嬉しかったー。

酉の市は商人や花街ともゆかりのあるお祭り。先日商店街で長く商売をされている方にインタビューをさせてもらった時には大鷲神社のこと、酉の市のことを「拠り所」とおっしゃっていたのが印象的でした。

神社のすぐ裏手にあるのが横浜橋商店街。新しいお店も増えてきているけれど、それでも共通の精神的な拠り所がある限り、捉え方はさまざまであってもひそかに伝承されるもの、あるのかなと思ったり。そういうものの輪郭をこれからも見つめていきたい!


三吉演芸場


昭和初期からつづく大衆演芸場、三吉演芸場。

まちなかにたびたび見られる目をひくポスター。
なかなか一人では行く機会がなかったところ、OKASHIメンバーで観に行くことに!!

ちょうどその日は、公演最終日、千秋楽で多くの人でにぎわっていた。

アイスを食べながら開演を待つ。
いつも歩いているまちだけれど知らなかった、非日常の高揚感。

90分ほどの公演と休憩時間を挟んだ後ショーが行われる。内容についていけるか心配していたけれど、男と女のやりとりや、隠れて悪さをしたり失敗したり人間味のある笑いが多かったからか若者の私たちでも共感することができました。

発声や振る舞い、小道具はやはりレベルが高い!けれど、合間合間にアドリブがあり「大衆」を感じさせられる。「笑いどころ」でみんな笑う。一体感がすごい。

休憩後のショーではとくに「観客とのコミュニケーション」が印象的だった。役者の決めどころで、前の方に座っている人たちが、おひねりを役者の服にキラキラしたピンで留めたり、紙袋に入ったギフトを渡したり。

公演が終わると写真撮影と、お見送りがある。

異文化…久しぶりのがっつりカルチャーショック!!
外に出るとまた日常がやってくる。

友達とのちょっとしたイベント。
日常の延長線上にある異世界。

劇団は毎月変わるためまた来月はまた違う演劇がおこなわれる。

こうした場所を変えて演劇する劇団は、江戸時代には「旅役者」と呼ばれていたそう。開国を迎え日本が諸外国に誇れる芸術文化としての大芝居(歌舞伎)を大衆化する流れと区別をして、これまでの庶民的な小芝居や旅役者による演劇を「大衆演劇」としたらしい。

独自の文化や、近くの異空間を堪能できる、下町の粋な楽しみ方に触れた日だった。

その日は年に一度の「黄金町バザール」も会期中。
まちによって様々な文化芸術が楽しめることも横浜の面白さのひとつ!



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