童話の挿絵を描いていただきました!
この度、ウミネコ制作委員会さまの企画に参加させていただきました↓
童話を書くのは初めてでしたが、他の皆さまの作品を読んで、背中を押され……!
書きました!
心に秘密の部屋を抱える美しい王子と、真実を見抜く目をもつ、庭師の少女ガルーシャのお話です。
そして、そして、なんと!
着ぐるみさまが、私の作品の挿絵を描いてくださいました!
挿絵について、着ぐるみさまがご執筆くださった記事はこちらです↓
着ぐるみさまの作品はぜひ、こちらの記事にてご覧くださいませ!
自分が書いた童話を、何度も何度も読み返してくださり(ろろろ、六十回も!)、一から絵を描き上げてくださり、さらにはこちらのワガママも聞いてくださり、ご修正頂き……。
着ぐるみさま、ほんとうに、ほんとうにありがとうございました!
さて、ここからは、着ぐるみさまの作品について、熱く語っていこうと思います。
◆一枚目
凍り付いた塔の中で、槍を構える王子。不気味な天気の中、塔には蛇が巻き付き、空には、鳥とも蝙蝠ともとれない動物が飛んでいます。本来は王子のことが大好きな美しい王女の姿は、王子のフィルターを通して見ると、醜く悪意に満ちた姿となります。美しい王子の、孤独で醜い内面を表した絵です。
まず、このなんとも不穏な描写に息をのみました。着ぐるみさまが、私の作品を解釈してくださり、この絵が生まれたのです。嬉しくないわけがありません。世にも美しい王子は、内面でいつもこうして戦っていたのだと、はっとしました。
◆二枚目
王子の内面にある凍りついた塔を見つけたガルーシャの眼差し。
塔の小さな窓を、ガルーシャの瞳が射抜きます。あまりの熱気に、目が眩む王子の影は、歪んで描写されています。
これ!
これなんです!書きたかったことは!
文章を具象化すると、こうなるんです!
ガルーシャの漆黒の瞳が、太陽として描かれています。
すごいなあ、上手いなあ!
さらに影をご覧ください。氷が融ける時の水蒸気で、影が揺らめいているんです。
この描写、唸りますよね?ね?
◆三枚目
王子が ばらの姿になって、花が散った後のこと。庭の冬支度をするガルーシャは、枯れたばらたちを励まします。また次の春、出会えるようにと。
ガルーシャの笑顔に呼応するように、王子も笑っています。ばらになった王子は、美しい心をとりもどしたのです。
いい笑顔です。
ほんとにいい笑顔。
実はこの三枚目、着ぐるみ様にワガママを申し上げ、ご修正頂いたものです。
・ガルーシャの髪をダウンスタイルにしてほしい
・ガルーシャの笑顔が見たい
と、作者のワガママを二つも。
ご修正頂いたものをみて、思わず私までにっこり笑いました。
見える人には見えるでしょうか、欠伸をする王子の姿が描き込まれていますよ!
普段、文章ばかりで、絵を描く機会はほぼありません。
(抽象画ならば、手習い程度に)
着ぐるみさまの情熱がたっぷり込められた素晴らしい三枚。
ええ、言うまでもなく、宝物となりました。
だって、自分の書いたものに、絵を描いてもらえるのですよ?
しかも、しかも、描き下ろしなんですよ?
着ぐるみさま、拙作に命を吹き込んでくださり、ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございました。
これからも、ぜひ仲良くしてください。