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初ライブの感想
数週間前にネットで活動されているアーティストさんのライブに生まれて初めて行った。その時の感情を思い出しながら書き出してみようと思う。
(アーティストさん、と書くと少々長いので本文中では頭文字を取りNさんと呼びます。ご了承ください)
急ぎの方は太字が要点ですのでチェックしてみてください。
◆ライブ開始前の様子
結構時間ギリギリになってしまったので前日急いで用意したネームボードとてるてる坊主を肩掛けバッグに突っ込み家を出た。
実は翌日に大切な用事ができてしまい、当たり前の話(自分が悪い)で母がピリピリした空気を纏っていたので、電車内では会話をあまりできなかった。1人で同じライブに行く人をTwitterのタイムラインで見つめては「親に申し訳ない」と「めちゃくちゃ楽しみ」と言う気持ちが相反し緊張に拍車がかかって心臓が取れそうだった。
1時間ほどして会場周辺に着き、辺りを見回すとNのグッズを持った人がそこかしこにいてすでに泣きそうになった。周りに音楽を好きな人があんまりいない中で育ってきたので、この話をしても通じるんだ…!みんなNを好きなんだ…!!ということが無性に嬉しかったんだと思う、周りのベンチで夕食を簡単に済ませた。ちなみに向かい側にも大学生らしき人がグッズを持っていて感動。
約5000人規模の会場なので入場は15分程度で済み、一階席に入るために階段を登ると一気にステージが見えた。天井まで上るスモーク、アルバムの世界観を現実世界にそのまま落とし込んだようなセッティングに圧巻。冗談ではなく人生で1番心が躍った瞬間だと思う。母は開始前に時間があるからとトイレへ行ったので1人で会場を見回す。Twitterには開始前の写真が大量にアップされていたので自分も撮ろうとおもった。「撮影禁止」と看板を掲げた何名かのスタッフと放送が流れていたので一度やめたが、常識的には「開演後」の話だと分かり、スタッフさんも後々に訂正していたので沢山撮影した。今でも見返すとその時の感情が思い出されて危うく泣きそうになる。写真は感情さえ保存してくれる。いずれすべてを忘れてしまう人間のための優れた外付けハードディスクなのかもしれない。
◆ライブ中
会場が暗転し、歓声があがる。
セトリを避け続けてきたのでドキドキしていると最初の曲がまさかの1番好きな曲でぶっ飛んだ。ライブ前に「好きと言う気持ちを隠してライブに行くと記憶がなくなる」と言う現象について書かれた記事を読み、対処法は気持ちを隠さないことだ!と解釈したので迷惑にならない程度に叫びまくっていた。
半分が終わったところで繰り広げられるバンドセッション。記憶が定かではないけどベースソロ…?、ドラムソロ、キーボードソロという形で繋いでいったと思う。そしていきなりアルバムのタイトル曲が始まりそれはもう鳥肌。真ん中に持ってくる辺り、策士だなぁと思った。
終盤に差し掛かりMC。
ツアー最終日ということもあり、バイブスブチアゲの状態。。高らかに読み上げられた、ニュースにも出るような会場でのライブ開催発表、そしてその後に続く暖かくて優しい楽曲、銀テープ…。
生で楽曲に触れることは あの最後の15分間だけでも生まれた意味があったと言えるくらい 意味があるのだ。「ライブが好き」と言っている人の感情がすごくよくわかった。
アンコールはだんだん手拍子が大きくなり 光に包まれて登場、という形だった。もう顔面崩壊で頑張って整えた前髪も跡形もなくすっとんでいた。たとえ寿命を1年減らしたとしても、あの日行けたおかげで歩み直せている。ただの錯覚でもそれでいいのだ。
ここまで思わせることが出来るアーティストさんは本当にすごい。自分にはできないからこそ見つめていたいし 成り代わりたくなるものだ。
◆民度の良さ
私がライブに初めて行って(内容以外で)印象に残っていることは、圧倒的な民度の良さである。年齢層が若いので 偏見的に荒れてそうだと思っていた。実際行ってみるとランダム品を譲り合ったり、知らない人同士で語り合っているし 会場内にもゴミひとつ落ちていなかった。
ファン=アーティスト 。 ファンはアーティストについて行くし アーティストも自分を映す鏡としてファンとともに歩んでいる。本人への印象がどれだけファンによって左右されるかということがよくわかった瞬間だった。
◆大余韻
時は残酷にすぎていくもので これももう1ヶ月以上前の話だが、今でもプレイリストを何十回も周回し、カラオケに行き浸っている。
「好き」は「努力」に勝らないというのはまさにこの事なのだろう。定期テストの点は非常に悪かった(自業自得)。
◆要約
・初ライブに行った
・感動したし今でも思い出して泣いてる
・好きという気持ちは生きることの原動力なのだと思い知った
ここまで読んでいただきありがとうございました。