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【ドーシャについて ①ヴァータ】



前回は五大元素についてお話ししました。

今回は、その五大元素から構成されるトリドーシャのお話をしていきます。
ドーシャという言葉は少しアーユルヴェーダをご存知の方なら聞いたことがあると思います😊
ドーシャ=体質という解釈をしている本なども多いのですが、
トリ=3つの、ドーシャ=乱すものという、体を乱す物質という意味です。

ドーシャは正常の状態の時は身体の正常な機能として働きます。
一方でドーシャのバランスが崩れると病気をもたらすと考えられます。

ドーシャは五大元素(パンチャマハーブータ)から2つが対になって構成されます。

●ヴァータ=空間+風
▲ピッタ=火+水
■カファ=水+土

体全体に全てのドーシャを持っていますが、
体の場所によってあるドーシャが優勢だったりします。そういった割合の違いがその部位の機能に反映されます。(ちょっと難しい表現かもしれませんがまずはなんとなくで大丈夫です)

アーユルヴェーダのドクターは治療の前にその人のドーシャの状態とドーシャの乱れの
程度を見ることから始めます。
そして増えすぎたドーシャを鎮静し、心身の健康維持のためにドーシャをコントロールします。

ドーシャを一つずつ見ていきますね。

●ヴァータ=空間+風

身体の中での優勢な場所:主に体の下部に存在。ヘソから下だけではなく耳や皮膚もヴァータが優勢。

個性(属質):乾燥、冷たい、動的、微小、軽い、荒い、はっきりとした、素早い、不規則、

一般的な生理機能:呼吸や身体内の栄養素の循環、心の動き、排泄など、体に動きをもたらすもの。体の生命活動はまずこのヴァータなしではあり得ないため、ドーシャの王様と呼ばれます。
体の機能を動かして、感覚器官に刺激を与え、刺激を伝達し、言葉発生や触覚聴覚、消化、排泄を行います。

ヴァータさえコントロールできれば、ピッタ、カファもコントロール可能と言われ、
逆にヴァータが乱れるとピッタ、カファも乱れます。
そしてヴァータは心も管理します。心の乱れ=ヴァータの乱れなのです。

これらことから、ヴァータケアはとても重要です。
現代人はヴァータを乱す要素だらけの生活なんです。
(スマホ、乱れた食生活、寝不足、情報過多、過剰なストレス)

ヴァータを鎮静する治療として、アーユルヴェーダクリニックなどではヴァスティ(腸の中にオイルを入れる浣腸のようなもの)があり、ドーシャの王様をコントロールするとても大切な治療です。
アーユルヴェーダは腸をとても重要視します。
今流行りの腸活なども色々内容を見ているとヴァータ鎮静だなぁと感じます。

ちなみに私もインドのクリニックでのパンチャカルマ(滞在型の浄化療法)でこのヴァスティを一週間以上行いました。
回を重ねるごとにお肌に透明感が出て、体が軽くなり、脳がクリアになり、施術後は本当に見る景色が変わりました。
辛いこともたくさんありましたが(またゆっくり話します)、あの感覚は今まで味わったことのない感覚です。
またコロナが落ち着いたら必ずムスメと行くつもりです。

次回はピッタを見ていきますね。

【まとめ】

ヴァータ=空間+風

身体あらゆる動きに関わり、体の主要な機能に関係する、ドーシャの王様。
身体の生命活動はバランスの取れたヴァータによるものであり、
心も管理する。

ヴァータをコントロールできればピッタ、カファコントロールできると言われており、
ヴァータケアはとても重要。

増えすぎたヴァータを鎮静させるには、
ヴァータの属質と逆のものを取り入れる。
例えばヴァータの属質に「乾燥」「冷たい」があります。ヴァータケアには「水分を含んだ」「温かい」というものを取り入れてバランスさせるといった感じです。

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