【英国大学院出願記 Vol.2】初学者からIELTS 7.0取得までの道のりと勉強法
今回のヘッダーの写真は2か国目に訪れたカナダ/トロントである。私はかなりのバスケットボール好きのため交換留学の予行練習のための短期留学の名目で滞在2週間で4試合NBAの試合を観戦した。大学院でもクラブでバスケットボールをしたいと目論んでいる。
はじめに
交換留学も正規留学も必須になるIELTS。
IELTS…というか英語学習自体が、他の資格勉強と違ってすべての範囲を対策し切れるわけではないので、実力が上がる実感がなく幾度と心が折れかけ、ネットで勉強法をさがしまくったものだった…..というか今もここからのレベルアップのために検索魔と化している。(ただこれ以上のレベルの情報が少なくて困っている)
自分は英語教師でもなく、英語も特段できるわけではない(高校レベルの文法書をいまだに理解していない)ので、「試験攻略としての」英語学習と交換留学と大学院留学出願用のスコアメイクのためにやったことをまとめていこうと思う。
地頭が良いとか悪いとか思う方もいそうなので基本スペックは下記に記載されているものを併せて参照していただきたい。
筆者のIELTS歴
私は交換留学出願~大学院出願用のスコアメイクにあたって合計5回IELTSを受験している。交換留学の際は交換留学出願を決心してから4か月しか対策期間がなく、3度の連続受験をするも思うスコアが出せなかったが、大学院留学に際しては2回目でクリアと、かなりスムーズにスコアメイクができたと思う。実際に出願予定の大学院のRequirementsは最大でOverall 7.0(全セクション 6.5)以上だったため、自分がもともと持っていたスコアからみると4回ほど受ける覚悟をしていたため安堵している。
ちなみに筆者は直近2回はブリティッシュカウンシルの東京駅前の会場で受験した。前回から期間が空いているため一概に主催者や会場の比較はできないが、コンピューター試験は、試験後2日(二回とも翌々日の14:30に結果が発表された)で結果が出る点や、Writingの回答しやすさなどメリットがかなり大きかったように感じた。学部生のころは地方から東京へ受験のために移動、宿泊しての受験だったため、その体力的、金銭的なストレスからの解放(東京駅までは自宅最寄りから30分程度で行けるし都内の移動も慣れた)もスコアアップの要因だったように感じる。IELTS受験に対する地方格差は海外進学において大問題に感じるので、今後コンピューター試験が全国で受験可能になることを祈るばかりである。
下記が、筆者のIELTS歴である。IELTSをこれから受験する方やレベル感を知りたい方向けにTOEICの点数も併せて表に反映した。
2018年10月より本格的な英語の講座に参加し本格的な勉強を始め、その一か月後の2018年11月にTOEIC 790点を取得したことが大きな自信になったことは今でも鮮明に記憶している。正直なところその一か月間で実感した英語力の伸び以上のものは、その後得られていないことはとても不思議なことである。
勉強法
リーディング
IELTSの勉強のみならず英語学習全体を通じて80%ぐらいの時間をIELTSのリーディングの問題演習と精読に費やした。再現性がなく申し訳ないが大学の国際課が開講する英語講座に参加して、IELTSリーディングを解く→音読しながら精読し構文解析→納得いくまで回答根拠を見つけていくというサイクルを繰り返し、単語力・文法・読解力すべてを上げた。一応IELTS用の単語帳は持ってはいたが、基本レベルの単語すらも最初は怪しかったので問題文の単語をひたすら覚えるほうが効率が良かった。授業後は家でもう一度文章を読み返し精読した内容と同じ内容を英分から得ることができるかを再確認しながら復習した。
正直なところこのクオリティの精読を独学で行うことは不可能なため、「IELTSコーチ」という肩書の方をネットで見つけてその方の講座を受けることをお勧めする。自分も一度リーディング講座を受講したが自分が受けていた大学の授業とポイントがおなじだったため同様に役立つと感じた。
また、問題演習において公式問題集が高額であるという壁があるが、インターネット上で「Cambridge IELTS 15 pdf」などと検索すると公式問題集がまるごと一冊ダウンロード可能であり、(黒寄りのグレーなのでここではリンクはシェアしない&自己責任でお願いしたい)それで10冊分集めて演習量を増やした。ちなみにリスニング音源もYoutubeで問題集番号を検索すると出てくる。
リスニング
正直これといった対策をしていない。公式問題集を毎日解いたぐらいである。
※やる気があるのかといわれそうだが交換留学のための勉強をしていた際は問題集すら解いていなかったので正真正銘のノー勉だったし実は大学受験の英語試験も過去問演習以外でリスニング対策はしていない。なぜここまでそこそこの点数が取れているかが本当に謎である。
公式問題集を解いていた時は、テスト中でわからない単語は数個程度であった。一度テストと同じ環境で解く→ペンの色を変えるなどして答え合わせの前にもう一度解いてみる→丸付け→回答根拠の研究というサイクルで演習を行っていた。個人的に、文法がめっぽう弱いため複数形や過去形などで大量失点していたがライティングの練習をしていくうちにかなり減ってきたように感じてた。正直7.0のスコアだとかなりの個数間違えてしまっているので、まだまだだとは思っている。
ライティング
ライティングに関しては一貫してテンプレートの暗記で対応した。文法がしっかりしていないため、変な場所で墓穴を掘らないようにするためと、文章の構成を固くするためである。テンプレートの材料は「IELTS Writing model answer」のような本(大学時代に国際課においてたものなのでうろ覚え)の模範解答を主に参照した。
Part1についてはある程度問題が予測できるため、①数字が上がって下がるやつ②途中で数字を追い抜くやつ③いきなり上がる/下がるやつなど特徴的なテンプレートを用意して表現を暗記していた。
Part2についてはIELTSコーチの方のテンプレートを使用した。少々長いテンプレートだったが、かなりロジカルかつどんな内容が来ても転用できたため、個人的に使い勝手が良かったように感じる。もしもどのコーチのものかを知りたい場合はDMなどで連絡いただければ紹介する。
テンプレート暗記後はひたすら公式問題集のトピックを書き続けた。添削についてはGrammerlyとChatGPTを使用した。ベタ打ちの後にGrammerlyにあてて自分の文法ミスを確認しながら修正する作業はかなり心が折れるものであった(初回はほとんどが初歩的な冠詞や複数形のミスで真っ赤になった)が自分のミスの傾向や今まで勘違いしていた文法ルールなどが明確になり、かなりミスが減ったように感じた。ChatGPTに対しては採点を頼んだりしてみたが、かなり気まぐれで4.5をつけられた日もあったため使用しなくてよいと思う。ただほとんどは6.0-7.0ぐらいの妥当なスコアをつけていたため気休めにはなると思う。
スピーキング
交換留学前は何をしていいのかわからず、そもそも英語を話したこともかなり少ない状態だったため、とりあえずオンライン英会話をやってみたりした。しかしながら、IELTS対策カリキュラムだったとしても講師がIELTSを知らなかったり、十分な添削がされないと感じ3日で退会した。日常会話練習としても知らない人と話すストレスが無理過ぎてこれ以降一度もオンライン英会話はしていない。
しかしながら、大学院留学のためにIELTS受験をするにあたって再度IELTSの情報を検索した際に「Speaking問題プール」の存在を知った。期間ごとに出題される質問がおおむね決まっているため20-30個のトピックの回答を事前作成&暗記していれば対応ができるとのことだった。
私はIELTSコーチの方がまとめてくださっていた問題リスト(インターネット上の情報と本人及びその生徒が受験した際に出たトピックがまとまっていた)を購入し回答作成し暗記した。結果として、本番で全く同じものがでたというのは50%程だったが別の質問が来ても暗記していたものをうまく転用しながら話すことができたので試験対策としてはかなりの即効性があったと思う。実際直近のスコアが1.0伸びたのはこの対策を新たに一か月かけて行ったためである。
レベル感的には~5.5は途中でかなりの時間沈黙してまう&的外れな回答が多い→6.5取得の際は試験官からの質問にある程度的確に答えながら話し続けられたというレベル感だと感じた。文法ミスはかなりあるし表現の稚拙さなどはまだ気にしながら話せるレベルではなかったため7.0以上が目標となるとそこが課題だと感じている。
おわりに
以上がILETSのスコアメイクのための筆者の轍である。
今回初めて語学試験歴をまとめたが、正直留学後(+コロナ禍での引きこもり期間)の点数の伸びについては予想以上であった。特に誰に言っても得になる話ではないので、気が向いたら投稿するかもしれないが、私の交換留学はどちらかというと失敗に近く、英語を使用した記憶があまりなく英語力の向上がほぼ皆無だったからである。
上記の勉強法などが役に立つかといわれると不明だが、一例として参考にしていただいたりもしも相談・質問事項があればDMをいただければできる限り応えたいと思う。