海外で体外受精:不妊と関連?甲状腺抗体を下げた食生活
話は戻りますが、初採卵前に受けた血液検査のうち、甲状腺TPO抗体が基準値より高かった件を妊活栄養コーチに話すと、「グルテンフリーを試してみたら?」というアドバイスを受けました。
甲状腺抗体が高いとIVFに失敗する?
TPO抗体は甲状腺を攻撃する自己抗体で、免疫が過剰反応しているというサインらしいです。
他の甲状腺ホルモンは正常値だったので、将来橋本病になるかもしれないという程度らしく、クリニックBの主治医も特に問題視せず。
が、調べると、体外受精の結果に影響するかもしれないという資料が出てきました。
甲状腺とグルテンの関係
妊活コーチに聞いたら、グルテンは人によって体内に炎症を起こして免疫反応を起こすことがある。甲状腺の細胞はグルテンに似ているので間違って免疫細胞に攻撃されてしまう、つまり自己免疫が起こってしまうんだと。
抗体値を下げれば免疫機能も落ち着いたことになるから、胚移植までには下げておきたいところ。
6週間グルテンフリーを試して再検査してみたらと言われ、即実行に移しました。
グルテンフリーの壁
ごはん食が基本の日本人には簡単!と思いきや、グルテンは意外なところに隠れていました。
うどん・そば:うどんを避けるのはさみしかったです。そばも、十割と明記してなければ小麦が混じってますからね
揚げ物系:カツ系、天ぷら系は全滅
餃子やパイ、肉加工品:ソーセージに入っていることも…
カレー:ルーの原材料に小麦!
ソース系:肉・魚料理でも、ソースを濃くするために小麦粉を使っていることが多い
酢:イギリスではフライドポテトにお酢をかけることもありますが、「モルトビネガー」といって麦由来なのです
スナック菓子:クッキー・ビスケットもクラッカーも全滅です。ポテチはだいたいOK
しょうゆ:小麦が入っているのが普通なので、たまり醤油に買い替え
味噌:麦味噌がNG
中華料理とかで外食をするときも、ソースにしょうゆ使ってるとNGだし、味噌汁も味噌の原料を聞かないと頼めない。セリアック病ではないので、ちょっと混入したくらいで別に具合が悪くなるわけではないのですけどね。
でも、グルテンを原因とする甲状腺への攻撃は6ヶ月も続くという資料もありますし、胚を攻撃しない、受け入れやすい体をつくるため、極力グルテンを避けています。
グルテンフリーを続けた結果…
食生活をスイッチするのは簡単
グルテンフリー宣言してみると、実は姪っ子がグルテン不耐性だったりして即グルテンフリー仲間に(笑)義母も私が来ているときはグルテンを使わない食事やお菓子を用意してくれるようになりました。
チェコの都市部では、グルテンフリーはまあまあ普及していて外食しやすかったし、美味しいケーキもあったりして、採卵で渡航するたびにグルテンフリーグルメが楽しみになりました。
グルテンフリーの意外な副作用
まず気がついたのは、お通じが良くなったこと。良いどころか、毎日快便、しかも毎朝です。
こんなことは私の人生一度もなかったぞ。
中医学の考え方では、臓器には一日の中で一番活発になる時間がある。「子午流注(しごるちゅう)」というそうです。
大腸は、朝5時から7時の間なのですが、この中国の体内時計の通り、朝起きてバタバタしているときっちりお通じが来てくれます。
それでも便秘するときがある
例外は、卵巣刺激でホルモンを打ったとき、特に採卵のあとです。
グルテンやめる前の初回の採卵後はひどくて、数日出ない!
転院先の院長先生に聞いたら、ホルモンの影響で便秘は珍しくない、マグネシウムを摂りなさいと言われました。
それでもやっぱり便秘は避けられませんでしたが、マグネシウムとの組み合わせのおかげか、クリニックGでの採卵では、クリニックBでの初採卵のときほどひどい便秘にはならず、せいぜい半日か1日出ない程度で済みました。
甲状腺抗体はどうなったか
3ヶ月後、再検査で、TPO抗体が120超から30以下にきちんと下がってくれてました。ゼロにはなっていないけど、基準値内か、微妙に基準を超える程度。
不妊治療というか妊活をする人は、万が一のために甲状腺抗体のチェックをして、もし数値が高ければグルテンフリーを試してみるのもいいと思います。得はあっても損はしないでしょう!