こんにちは、わたしは、ケパ。
イエス・キリスト(イエス様)の弟子で、「岩」または「石」という意味。ギリシャ語では「ペトロス(Petros)」、日本語では一般的に「ペテロ(ペトロ、以降ペテロ)」と呼ばれています。
キリスト教で一般的によく聞く、あの「ペテロ」です。
イエス様がわたしに「あなたはペテロ(岩)であり、この岩の上に私の教会を建てる」と語った(マタイ16:18)ことから、わたしの名前は象徴的な意味を持つようになりました。
わたしは、ガリラヤ地方のベツサイダ(ヨハネ1:44)で生まれ、カペナウムで暮らしていました。
本名はシモン(マタイ16:17)。父親はヨナ(またはヨハネ)とされ、兄弟のアンデレもイエスの弟子となりました。
元々、家族で漁業を営んでおり、私たちはガリラヤ湖で漁師をしていました。
イエス様との出会いは、このガリラヤ湖。ガリラヤ湖で網を打っている最中にイエス様に呼ばれ、漁師を辞めて弟子となった(マタイ4:18-20、マルコ1:16-18)
イエス様と過ごした時間は、およそ3年。イエス様の伝道活動の最初から最後まで、日々、共にいさせてもらいました。
イエスの弟子としての歩み
最初の奇跡は、カナの婚礼で水をぶどう酒に変える奇跡に立ち会いました(ヨハネ2:1-11)
そして、イエス様の重要な場面にご一緒させていただきました。
例えば、山上の変貌(マタイ17:1-9)。
死んだ少女を蘇らせる奇跡(マルコ5:37-43)。
イエス様が十字架につけられる前の、ゲッセマネの園での祈り(マタイ26:36-46)。
信仰の告白: 「あなたは生ける神の御子キリストです」と告白し、イエスから称賛される(マタイ16:13-20)。
でもその直後に、イエス様に戒められました。
わたしはイエス様を心から愛していましたが、イエスが捕らえられる際、3度彼を否認してしまいました(マルコ14:66-72)
復活したイエス様と出会う
そんなわたしに、イエスが様は復活後に最初に現れた一人として選んでくださいました(ルカ24:34、1コリント15:5)
どれほどの喜びか、読んでくださっているあなたにも、きっと想像できるでしょう。
復活後、ガリラヤ湖でイエスから「私の羊を飼いなさい」と託され、リーダーシップを確認されました(ヨハネ21:1-19)
またイエス様が天にかえられてからは、他の弟子たちともに初代教会の形成、ユダヤ人および異邦人への福音宣教などに注力し、新約聖書の「ペトロの手紙第一」「ペトロの手紙第二」を書きました。
初代教会の指導者として
聖霊降臨(ペンテコステ)の際に説教し、3000人が回心した(使徒2:14-41)。
異邦人伝道の始まり: コルネリウスという異邦人に福音を伝える(使徒10章)。
エルサレム会議: モーセの律法を異邦人に適用するかどうかを議論(使徒15:7-11)。
晩年と殉教
旅と伝道: 聖書には明確な記述がないが、伝承ではローマや他の地域で宣教活動を行ったとされる。
手紙の執筆: 「ペトロの手紙第一」「ペトロの手紙第二」を執筆(著者には議論がある)。
殉教: ローマでネロ帝の迫害下、逆さ十字架にかけられて殉教(紀元64~68年頃と推定される)。彼自身の望みで逆さ十字架を選んだと伝えられる。
おまけ:ペテロは初代教会の土台を築き、カトリック教会では初代教皇とされています。彼の生涯は、信仰の強さと人間的な弱さの両方を象徴しており、後世の多くの信徒に影響を与え続けています。
おまけ:「ペテロ」と「ペトロ」のどちらの表記も、日本語においては正しいとされています。ただし、以下のようなニュアンスや使われ方の違いがあり、また日本では「ペテロ」の方が馴染みがあると言えるでしょう。
「ペテロ」の表記
カトリックや正教会での使用: カトリック教会や日本正教会では「ペテロ」が一般的に用いられています。たとえば、カトリックでは「聖ペテロ」と表記されることが多いです。
日本の聖書訳: 日本語の新共同訳聖書やフランシスコ会訳聖書などで「ペテロ」が使われています。
「ペトロ」の表記
プロテスタントでの使用: プロテスタント教会や文語訳聖書などでは「ペトロ」が使われることがあります。
古典的・学術的表記: ギリシャ語の「Πέτρος(ペトロス)」に近い発音を意識した表記として「ペトロ」が選ばれることもあります。