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2019年の一冊(ジャンル別)

読書メーターによれば、2019年は252冊(ページ数で66,330ページ)の本を読みました。もちろん、マンガやラノベを含んだ数字ではありますが、我ながら思ったよりもたくさん読んだものです。せっかくなので、いくつかのジャンルごとに「2019年の一冊」を選んでみたいと思います。結果として、メジャーどころを外したセレクションばかりになってしまったかもですが、それもご愛嬌ということで……。なお、読んだ年が2019年なので、発行年はもっと古い場合もあります。写真は2019年8月に開催したブクブク交換会に持ち寄られた本たちです。

【法律書部門】
小島国際法律事務所『販売店契約の実務』(中央経済社、2018/6/30)
販売店契約について、条文ごとに実際のビジネスに即した丁寧な解説がされていて、大変勉強になりました。英文契約書の参考書はたくさんありますが、特定の契約スキームに特化した本はあまりない気がするので、こういう本が今後もどんどん増えてほしいものです。

【一般書部門】
キャス・サンスティーン『シンプルな政府:"規制"をいかにデザインするか』(NTT出版、2017/10/30)
オバマ政権下で、著者が費用対効果分析や行動経済学をいかに駆使して公共政策を「ナッジ」していったのかを平易に語った一冊ですが、たとえば利用規約の同意を得るためのアーキテクチャはどうあるべきか等、法務部の一般業務においても参考になる知見がたくさんあって勉強になりました。

【マンガ部門】
山口貴由『衛府の七忍(8)』(チャンピオンREDコミックス、2019/12/20)
単純な面白さや感動という意味では『BLUE GIANT SUPREME (9)』や『3月のライオン 15』のほうが上かもしれませんが、他作品にはない独特の世界観に満ちた怪作です。独特すぎて読み手を選ぶかもしれませんが、この魅力的な作品をもっと世に広めたいと思ってあえて選びました。

【ラノベ部門】
水野良『ロードス島戦記 誓約の宝冠1』(角川スニーカー文庫、2019/8/1)
中二時代に夢中になったファンタジー作品の新シリーズということで外すわけにはいきません。思い出補正でしょうが、凡百のなろう系よりよほど面白いと思います。次巻以降の展開に期待大です。

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