『River City Girls2』元ネタ解説!
前回の記事に引き続き、今回は続編である『River City Girls(以下RCG)2』における登場人物の元ネタ解説を行っていきます。
なお、一連の記事に関する内容は私の主観に基づくものも含まれており、全てが公式に沿った正確な情報とは限りませんのでその点はご注意ください。
前作『River City Girls』の元ネタ解説はこちら!
プルーヴィ
『River City Ransom: Underground(以下RCR:U)』より登場。
新世代の不良集団”ザ・フロック”のメンバー。
メルブ(さぶに相当する人物)からあらぬ嫌疑で賞金をかけられ、事件の真相と行方不明になった親友のクリスを探すことに。
ケン
『くにおたちの挽歌』より登場。
孤児院出身で、さぶは彼がくにおに瓜二つという理由から養子にする。
その目的とは彼にひき逃げ事件を起こさせ、くにおへ罪を被せることで少年院送りにするというものであった。
恵まれなかった境遇から世の中を憎み、斜めに構えた生意気な性格をしている一方、内心ではくにおに憧れているピュアな一面も。
リュウイチ&リュウジ
『ダウンタウン熱血物語』より登場。
冷峰学園へ転校して来るや強豪揃いの面子を実力でねじ伏せ、瞬く間に番長の座へと躍り出た二人。
本家とは別にダブルドラゴン兄弟を自称し双截拳に似た体術を駆使するが、そのルーツは忍者の末裔で構成される服部学園の次期頭領という出身にあった…という非常に複雑かつ盛られた経歴のオーナー。
作品毎に微妙に異なるビジュアルで登場し外見が全く安定しないことでも知られるが、『RCG2』におけるキャラデザはドット絵時の糸目を取り入れ冷峰学園の赤・服部学園の緑で衣装を分けているところが個人的にナイスアレンジだと思う。
メグミ先生
ビジュアルを伴った姿で登場するのは本作が初。
90年代にSFCソフトとして実現されなかった企画の一つ『熱血先生冒険活劇』における主要人物の一人として予定されており、設定そのものはこの頃から既に存在していたとのこと。
あいはらしずかの姉で熱血高校の教師という点は元来のものだが、重篤なシスコンなこと、実はくにおを監視するために三和会から送り込まれた刺客など異様に味付けが濃くされている。
さぶ
『熱血硬派くにおくん』から登場する最古参キャラ。
初代におけるラスボスにしてくにお最大最凶最悪の敵。
広域指定暴力団・三和会の組長。あらゆる悪事に手を染めており、例え学生でもなめてる奴にはドスやチャカの使用を一切躊躇しない外道っぷりで恐れられている。
事ある毎に立ちはだかるくにおをさぶもまた最大の障害とみなしており、裏から手を回し排除を試みるが常に最後には野望を打ち砕かれる。
さおとめ
『ダウンタウン熱血行進曲』より登場。
花園高校No.2の実力者。
爽やかな性格の美形で、あまりに多くの女性から言い寄られた結果苦手意識を持つようになってしまったという、非モテ男性陣にとってはなかなか複雑な気持ちにさせられる設定を持つ。
『RCG2』ではニヒリストで両メカクレの廊下側系ゴスにされてしまった。
しみず
『ダウンタウン熱血行進曲』より登場。
花園高校所属でりきのダチの一人。
ゲーセン通いが趣味のオタクな上に実はビビリの小心者。そんな正体を悟られないよう常にサングラスを愛用している。
『RCG2』においてはそもそも頭のネジが飛んでいるみさこきょうこにそんな虚勢など一切通じるはずもなく、とことん虚仮にされてしまう…
そのかわ
『ダウンタウン熱血物語』より登場。
千里台高校所属。
元々は有象無象の雑魚キャラの一人だったが、『時代劇』でつるまつを演じて以来くにおの舎弟を自称するように。
弱小生徒である自分たちを不良から自警するため「千里台ボンバーズ」を結成するなど、やる気と正義感だけは突出している。
『RCG2』ではIT関連で巨万の富を築いたらしいが、ロボを代役に置いているのか元からロボだったのか真偽は不明。
あしの くにこ
『熱血べーすぼーる物語』より登場。
熱血高校一年生で野球部のマネージャー。
くにおファンを自称する一方、はせべとは旧知の仲であり彼女を姉のように慕う。
『RCG2』においてはギャルギャルしい見た目に反して度を越した人権意識・環境意識の高さを見せ、社会活動にも積極的に参加するなど色んな意味でリバーシティにいちゃいけない存在すぎる…
こうづき あかね
『ダウンタウン熱血行進曲』より登場。
冷峰学園放送部部長。
密かに芸能界入りを夢見ている。
後の『乱闘行進曲』でははせべから副将を任される程度にはスポーツ万能。
『RCG2』においては新聞部部長に変更され、スクープのためならヤクザの事務所へ突撃取材も辞さない過激な性格をしている。
クリス
『RCR:U』より登場。
ザ・フロックのリーダーでプルーヴィの親友。
脱獄囚のスリック(やまだに相当する人物)を追っているうち逆に拉致され、その結果リバーシティに潜む”闇”を知ってしまうことに…
ポール&グレン
『RCR:U』より登場。
プルーヴィとは同級生でザ・フロック所属。
ポールは見た目通りのボクシング、グレンは所謂リュウケン的主人公タイプのカラテで戦う(RCR:Uのデフォルトプレイアブルキャラは基本的に設定が希薄…)。
マイク
『RCR:U』より登場。
見た目通りの陽気な食いしん坊。
学食を占拠するギャングに業を煮やしていたが、撃退してくれたザ・フロックへ協力を申し出る。
ウェス
『RCR:U』より登場。
メルブの右腕的存在で彼からの信頼も厚い。
普段はクールを気取っているがボスに激重感情を抱いており、彼のこととなると俄然思い込みが激しくなり周囲が見えなくなってしまう。
ロキシィ
『River City Ransom』より登場。
はせべに相当する人物で、『RCR:U』においてはアレックス&ライアンの修理工場でマネージャーを務めている。
普段は居眠りばかりしているが電話を用いた情報収集を得意としており、『RCG2』で気だるげにスマホを握っているのはその設定を反映したものか。
アレイスター
『RCR:U』より登場。
黒魔術に目覚めた用務員・エーテル(どういうこと?)を教祖と崇めるオカルト集団・ウォーロックス所属の雑魚キャラ。
地下や下水道といったジメジメした場所を根城に、怪しげな魔術で攻撃してくる。
アレックス&ライアン
『River City Ransom』より登場。
『熱血物語』海外版ローカライズに伴いくにおとりきの名称が変更されたキャラ。
Mr.K
『RENEGADE』より登場。
『熱血硬派くにおくん』海外版ローカライズに伴いくにおの名称と設定が改変されたキャラの一人。
同作のAC版ではくにおと違って背景が全くの不透明で、名称も単なる”Renegade(反逆児、つまりツッパリの意訳)”とされていたが、FC版ローカライズで新たに”Mr.K”という通称がつけられた。
クラッシュ
『Crash 'n the Boys』より登場。
『熱血新記録』海外版ローカライズに伴いくにおの名称と設定が改変されたキャラの一人。
その出身からか『RCG2』ではとにかく俊足と記録をウザいくらい自慢してくる。
シャドウビリー
『ダブルドラゴンⅡ』より登場。
初期のテクノスゲーではお約束な、容量不足解消策としての”影キャラ”の一人。
発生の早い飛び道具や回避困難な憑依攻撃といったビリー本人にはない理不尽なレベルの固有技を持ち、数多のPLを苦しめたというかキレさせた。
ちなみに何の脈絡もなく突如ラスボスとして(文字通り)生えてくるため、兄弟の邪悪な側面が顕現したものなのか、コピー能力を持った超自然的存在なのかその正体はいまいち判然としない。
ヒルコ
『ダブルドラゴン3』より登場(ちなみに『ダブルドラゴン』は「3」表記だとAC版、「Ⅲ」表記だとFC版となっている)。
世界各地に散らばっていて、それを全て集めた者はどんな願いでも叶うというどっかで聞いたような設定の秘宝「ロゼッタストーン」。
彼女はダブルドラゴン兄弟をそそのかしてそれを集めさせ、クレオパトラの財宝を独り占めしようと目論んだ自称占い師の強欲ババア。
ソニー・リー
『ダブルドラゴン3』より登場。
同作が3人CO-OP対応のため突然生えてきた三番目のリー兄弟。
正体不明の存在として長年コアなファンの間では度々ネタにされてきたが、『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』において兄弟とは遠い従兄弟にあたるという設定がついに賦与された。
ウィリアムス
『ダブルドラゴン』より登場。
犯罪組織シャドーウォリアーズの末端構成員であり即ち特筆できることが何もない雑魚。
マリアンに腹パンかました記念すべき第一号という点では伝説と言えるかもしれない。
ジャック&ミボボ
『ダブルドラゴン』より登場。
”アボボシリーズ”とも言われる、グラフィックに多少違いはあれど性能に大きな違いはないボスキャラ二体。
色黒の方がジャック、緑色(昔から疑問だったけどなんでこんな肌の色してんの…)の方がミボボ。
バーサーカー
『コンバットライブス』より登場。
同作においてブルロバに並ぶプレイアブルキャラの一人であり、チームのセンターを務める。『RCG2』ではまさかの子持ち設定が判明する………誰の子だ?マーサ?
天狗
『シャドウフォース 変身忍者』より登場。
悪の組織・ティーサーに抵抗するレジスタンスのリーダーだったが、急襲により自分一人を残してグループは壊滅させられてしまう。
より強くなるため自ら人体改造を施し、天狗のような外見のサイボーグとなった…という設定。
チン・タイメイ
『ダブルドラゴンⅡ』より登場。
ちょっと身体が大きいボス風のデザインながらもワラワラ湧いてくる類の雑魚キャラ。
一応、設定上は功夫の達人でダブルドラゴン兄弟とは因縁の相手とされている。
日本語ローカライズだと名前表記が「シン」でネタに気付けなかったよ…!
余談だがセイメイという名の弟がおり、続編の『3』及び『Ⅲ』では彼をプレイアブルキャラとして使用することができる。
更に言うと『乱闘行進曲』では椿 泰明(つばき やすあき)という名のそっくりさんが登場。本人曰く他人のそら似で全くの別人とのこと。
…という具合に、ゲーム的には本当にただの雑魚のはずが、無闇矢鱈にテクノス作品に深く食い込んでいるキャラの一人。
かよ
『熱血硬派くにおくん』より登場。
みすずの手下として、くみこと共にくにおを襲う最古参キャラの一人。
赤く染めたパーマ、グラサンとマスクに超ロングスカートと潰れた鞄といった清廉さとは一切無縁な80'sスケバンスタイルが特徴…だが、『RCG2』補正で素顔は見事なBISHOUJOに。
パトリシアワゴン
『マイティー スイッチ フォース!』より登場。
『RCG』シリーズの開発メーカー・WayForwardのタイトルに登場する同名キャラのゲスト出演。
ジェイク
『LIT』より登場。
WayForwardのタイトルに登場する同名キャラのゲスト出演。
ケバコ
『Cat Girl Without Salad: Amuse~Bouche』より登場。
WayForwardのタイトルに登場する同名キャラのゲスト出演。
蔵土縁紗夢
『ギルティギアゼクス』より登場。
現在テクノス関連IPを多数管理し、主にパブリッシャーとしてアーカイブ・リメイク・新作ソフト等の発売に携わるメーカー・ARC SYSTEM WORKSが同じく管理するシリーズから同名キャラがゲスト出演することで、まさかのコラボが実現!
ソル=バッドガイ
『ギルティギア』より登場。
解説に関しては紗夢と右に同じ。
ブレア
衣装のデザインに『すごろクエスト』のボスキャラ、まほうつかいのオマージュが見て取れる。
ヤクザダンク
『熱血!すとりーとバスケット』に登場するチーム・ニューヨークキッズをオマージュしたキャラだと思われる。
なぞのみせ
『ダウンタウン熱血物語』より登場。
なんの変哲もないトンネルの壁を調べることで入店でき、様々な特殊効果が得られるアイテムを買えるこの隠しフィーチャーは以降のシリーズで恒例となった。
ARC SYSTEM WORKSのプロデューサーにちなんでKatie(名字不詳)と名付けられたとのこと。
パラドリア&インソムニアちゃん
『RCG』シリーズにアニメーター・デザイナーとして関わったKay Yu氏のオリジナルキャラとのこと。
カリーン&プライヤー
本作プロデューサーのColleen Fannin氏及び品質管理マネージャーのJeremy Pryer氏とのこと。
トミー&ケヴィン
本作のサウンドデザイナーを担当したTommy Sweet氏及びKevin Samuels氏とのこと。
スージィ
Bannon Rudis氏の母親とのこと。
以下は『ダブルドラゴンDLC』により追加された新キャラの情報です。
やなぎさわ みほ
『初代熱血硬派くにおくん』より登場。
大阪を中心に暴力と恐怖で一帯を支配する不良グループ・関西連合に対抗するべく結成された弱小レジスタンス・大阪同盟のメンバー。
元々はひろしの文通相手だったが、くにおとりきが修学旅行中になんやかんやあって連合解体のための手助けをすることとなる。
ボロ
ボロ
『ダブルドラゴンⅡ』より登場。
ジャック・ミボボに続くアボボシリーズの一人。
初代から存在した三人に対し、ボロだけ『Ⅱ』のみに登場する(だからなんだと言われればそれまでだが)。
パンドラ&カズ
海外のwebコミック『The Devil's Candy』からゲスト出演とのこと。
以上、『RCG2』の元ネタ解説でした!
最後までお読みいただき誠にありがとうございました!
この記事を楽しんでいただけたなら幸いです。
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前作『River City Girls』の元ネタ解説はこちら!