コロナ禍の日本子連れ帰国、フランスから④空港での子供との待ち時間編
到着から書類チェックについては、こちらの記事をどうぞ。
今回本当にラッキーだったのは、娘二人連れの友人が偶然同じ便で、子供たちが遊びながら長い列を待っていてくれたり、トイレに行きたい子供を連れて行くのに、荷物を見てくれたりしたこと。これは本当に助かった。彼女がいなかったら、長時間の待ち時間中、どうやって過ごしたのか想像が付かない。
入国者を監視している人はたくさんいるが、その人たちがこういった要望に応えてくれるとは考えにくい。そういう意味では、作業の区切り区切りで、子供にしつこくトイレの確認をする、などした方が良いと思います。
列を作りながら、皆でしりとり。じゃんけん。あっち向いてホイ。これらが待ち時間を忘れさせてくれて、親もゲームを楽しみながら進めたのは本当に助かった。もし娘と二人きりだったら、きっと抱っことか求められて、頭も体もいっぱいいっぱいになってただろうな。
そして娘の旅の相棒、Trunkiが今回も大活躍。疲れたら自分でその上に座るし、自分のものだから自分で運ぼうとするし、時間潰しグッズをたくさん詰めていった。その上今回はお姉ちゃんたちが引っ張ってくれて、良い気晴らしになったみたい。
娘が2才半くらいの時から使っているが、ベビーカーを使えない年齢になって、旅行の際に娘の荷物と本人をどう運ぼうか悩んだときに買って、大正解。娘は自分のカバン、と言う意識があるから、ちゃんと使うし。上に座って引っ張れるのは、多分来年くらいでかなと思うが、なんと50キロの荷重までいけるから、まだまだしばらく現役で頑張ってもらう予定。
検査結果待ちに2時間
すべてのチェックが終わったら、とある搭乗口に連れて行かれて、そこでPCR検査の結果を待つ。結果が出た人の番号を聞こえにくいマイクで、口頭で呼び出すので、全体的に静か。しかも、呼ぶ番号が数字順ではないので、かなり耳を澄ませないと聞こえない。当然、子供たちがリラックスしてはしゃげる場所では全くない。
もともと長時間フライトのために、子供の時間つぶし道具をたくさん手荷物で持っていたが、それらがここで大活躍。幼すぎるかと思いきや意外にも、友人の小学2年生ちゃんが、私の4才の娘のぬりえをやり始めたり、その子のお姉ちゃん(小4)が、私の娘のお話聞かせボックス(Lumii)を聞いていたり。その子たちは本を持ってきてはいたけど、小学生では本だけだと飽きてしまうくらいの長丁場だった。
子供が2人と1人では、親が持てる荷物が違うから、私の方が余裕があったのは事実だけど、小学生くらいでも、本以外にも気晴らしが出来るものがあった方が過ごしやすいと思う。
売店情報:全くなし
売店などは一切ないので、食べ物やおやつなどは自分で用意しないと、死活問題。この辺の情報はある程度回ってきていると思うが、下手すると食事2回分かかる時間を、空港の中でウロウロすることになるので、子供はもちろんのこと、親も飢える。
お菓子も持って行ったが、子供たちに喜ばれたのは、スーパーで売っている袋入りのパン・オ・ショコラと、Haribo系のグミ。娘はチョコクッキーが大好きなので、もちろんそれも。皆疲れているので、普段はあまり与えないようなものでも、単純に子供が喜ぶものを持って行った方が、気力が保てる。
ただ、飲み物の自販機はどこでもあり、海外のカードも使えるので、ジュース等は買える。でもトイレの前に水飲み場があちこちにあるので、手持ちの飲み水が尽きたら、そこで冷たい水は充填可。でも長丁場の待ち時間なので、パリの空港で買い込んだジュースは、ぬるくても子供には好評だった。
今思えば、入国審査前の自販機が、唯一の購買機会だった気がする。他の旅行者のブログでは、どこかで飲み物が買えるような案内があったのを見かけたが、私の場合は一切無かった。何も買うことが出来ないまま、そのままホテルに連れて行かれた。
検査結果判明後
ようやく自分の番号が呼ばれ、同じ待合室内に区切られた囲いの中で待つように案内される。マイクで一緒に呼ばれた人たちとは、同じホテルに行くバスに乗った。ここでもしばらく待たされる。
このときだったか、ピンクの紙を渡されて、これが黄門様の御印籠のごとく、あちこちにいる係員に見せながら、入国審査場に入れるパスとなる。これでようやく国際ゾーンから抜け出せたが、この時点で着陸してから5時間を超えていたはず。私は娘がいたため、グループから少し遅れてしまったが、私の後ろにはぴったり女性が付いていて、逃げようにも逃げられない。
普段の帰国時に通る、普段の検疫の門の前でグループは一旦ストップし、トイレに行きたい人はそこで済ます。そこからまとまって、いつも通りの入国審査だったが、文字通り誰もおらず、あの広いホールががらんどうだった。そして、入国審査官のお兄さんがとても優しく「本当に大変でしたね~、お疲れ様でした」と声を掛けてくれたのが、とても沁みた。
当然荷物はとっくに出ていたが、そこで感動したのは、ANAの地上係員さんたち。各人の荷物を既にカートに載せてあり、しかもお疲れ様のメッセージ(しかも手書き!)まである。これこそ日本のサービス。疲れた体に、単純に嬉しかった。
荷物を受け取ったところからバスまでは、1人のおじさんについて行く。後ろにも多分誰かが付いてたと思うけど、この人たちは多分、バス会社の人。荷物を受け取った後、勝手に税関は通れず、同じバスに乗る人たちが集まるのを待つ。そのあとにまとまって税関通過。あの自動ドアを抜けた直後も、逃げられないように?すぐに止まって待つように指示された。
グループでまとまってエレベーターに乗り、一瞬外に出て、バスに乗り込む。多分20時間ぶりくらいに出た、外。真っ暗だったけど、一瞬マスクを外して吸った、日本の久しぶりの空気。梅雨時なのに、湿気てなかった。