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妊婦はビタミンDも増量したい理由

普段なら撃退しているような風邪をひいてしまったときに話は戻ります。

毎日飲んでるビタミンD(2000 IU)は感染症予防に十分じゃなかったの?

そんなとき、会社の福利厚生で自宅採取式ビタミンD検査がが1回だけ無料でできることを知り、渡りに船と注文しました。


妊娠中のビタミンD必要量、ホントはどっち?

ビタミンD欠乏が起こす問題

ビタミンDが足りないと、そもそも妊娠しにくくなるうえ、妊娠しても早期流産率が上がる。中期以降は妊娠糖尿病、妊娠高血圧腎症、早産のリスク増だけでなく、赤ちゃんにも低体重、代謝異常、低IQ、統合失調症・自閉症などのリスクが上昇するそうです。
結果的に帝王切開になる率も上昇するとか。

お上の言うことを聞いてたら逆に危ない

NHS=お国が公式に発表している一日の摂取推奨量は400 IU
助産師でさえ妊娠中の推奨量は1000 IUと保守的でしたが、2024年公開のコホート調査では1000 IUでも不十分、と指摘しています。
GPクリニックの先生の推奨は妊娠してるしてないにかかわらず型通りの400 IU。
お国とのしがらみのない医師によると、400 IUなど、くる病がかろうじて防げる程度。

仮にあなたがた白人はそれで足りたとして、私は黄色人種なんです。
メラニンが多い人ほど日光からのビタミンD生成力が低い、つまりビタミンD補給が必要、って考えたことないのかしら。

実際、アメリカでは妊娠中の合併症もビタミンD欠乏症も黒人が圧倒的に多いそうです。イギリスでも白人より有色人種のほうが妊娠・出産に関連する問題が多いとのこと。
犯人はビタミンD欠乏じゃないんでしょうか。
つまりお国のガイドラインはある意味、国民の病気に加担してるようなもんじゃ?

ビタミンDの摂りすぎは危険?

ビタミンDは代謝にマグネシウムを消費するので、サプリで摂るならマグネシウムも増やさないとマグネシウムが欠乏すると前回の記事に書いた矢先、ベテランYouTuberのDr Bergが「ビタミンDにまつわる嘘」について語る動画を発見。

「ビタミンD大量摂取による中毒はマグネシウムやビタミンK(K2)といった、ビタミンD代謝の補因子の欠乏のせい」と説明しています。

ビタミンDを摂りすぎると高カルシウム血症、腎結石になるという意見もあります。その原因は補因子とのバランスが崩れたせい、もしくはカルシウムサプリのせいでは?

妊婦こそビタミンDを増量したい他の理由

免疫力全般

妊娠中は免疫力が低下する。だから、ビタミンDで強化したい。
実際、免疫系のなかでもT細胞はビタミンDが足りないとうまく機能しないそうです。

  • デイヴィッド・グライムス医学博士「最低でも100 nmol/L、できれば150 nmol/L。100あればコロナにかかっても大したことにはならない」

  • ジェリー・トムソン医師「コロナ渦中、125 nmol/L以上でコロナ予防効果が高かった」

  • Robert P Heaney医師によると、「血中濃度120 nmol/l (48 ng/ml)未満は予防可能な疾病罹患と関連しているので欠乏症が疑われる。 通常範囲の上限は225 nmol/l (90 ng/ml)だが、500 nmol/l (200 ng/ml)未満でのビタミンD中毒は稀」

  • 2021年のレビュー論文「Vitamin D requirements and supplementation during pregnancy 」では「妊娠中の25(OH)D(D3)血中濃度は40–60 ng/ml(100–150 nmol)が望ましく、必要摂取量は一日4000 IU」とありました。

偶然ですが、風邪をひいてからは4000 IU /日に増量してました。

乳がん予防

乳がん細胞のほとんどは、エストロゲンに反応して増え、長期HRT(ホルモン補充療法)は乳がんリスクを上げるそう。Cancer Reserch UKによると「HRT1年以上で乳がんリスクが17%上昇、1年未満では上昇しない」という情報があります。私の移植周期でのホルモン補充は12週間でしたが、薬は更年期の人がやるHRTとまったく同じものを使っていました。

  • 「ビタミンD欠乏は乳がん発生と密接な関連性がある」「40.6 ng/mL以上 ± 14.19 ng/mLは乳がんリスクに対する予防効果があると考えても良い」(2024年レビュー論文)

  • 2018年のプール解析論文「血中濃度150 nmol/L以上の女性の乳がん発生リスクは50 nmol/L以下の女性の5分の1」

自宅血液採取キットでビタミンDを調べたら

さて、私のビタミンD現在位置は?
気になる結果は、キット販売元が定義する最適範囲のちょい上でした。

134 nmol/L = 53.7 ng/ml

お抱え医師から「最適値の範囲をちょっとオーバーしてるから、サプリでビタミンDを摂ってるなら減らすか、時々飛ばすかしたほうがいいよ」とご丁寧に一言付いてきました。

75以上が最適というのはNHSの推奨と同じ。上が120まで、っていうのは先に紹介した記事・動画の人々の意見と比べると、ちょっと保守的すぎます。ま、検査会社としてお国の基準を推奨するしかないのかもしれません。

でも集めてきた情報のおかげで、4000 IUにしたことは間違ってなかったし血中ビタミンD濃度が今より多少上がってもオッケー、と思ってます。

日光浴のススメ

サプリに頼らずとも、日光に当たれば自然にビタミンDを増やせるじゃないか?という人もいるかもしれません。うちの夫もそんな一人。
その通り、毎日できるだけ日光を浴びるようにしてます。が、イギリスの年間日射量ではとてもじゃないけど十分なビタミンDは作れません。
白人でも欠乏症になるくらいです。
なので、チャンスがあればガンガン日光浴します。

日焼け止めは塗りません。紫外線だけでなくビタミンD生成もブロックされて意味がなくなるし、日焼け止め製品に入ってる添加物を経皮吸収したくないし。そもそもひどく焼けるほどの日射がないのがイギリスですから。

オーソモレキュラーを実践する農家の人によるとビタミンC+Eで日焼けによる炎症は防げるとのこと。
それでも美白命の人は、ビタミンCとビタミンDを多めに摂るといいのかもしれませんね。

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