「様子見思考から仕掛ける思考へのマインドチェンジ」について考える #内省録
何気なしにふと気になったテーマを取り上げ、自分の経験、思考、価値観と向き合いながら深堀りをしていくシリーズ。内省したものをこうして記録することで、
エンジニアとしての成長のロードマップ
自分が取り組んでいる分野の動向の推察
今後の活動に関する意思決定
のために役立てていこうというもの。要するに、思考・価値観の人間ドックである。
自分の性格について、慎重なタイプか、大胆なタイプかと言われたら、即答で「慎重派」である。
今のベンチャーの社員には、「橋を崩しながらも渡り切る人」が多い中、私はというと「石橋を事前に補強してから、少しずつ様子見しながら渡る」ぐらいの慎重派だ。
たとえば、機械設計は自ら現地工事をしに行くこともあるのだが、周りの人は「とりま工具箱持っていって、なんかあったらホームセンター行くしかないかー!」というノリだったりする。
一方で自分の場合は「もし〇〇があった時のためにxxを持っていこう。あ、あれも・・・これも・・・」と事前準備に半日〜1日時間がかかり、夜は寝付きが悪くなったりもする。あまりにも色んなものを持っていきすぎて、周りからは「ドラえもん」と呼ばれたりもした。
おかげで今まで出張で致命的な準備不足になったことがなく、こういった場面で慎重派のメリットが活かされている感じではあった。
ところが、特にベンチャーに来てからは、この慎重派の性格ではうまくいかないことが多くなった。
その一番の原因は環境の変化だ。大企業からベンチャー転職をしたとき、今までとは環境が大きく変わり、
スケジュールは年単位から月単位へ
金額は数十億から数千万へ
人数は数十人から3〜4人へ
という、パッとわかりやすい部分はもちろん、
社内のやりとりは「会議・メール」から「立ち話・チャット」へ
上司との関係は「指示通りに動く」から「自分で考えて動く」へ
業務の責任者は「上司」から「自分」へ
という感じ。
こんな感じで、「年功序列から成果主義っぽい感じへ」環境が激変した。確かに、前職と比べれば生産性が爆上がりしたような感じはする。今まで2〜3日かけてやってた分量の業務を1日でこなす必要があるぐらいスピード感が高く、自分が成長しているような感じもする。
その一方で、脳みそも今までの2倍ぐらいカロリー消費をしているような感じ。脳が疲れるということを日々実感している。脳のCPUがポンコツなのか、OSが古臭いのか、メモリが足りないのかわからんが、一日の終わりは頭から煙が出ている感じだ。こんなにしんどいのかと思うレベルでしんどいときもある。
そういや転職活動していたとき、エージェントから
「大企業からベンチャーへの転職はだいぶリスクがあるし、給料も下がる可能性がありますが・・・」
とあんまりおすすめされなかった。それを何故か振り切って転職したが(30歳にして反抗期だったのかもしれない)、いきなり成果主義というサバンナに飛び込んでしまった挙げ句、右も左もわからない状態で、かといって機転が効くわけでもなかった。
そのため、ついつい周りの人がどんな感じで仕事をしているかを「様子見」してしまっていた。副業を始める前に、「副業の始め方 how to本」を読み込むような感じである。その結果、周りから置き去りになった挙げ句、様子見に時間をかけた割には成果が出なかった。お世辞にも「即戦力」とは呼べない。
当たり前だが、事前に調べるのはなるべくサクッと終わらせ、とっとと始めたほうが良い。事前準備や事前調査では、スタートラインを切ってすらいないのだ。そのため、今のベンチャーでうまくやっていくためには「様子見思考」から「仕掛ける思考(自ら行動し成果を上げること)」へマインドチェンジすることが重要である。
これについて深掘りをしていく。
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