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『ルポ 子どもへの性暴力』

12月20日に、朝日新聞の大型特集を単行本化した、『ルポ 子どもへの性暴力』が発売されました。

僕はもちろん、日本各地のフラワーデモの参加者の皆さんも取材を受けています。

最初、僕に取材のお話が来たのは、2021年の6月でした。
フラワーデモ東京行幸通りでスピーチをしたところ、当時の主催の方から、「そのスピーチはフラワーデモの主旨とは異なる」旨を伝えられ、すぐにマイクでお詫びをしたのですが、そのあと、僕のメンタルがガタ落ちして、そこにレスキューに入って下さったのが、朝日新聞の記者さんでした。

同年8月、築地の朝日新聞社本社にお伺いし、最初の取材がありました。
朝日新聞社に伺ったのは、小学生の時の社会科見学以来だったでしょうか?

2022年12月に草稿のチェックのために再度朝日新聞社に伺い、「修正部分なし」でOKしました。

2023年3月1日、朝日新聞デジタルに先行で、『子どもへの性暴力 第8部 男の子の被害』の第1回で掲載されました。
3月27日には、紙の朝刊の1面に冒頭部分が掲載され、朝のコンビニで僕も1部買って驚きました。

「朝日の1面で、男の子の性被害」というのは、相当なインパクトがあったらしく、朝日新聞社に反響が殺到したとのことです。
その後、BBCがジャニー喜多川氏の生前の性加害報道をはじめ、まさか「男性への性暴力被害」があんな大ごとになるとは、思っていませんでした。
そのあたりは、また日を改めます。


2024年12月30日、東京駅前行幸通りにて開催された、『言葉つむぐデモ』に、この本も持っていきました。

フラワーデモとは違う方向性のため、アピールは持っていかなかったのです。
本を持って歩き回っていたら、いろいろな参加者から声をかけられ、「中身を見せて下さい」や「買いたいので表紙を撮影させてほしい」などのお話がありました。

12/5発売の、今西洋介先生著「みんなで守る子ども性被害」と、一緒に持っていきました。

※当初は「東京駅前丸の内広場」での開催が予告されていましたが、丸の内広場は歩道部分も含めてJR東日本の私有地(鉄道用地)のため、事前の許可が必要との報道がありました。

『男性の性被害』は、今まで存在していなかった訳ではなく、『これまで大きく報道されてこなかった』『行政の対応が整備されてこなかった』だけなのです。
県の性暴力被害相談ダイヤルに、僕が過去の被害の後遺症を相談しようとしても、途中で「この電話は緊急用です」「男性の被害には対応していません」と撥ねられてしまったこともありました。
(ワンストップ支援短縮ダイヤルが始動する前の話です。)

この『言葉つむぐデモ』も、「男性」を排除しない方針で、僕の他にも一人で参加していた男性もいて、その場にいた皆さん優しいので、寒空ですが暖かい気分で帰ることができました。


2025年も、よろしくお願い申し上げます。

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