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『River City Girls』元ネタ解説!

『River City Girls2』の追加DLCでついにビリー&ジミーのダブルドラゴン兄弟がプレイアブル参戦!
今後も際限なく拡張していく『River City Girls(以下RCG)』ユニバースに刮目せよ!

というわけで、これまでX旧ツイッターに公開していた「作中のイースターエッグに関する元ネタ情報」を個人的に改めて整理したいという思いもあり、この度一念発起し再編集・追補を行いnoteに掲載させていただくこととなりました。
なお、一連の記事に関する内容は私の主観に基づくものも含まれており、全てが公式に沿った正確な情報とは限りませんのでその点はご注意ください。

続編『River City Girls2』元ネタ解説はこちら!

そもそもみさこ&きょうこって誰?

二人の初出はスーパーファミコンソフト『新・熱血硬派くにおたちの挽歌』(みさこに関してはサッカー部のマネージャー”びきびきのみさこ”と同一人物と見る動きもあるが、現在まで公式はその点を明確にせずぼやかしている…はず)。
問題は彼女たちが「くにおとりきの恋人」という設定を持って突然生えてきたこと。ファミコンソフト『ダウンタウン熱血物語』においてくにおへ恋心を抱くはせべ、そもそもゲームの目的として「誘拐されたりきの恋人を救う」とハッキリ明文化されているまみが存在していたにも関わらず、公式からまるでそんな事実がなかったかのようにしれっとプレイアブル参戦してきた二匹の泥棒猫に対し当時のファンはどう受け止めたらよいのか阿鼻叫喚となった。
そんな長年決して触れてはならぬタブーのように扱われてきた”はせべまみ・みさこきょうこ問題”に、外伝的立ち位置として独自解釈を加えながらもついにメスを入れた作品が『RCG』なのである!

以下、作中登場キャラの初出作品及び解説。

はせべ

『ダウンタウン熱血物語』より登場。
超エリート学校の冷峰学園所属で、全てにおいて非の打ち所がない美少女。しかし中学時代は誰もが恐れるスケ番として通っていた過去があるらしい。
くにおとは幼馴染で密かに恋心を抱いている(”本来は敵対関係”等のシチュに興奮するタイプであることも伺える)。
『RCG』においては陰湿でヘラっている性格に改変され、くにおの彼女を自称するみさこを異様なまでに敵視している。

まみ

『ダウンタウン熱血物語』より登場。
花園高校所属で、りきの恋人。
全国制覇を目論む冷峰学園が、強敵である番長のりきに対し非力な彼女こそアキレスの踵であると目をつけ、誘拐という卑劣な手段に訴える。
『RCG』におけるキャラははせべと右に同じ。常に彼女と行動を共にしており、みさこときょうこの悪口を言いあっている。

ごだい

『ダウンタウン熱血物語』より登場。
谷花高校のトップ。宝陵高校のトップ・ごうだに対し一方的な好感を抱き、つるんでいるところがよく目撃されている。
普段から何を考えているのかわからず、言動もド天然なあっぱらぱー。
無類のケンカ好きで、木刀を持たせると無敵の強さを発揮するとして恐れられている。
「パッケージイラストで煎餅を食っていた」という理由から「こいつは食いしん坊なんだな」と当時のキッズの短絡的思考でキャラ付けされ、そのままなんとなく公式化されていった。
『RCG』では”何を考えているのかわからない”という点はそのままに、神出鬼没の不気味なオタク系キャラに改変されている。

みすず

『熱血硬派くにおくん』から登場する最古参キャラ。
良く言えば豪快、悪く言えば身勝手で無神経な性格で周辺一帯のスケ番を束ねている。
金にがめつく、食い意地が張り、常に男に飢えているという点も外見に違わず。
『くにおくん』全シリーズを通しても最大クラスの巨躯を誇り、襟掴みビンタや高速タックル等多彩かつ強力な技で数多のPLを震え上がらせてきた強敵。
金次第で誰の下にもつくという用心棒設定が賦与された『くにおたちの挽歌』においても、作中最強キャラとの声が高い。

やまだ

『ダウンタウン熱血物語』より登場。
冷峰学園生徒会長で同作におけるラスボス(敗北を喫した後は明暗高校に転校)。
全てにおいて優等生にも関わらず、生来の根暗で陰湿な性格から友達ができないことがコンプレックスだった。
はせべに片想いしているということも災いし、中学時代から不良のくせに人気者だったくにおに対し憎悪の嫉妬心を抱いている。
彼を心底屈服させたい一心から裏社会に身を投じ、そこでとある人物を師事することで”暗黒のオーラ”を修得するに至る。
『RCG』においては珍しく元ネタ設定との差異が殆どない。

アボボ

『ダブルドラゴン』より登場。
ハゲ頭がトレードマークの筋肉自慢で、シリーズを通して長く愛されているボスキャラ。
「筋肉鍛えて出直しな!」の台詞や、地面を何度も打ち付ける必殺技から、ネオジオ版もモチーフに取り入れていることが伺える。
「誘拐で飯を食っている」という設定は彼の属する組織・シャドーウォリアーズがダブドラヒロインのマリアンを腹パンで攫ったネタにちなんでいると思われる。

さぶこ

父親にあたるさぶ自体は『熱血硬派くにおくん』から登場する最古参キャラ(『RCG2』の記事にて後述)。
『RCG』においては彼に実娘がいたという設定が新たに付け加えられ、ラスボスとしてみさこきょうこの前に立ちはだかる。

ひろし

『熱血硬派くにおくん』から登場する最古参キャラ。
ケンカの腕はからっきしだが、曲がったことが大嫌いで困っている人を見過ごせないという実直な性格により、くにおから一番の親友と認定されている。
事情通だったりトラブル巻き込まれ体質だったりと話を転がすにはもってこいの便利キャラ。それはそれとしてドスで刺されてもちょっと気絶するだけで済む屈指のタフネスの持ち主。

ようこ

『いけいけ熱血ホッケー部』より登場。
くにおの地元でも高嶺の花と名高いお嬢様学校の百合ヶ丘のアイスホッケー部所属。
女子チーム相手だからとなめてかかると、パックが何故かくまさんになる必殺ショットで返り討ちに遭わされPLに強い印象を与えた。

なりたか

『熱血高校ドッジボール部』より登場。
花園高校ドッジボール部所属。
当時ドッジを極めしキッズの間でも、彼が放つ「えんりんシュート」の持つ荒らし性能の高さはとりわけ有名だった。反面、花園全員に言えることだが打たれ弱い。

けんじ

『くにおの熱血闘球伝説』より登場。
星飛雄馬と花形満を足して二で割ったようなフェイス、養成ギプスを装着したボディの通りに暑苦しい性格と言動をしている。
が、『RCG』では妙にふにゃふにゃチャラチャラしたノリのキャラに改変。
また、これは余談ではあるが『熱血闘球~』は96年当時、テクノス倒産のタイミングも絡んだことで国内版がリリースされなかったという幻のソフト。そうした事情から権利関係をクリアできなかった可能性もあり、何故か本名が明かされない。

かおり

『いけいけ熱血ホッケー部』より登場。
新聞部ながらも男子ホッケー部を陰ながら見守るおしとやかな女子生徒。だが、とある条件でゲームオーバーになると突然豹変してブン殴ってくる豪腕さも見せる。
『RCG』ではトレンドに敏感な美少女として登場。本人はみさこきょうこと仲良くしたがっているが、おっとりした雰囲気が合わないのかいつも無碍に扱われてしまっている様子。

みほこ

『熱血硬派くにおくん 番外乱闘編』より登場。
彼女の地元・花園町に社を構えた「宗方興業」のバカ息子からカキタレにされそうになっていたところを、偶然通りがかったひろしに助けられる(当然ひろしはボコられる)。
『RCG』では特に二人の間柄は描かれなかったが、仲は発展したのだろうか…

ブルノフ

『ダブルドラゴンⅡ』より登場。
アボボに代わるステージ1のボスキャラ。
「キャバァーン」という謎の効果音と共に仮面だけ残して消失したり、そうかと思えば超再生能力を発揮したりと最早人体や物理法則を無視した超自然的存在。
作品によってオネエ言葉だったり普通にモヒカン口調だったりと、性格や口調が尽く安定しない。

ももぞの さとみ

『ダウンタウン熱血行進曲』より登場。
熱血チームの応援ガールを務める。
キャピキャピ(死語)した元気っ娘。
一時期はテクノスの看板キャラとして抜擢されていた時期があり、『べーすぼーる』ではすがたへ密かに想いを寄せ、『おでん』では大食いキャラアピールと、出演を重ねるうちに設定も数多く盛られていった。

とうどう まもる

冷峰学園現生徒会長。
大企業である藤堂グループの御曹司にして度を越したナルシシスト。
不良を毛嫌いし、特に正義漢ぶったくにおを目の敵にしており、同じ志を持つやまだと共謀してはくにおを貶めるためのイベントを事ある毎に画策するも、上手くいったためしがない。
ケンカの腕には覚えがなく自分の手を汚すことも嫌うため、専ら裏方で糸を引くことを好む卑怯者でもある。

あいはら しずか

『ダウンタウン熱血行進曲』より登場。
冷峰チームの応援ガールを務める。
ふだんはぼんやりしているが怒ると怖いという設定。
『時代劇』では「つぼふりおもん」として賭場に登場、かんざしと一緒にハサミを挿しているのが特徴。

ごうだ さおり

『ダウンタウン熱血物語』より登場(この時点では名前のみ)。
名字の通りごうだの妹。病弱で気弱、のんびりでちょっと天然なところもある美少女という性格と外見も手伝って、不良に絡まれやすい星の下に生まれ落ちてしまった。
そんな彼女を悪い虫から守っているうちに兄はめきめきケンカの腕とタフネス(オマケに周囲からの信頼や憧れ)を獲得していったという設定。

ごじょういん れいか

『ダウンタウン熱血べーすぼーる物語』より登場。
冷峰学園野球部マネージャーを務める。
大富豪の令嬢だが、根っこはスポーツ好きなただの女の子(という設定だったのが、近年では我儘な成金お嬢様系キャラに引っ張られがち)。
ごうだに対し熱烈な恋心を抱いている。

しんじ

『熱血硬派くにおくん』から登場する最古参キャラ。
横浜を拠点に活動する暴走族・ブルーエンペラーの元ヘッド。
粗暴な性格でかつては何かと因縁をつけてくにおと喧嘩を繰り広げていたが、近年では「りきの先輩で面倒見が良い」という設定が賦与され、共闘する場面もちらほら出てきた。

にしむら

『ダウンタウン熱血物語』より登場。
白鷹高校のヘッド。
ケンカの腕前はともかく弱メンタルという致命的な問題を抱えており、前線に出るよりは影のフィクサーや軍師を気取りたがるがIQも低いため、実力・評価共に常に半端な位置をウロウロしている。
「ぴゅー」を多用する謎の口調で知られる。

おにづか たかし

『ダウンタウン熱血物語』より登場。
冷峰学園三年生。
強面に違わずケンカの腕前は校内最強クラス、一方で性格は気配りが行き届いたカリスマとして人望に厚い。
生徒会長にまで上り詰めた彼の存在の全てがやまだにとっては便利すぎる駒となって映り、洗脳されたことでその椅子を明け渡してしまった過去がある。

くみこ

『熱血硬派くにおくん』から登場する最古参キャラ。
みすずの右腕的存在という設定だが実力的には残念ながら雑魚。AC版ではチェーンを振り回していたがFC版では鞄に変わっている。

ぶれいばあ

『熱血高校ドッジボール部 強敵!闘球戦士の巻』より登場。
打倒くにおを掲げ、とうどうが呼び寄せた強豪ドッジチームの一つ「ヒーローチーム」のキャプテン。

ビリー&ジミー

『ダブルドラゴン』より登場。
シリーズにおける1P&2Pキャラの主人公。二人合わせてダブルドラゴン兄弟又はリー兄弟といった通称で知られる。
双截拳(そうせつけん)の使い手にして、治安維持と称しアメリカ中に自分たちの道場を乱立させているらしい。
本来は平和を愛する優しい性格の弟ビリー、お調子者だが誰よりも熱血ソウルを秘めた兄のジミーというキャラが『RCG』では極端に誇張して描かれている。
必殺技伝授の道場師範としてカメオ出演していたが、『RCG2』の追加DLCでついにプレイアブルキャラとなって本格参戦が決定。おめでとう!

マリアン

『ダブルドラゴン』より登場。
腹パン→拉致のコンボをキめられまくった結果、腹筋が異常発達してしまった模様。
元々彼女自身も双截拳の使い手ではあるが、『RCG2』ではダブルドラゴン兄弟に頼らない、時代に見合った”自立した強い女”を目指し全身を鍛えまくった結果、ついにプレイアブル参戦を果たすに至る。

スカルマゲドン

『ダブルドラゴンネオン』より登場。
マリアンとデートしたいがためにシャドー・ウォリアーズを乗っ取り、障害であるダブルドラゴン兄弟を排除しようと目論むリッチ(アンデッドの魔術師)という、『ネオン』の世界観をおかしくさせている張本人。
外見や軽い性格から某有名RPGのオマージュと思われがちだが、そもそも「ニェッヘッヘッヘ!」といった笑い方等のキャラ造形は大体『ヒーマン』のスケルター様の影響だし、『ネオン』は2012年リリースなので出てきたのはこっちのが先。

コダニ

『ダブルドラゴンⅣ』より登場。
反社集団・オカダカンパニーに雇われダブルドラゴン兄弟を迎え撃つ悪徳スモウレスラー。
『熱血硬派くにおくん 番外乱闘編』には大石という力士も登場するが、ともかく公式によるとこちらはコダニという設定らしい。

ブルロバ

『コンバットライブス』より登場。
世が乱れた時、何処からともなく現れ巨悪に挑みそしてまた風のように去っていく…人は彼らのことを”コンバットライブス”と呼んだ〔誰?〕!
同作におけるプレイアブルキャラ三人のうち一人。

マーサ・スプラッターヘッド

『コンバットライブス』より登場。
同作におけるラスボス。
悪の黒幕っぽいおじさんを追い詰めたと思ったらそいつを射殺して車の中から颯爽と登場するトンデモ演出には(…誰?)と当時のPLやギャラリー誰もが唖然となった。

トラッシュ

『コンバットライブス』より登場。
ステージ3のボスキャラ(『コンバット~』はそもそもキャラの設定が不明だらけで情報に乏しい)。

かわかみ

『ダウンタウン熱血べーすぼーる物語』より登場。
廃部寸前の熱血野球部顧問になったことで部員のすがたにスポーツ音痴とぼやかれ、担当の数学ではみさこに授業がつまらないと怒鳴られる不憫な教師。

かみじょう&やまもと

『ダウンタウン熱血物語』より登場。
影村学園番長を自称する二人組。
存在感が薄く誰にも顧みられないことを大変気にしており、女にモテたい・人望を得たいという俗ながらも切実な理由からくにおを何度も付け狙い、倒して名を上げようと画策している。
やる気はともかく実力に乏しいクソザコ系ボスのため、『RCG』における扱いもお察し。

リンダ

『ダブルドラゴン』より登場。
テクノスゲーを代表する鞭使いと言えば彼女。ただ武器を運んでくるだけの一雑魚として設定されるゲームも多いが、リバーシティでは多彩かつ華麗な鞭捌きを披露。

プロレスラー

『熱血格闘伝説』のラスボスであるとらいち・とらじと同じく「牙虎会」所属者か、もしくは彼らをオマージュした雑魚キャラと思われる。

ウェアベアー

『すごろクエスト』より登場。
クマの被り物、ダイス投げ攻撃から彼女をオマージュした雑魚キャラと思われる。

アボレ

『ダブルドラゴンⅡ』より登場。
ステージ2のボスキャラ。
AC版・FC版で見た目はそれぞれ異なれど、シュワルツェネッガーを意識した巨漢キャラとなっている。
『RCG』におけるターミネーター風のこの雑魚キャラは、アボレがモデルであると開発スタッフから明かされた。

バノン

『RCG』シリーズのアシスタントディレクターを務めるBannon Rudis氏とのこと。

モンタナ&トム

WayForwardスタッフのJames Montagna氏及びTomm Hulett氏とのこと。

以上、『RCG』の元ネタ解説でした!
最後までお読みいただき誠にありがとうございました!
この記事を楽しんでいただけたなら幸いです。

続編『River City Girls2』元ネタ解説はこちら!


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