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New Normal時代のプレイシング 〜これからの「個」が時代を切り拓くには〜WAN University #11
今回は、前回の「プライス」に続き、
マーケティングにおける4Pの「プレイス」について学びました。
イラストにもあるように、
Place:「流通」のこと。
つまり、どのように生活者に商品を届けるか?
ということです。
▶︎オンライン化によるチャネルの変化
これまでの講義でも学んできましたが、
「上からの」マーケティングはお金がかかりました。
それは、インパクトのある広告を打てるか?
と言ったことが重視されていたからです。
しかし、インターネットの普及により
ネットショッピングも当たり前に。
経済産業省の市場調査でも、
EC化率は毎年右肩上がりに成長しています。
これまでのモデルでは、
生活者に商品の価値を伝える「コミュニケーション」、
商品を倉庫から広く物理的に移動させる「流通」、
店舗などを通じて生活者の手元へ届ける「販売」
と言ったチャネルがありました。
そして、これらの業務は
それぞれの部署や業者に任されていました。
しかし、
ECの普及に伴って、このモデルに大きな変化が起きています。
そして森戸氏によると、
この変化が、就職やキャリアにも直結していると言います。
だから今こそ、
学生も個人もマーケティングを学ぶ時なのです。
▶︎すでに起こっている変化①販売方法の変化
まず、アマゾンや楽天市場のようなECモールによって、
生産者から生活者に対し直接販売ができるようになりました。
そのおかげで、
商品を倉庫から広く物理的に移動させる「流通」や、
店舗などを通じての「販売」を、業者に頼む必要がなくなったわけです。
やろうと思えば、全部ワンオペでできちゃう、
そんな時代になっているのです。
▶︎すでに起こっている変化②「知ってもらう」「選んでもらう」方法の変化
さらに、
生活者に商品の価値を伝える「コミュニケーション」も、
お金をかけずに行うことができるようになりました。
というのは、ECモールというのは、
オンライン上の「モール」。
つまり、
たとえ一つ一つの店舗の知名度が低くても、
ECモールに集まる顧客に対しては、リーチすることが可能になります。
これまでの講義でも学んできたように、
従来のような「営業」や高価な「広告」は必要ない。
商品ページをみやすくしたり、
魅力的な商品写真を掲載したり、
少しお金をかけて広告枠を活用したり、、、
ECモールを、
一方的ではなく双方的なチャネル
として、一つの手段と捉えることで、
コストやリスクが大きく削減できます。
まさに
ブランドを持たない「個」の時代にぴったりのプレイス
だと言えそうですね。
ただ、このチャネルをうまく活用するには、
どんな人に自分の商品が刺さるのか?
その人たちのリーチするにはどうしたらいいのか?
と言ったマーケティングの見方が不可欠になってきます。
改めて、
今ここで学んでいる新しいマーケティング知識が、
NewNormalで欠かせないことがわかりますね。
▶︎本題:NewNormalの「プレイシング」
ここまで、ECモールの魅力について見てきましたが、
NewNormalの購買方法は、もっと進化すると言われています。
それが、今話題のD2C。
ECモールでは、
モールの仕組みを利用できる分、
そのモール自体の方針や仕組みが変わる度に
対応しなければなりません。
プラットフォームを利用する以上、
どうしても、見えない部分が出てくるわけです。
そこで、生まれたのが、
「D2C(Direct to Consumer:消費者直販型取引)」です。
その名の通り、
売り手が他の流通経路を通さず、
直販ECサイトで直接顧客に届けるモデルです。
例えば、メルカリやminneなどのサイトでは、
不要なものやハンドメイド作品などの販売を、
本当に、全てワンオペで行うことができます。
さらにメリットとして、
「コミュニケーション」「流通」「販売」
の全てのチャネルを自分で行うということは、
情報の発信量や生産量などの微調整が
非常に効率よく、高い精度で行うことができるようになります。
もちろん、「プライス」も簡単に変更が可能。
生活者のデータも自分で収集することができるので、
前回学んだ「LTV」を見据えた価格設定や、
アフターケアもしやすくなります。
▶︎キャリア構築おける「プレイシング」
さあ、最後はいつものように、
個人のキャリアの場合はどうか?
ということを考えていきましょう。
いわゆる就職活動、という言葉はあまり好きではないですが、
一生にわたってどのようなキャリアパスを踏むのか、
ということを考える中で「就職」というものは一つの手段になります。
自分の価値をいかに社会に提供するか?
求めている「生活者」に提供できるのか?
やはりこれを考えていくと、
ECの流れと同じようになるのではないでしょうか。
というのは、リクナビなどの就活生向けサイトは、
就活生が自分の興味のある企業を見つけるための、
いわば「ECモール」でしょう。
さらに言えば、今年こそ中止になったものの、
合同説明会はまさに「モール」だったのではないでしょうか。
しかしECモールは、そのプラットフォームを利用する以上、
互いに提供し合える情報に制限が出てくる。
だから今、「D2C」的就職活動が出てきているのです。
例えば、インターネットで独自に情報発信し、
独自に説明会を開催する企業もあります。
そうすると、参加者の情報を直接得ることができますね。
▶︎最後に:もう一つの新しい「プレイシング」
最近の採用/就職活動に、
D2C型が増えてきていることについて書きました。
最後に、さらに新しい、
まさにWishコロナ・Afterコロナ・NewNormal、という言葉が
使われ始めてから注目さている方法をご紹介します。
それは、SNSでの採用。
これはもはや逆の発想で、
企業側から、求めている人材へと直接コンタクトをとる採用方法です。
もちろんこの方法で就職活動を行うには、
企業以上に、
採用される側の適切な情報発信が欠かせません。
しかし、これ以上に、
ミスマッチの少ない採用方法は他にないのではないでしょうか。
なぜなら、
「私たちの事業において〇〇な人材が必要だ。」
と明確なニーズを持って、
それにぴったりの人材を探している企業が、
もし私を選んでくれたとしたら?
とても素敵だと思いませんか?
必ずしも最初から採用である必要はないと思います。
おそらくこれまでも、
コミュニケーションを行う中で採用という運びになる、
という場合はあったのではないでしょうか。
でもそれがSNSが当たり前になったことで、
よりその可能性が広がっていると思います。
自分が考えたこと、実践したこと、
失敗して学んだこと、
そして目指していることを積極的に発信することで、
自分の活躍できる「プレイス」が見つかる可能性が高まります。
そんなふうに次のキャリア構築のフィールドに自然と出会う。
その「自然」さが、
これまでの採用/就職活動で
隠れてしまいがちだった個性や、本来の「思い」などを
潰すことない出会いへとつながるような気がします。
▶︎次回は:マーケティングの4P最後の「プロモーション」
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は、
マーケティングの4Pの「プロモーション」について考えます。
▶︎勉強会に参加したいという方は、ぜひご連絡ください!
次回は、マーケティング4Pのうち「プレイス(流通)」について。
Zoomでのレクチャーに参加したいという方は、
以下からお問い合わせください!
今回の講義も、
「新しいマーケティング」を就活に置き換えて考えるには?
というテーマでした。
「新しいマーケティング」については、以下からご覧ください。
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![たかたりよ シェア×地域xコミュニティ @ONE KYUSHUサミット実行委員長](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/100226322/profile_eed7baced019bad2556d17ad8c1d9957.png?width=600&crop=1:1,smart)