なぜ私はこのゲームを手にしてしまったのか
・BackspaceKey 2023年アドベントカレンダー企画 12/22
・執筆:りつ(@Ritsu@misskey.backspace.fm)
かわいいゲーム「いもむし」
「見て!いもむしが進んでるよ!可愛いね!」
そう、進んでいる。ただ進んでいるだけなのだ。
前に進み、上に登り、示された道を進む。
──そして落ちる。
筆者「なんか噂のゲームが出たらしくて──」
2023年10月27日、それは発売された。
愛くるしい見た目とポップなBGM、その世界観に多くの人が魅入られたことだろう。
私もその1人だ。
さて、前置きはここまでにして本題に入ろう。
もう殆どの人はご存知であろう、「いもむし」というゲームだが、これはれっきとした鬼畜ゲーなのだ。
どのベクトルの鬼畜ゲーかと言うと、壺おじで有名な「Getting Over It」。
または、「Pogostuck」や、「Jump King」、最近だと「Only Up!」(販売終了)などが該当する。
早い話、「失敗したらまたやりなおしね」系である。
人の心とかないんか。
しかしTitanfall2をこよなく愛する愚かな筆者、愛くるしい見た目にまんまと騙され、「いもむし」を購入してしまう。(¥235)
ちなみに購入当時は発売直後ということもありさらに安くなっていた。(セール価格:¥165)
選択を誤ったのは、ここからだろう。
・触りだけ触ってみよっと
購入した当時は何も考えていなかった。
その可愛い見た目、シュールな顔、ずっとこっちを見てくるつぶらな瞳、何とも平和そうな世界観。
これらが¥235で買える!?
なんて可愛いゲームなんだ、癒しだ……
鬼畜ゲーらしいけど挫けたらやめたらいいしな。
買った。
そして私は、その時通話していたばすこーどで「先っぽだけ先っぽだけ」といってプレイと同時に配信を始めた。
「BGMいいな〜!」
「進む時の音可愛い!」\ニョッニョッニョッニョッ/
「わ〜操作難しい〜!」
平和だ。なんとも美しい世界なんだ。
普段入り浸っている世界のような銃声もない、悲鳴も聞こえない。
聞こえる音はいもむしの進む音、穏やかなBGM、そして
風切音──
難しい〜!
操作は至ってシンプルで、3つのキーしか使わない。
何も複雑じゃない、誰でも操作出来るくらいに簡単だ。
オプションもBGMとSEの音量調節のみで良い。
だが、肝心のジャンプ挙動の感覚が掴めずにいた。
恐らく、いもむしの角度を基準に、20°~30°ほど上方向に飛ぶような感じでは無いだろうか。
だが、これがとても厄介だった。
基本は傾斜のついた坂から次の足場に飛び移る流れを繰り返す。
繰り返す。
ただ繰り返す、それだけだ。
多分。知らんけど。まだそれしかしてない。
私「このゲーム難し過ぎ〜w」
ばすこーどでプレイを始めてから数十分、夜も遅かったのでプレイもほどほどに、その日はゲームを落とし床に就いた。
──その後、いもむしを再び起動したのは数ヶ月後である
アドカレ2枠目、何書くかなぁ……
12/4、アドベントカレンダーに参加した私は、Titanfall2の記事を公開した。
執筆が完了したことに安堵したのもつかの間、実はもうひとつ枠を確保してあったのだが、書く題材に悩んでいた。
そこで思い出す、画面の向こうからこちらを見つめるつぶらな瞳。
あぁ…いもむしプレイ日記書くか
決めてしまった。
実行し始めてしまった。
私は自ら、ドMの道を切り開いてしまったのだった。
独りはあれなので、人に見てもらいながらやろう!
そう語るは、私である。
プレイしていて気付いた。
「このゲーム、非配信者とかそういう個人がやるゲームじゃねぇ……!」
「お気付きになられましたか」
のリアクションが飛んでくるのが見える……
この手のゲーム、どう考えてもいち個人がやるゲームでは無いのだ。
やってる人がいたならば、それはRTA走者か気が狂った人の二択だと思う。そう思いたい。
ということで、できる日はばすこーどでいもむしのプレイを配信することを決めた。
1日目、まだ平和
私はアドカレのネタにすべく、いもむしの攻略を目指しプレイを始めた。
生活リズム的に、いもむしをする前に原神と崩壊スターレイルのデイリー&スタミナ消費だけ終わらせてからいもむしをプレイするので、だいたい22:30~24:00の間で進めていく。
24:00を超えたらTitanfall2でお口直しをしてから就寝だ。
初日、久々ということもあってまずは以前触った40分間のプレイ感覚を戻す。
「あーおけおけ、こんな感じだった覚えてる覚えてる」
覚えているのは最序盤だけだろう、と突っ込みも入れつつ進んでいく。
なんだかんだ同じ道を繰り返しつつも、初見の所まで進むことが出来た。
余談だが、過去の失敗は半透明のゴーストとなって現れる。
画面がとてもにぎやかになり、独りではないように思えるが、見えるいもむしは全てプレイヤーだ。
──道を間違えただろうか。
ここを越えろと?
生憎だが、私のいもむしはそこまで届くようなジャンプ力は持ち合わせていなかった気がする。
が、いざ勇気を出して飛んでみると案外届くものである。
先に進む。
落ちた。この日はやめた。
その後Titanfall2を遊んだ、楽しかった。
2日目、そして成長
さて、2日目だ。
セーブ機能など無い、一日の初めは最初からスタートする。(22時)
初日と同じ道を繰り返す。
進み、落ち、登り、落ちる。
途中、変なクセが付いたか今まで失敗していなかったところで何度も失敗することもあったが、なんとか先へ進んだ。
一日目に初見で困惑したところも、2度目となればすんなり越えれた。
成長を感じる。
さらにこの日は、新たな走法を見出した。
このゲームはSpaceキーでジャンプするのだが、押しっぱなしにするとどうやら永遠にジャンプに移行出来るらしいということに気付いた。
そこから私は、落ちる心配の無い道ではSpaceキーを押しっぱなしにして駆け抜けた。
楽しい、とても楽しい。
本当にさっきまでやっていた同じゲームなのか、そう思うほどに速度は上がった。
初見だ。どこでジャンプすればいいんだ。
落ちた。
3日目、アドカレ(12/22)までにクリアできる気がしない
やる気が起きなかったけど、1度やらなくなると挫折する気がした。
30分だけやって残りはTitanfall2をすることにした。
偉いぞ、俺。
2日目に到達したところまでは割とすんなり行けた。
が、やはり落ちる。辛い。
Titanfall2が俺を待っている。
4日目、片手間にしてたら新天地
この日は、ばすこーどで「詠み人知らず」というゲームをやるとの声があったのでそっちに参加していた。
内容は、一人一文字ずつ入力して五七五の俳句を作るのだが……
できた句に関しては、まぁ、割愛しておこう。
文字入力後、待ち時間が発生するのでその間にいもむしを進めていたら
━━意外と行けた。先に進もう。
分からん。逆方向に飛ぶのは分かるが。
まぁいい、やってみるか━━
意外と行けたわ。
進むか。
ちょっと動いたら落ちた。
Titanfall2の時間だ。
5日目 Titanfall2楽しい〜!!!
この日はTitanfall2のカスタムをばすきーで企画した。
思った以上の人数が集まってくれてとても嬉しかった。
いもむしはサボった。
6日目 風邪ひいた
友達とモンハンやってたら風邪引いた。
いもむしはサボった。
7日目 わざわざ目次に載せるほどじゃなくない?
これ……つらつらと書いてるだけじゃ長ったらしくない?なんか進捗あった日だけ書こうか。
え、今日?プレイはしたのに進捗はないが……?
9日目 ありがとうハチくん
めっちゃ進捗あった。
なんか結構進んだ。
進んだ先はどこもかしこもヤベーところだった。
その後も数日サボったりしたこともあったが──
15日目 親の顔より見たwelcome
16日目 2度目の新天地
めっちゃ進捗あった。
がつがつ進んだ、めっちゃ嬉しい。
まずここを見てほしい。
バナナのへたの部分がかえしになっていて、一筋縄では進めなかった。
気持ち手前から飛ぶことで、いい感じに乗ることができた。
そしてここを越えて進んでいくと━━
そう、地面の色とBGMが変わった。
新エリアだ。
少しづつだが、着実に進んでいる。
ここに来て下方向に!?
足場との間に隙間があるから、ジャンプ無しでは落ちてしまう。
少し手前からジャンプして着地点を調整しよう。
意外と行けるもんだな……進もう。
ここから、ちょこちょこと録画からの写真なので、キーの入力が写っている事があるが気にしないでくれ。
俺は3度見した。
無理。
当然、落ちないわけがなく。
17日目 諦めない心
前日、とんでもない足場を見せられて心をボコボコにされた筆者。
いまいちやる気が出なかったが、アドカレの期日も迫っている訳なのでどうにかして進めることに。
前日の最終到達地点までは、2~3回程度の失敗だけでそこまで苦労することなくたどり着いた。
ここから飛ぶのは、葉っぱが平地の役割を担っているのでそこまで難しくはなかった。
問題は次だ。
先程と変わらないように見えて、条件は違う。
葉っぱは下を向いていて使えないので、小さな円の上から足場を掴めてるかも分からない状態で飛ばなければいけない。
落ちた。
だが、こんなところで挫けている場合では無い。
明後日がアドカレ投稿予定日なのだから──
(プレイ日:12/20深夜 アドカレ投稿日:12/22)
まだ諦める時では無い、時間的にもまだプレイできる。
寝るにはまだ早い。
まだ、まだだ。
やれる。
落ちたところまで戻って来て、なんとか進んだ。
どこまでいっても「いもむし」
私はついに「いもむし」をクリアしたのだ。
素晴らしい、よく心折れずに頑張った、偉い、偉すぎるぞ俺。
製作者様のクレジットも表示され、「いもむし」は無事クリア、私は解放され──
待て、何かおかしい……
クリアもしたし、どう見てもここから先には進めない地形をしているのに暗転しない。
このままゲームを落とすのか?
いや、そんなはずは無いはずだ。
だがやはり、先には進めない。
「一旦戻るか?」
そう思い踵を返す。
左に戻るためジャンプをした時──
「クレジットに当たる…!?」
そういうことでした。
やはりいもむし、最後まで登らせてくる。
そういう事だった。
私は設置されているクレジットに飛び乗り、最後のいもむしに挑む。
ちょっと怪しい難所もあったが、無事乗りきった。
そしてクリアを象徴する「Thank you for playing.」
初めて苦行ゲーをプレイした感想
完走した感想ですが、初めての苦行ゲーでしたが、正直他の有名苦行ゲーと比べると難易度は優しいのかなと思いました。
他と比べると「操作の再現性」というものが取りやすいので、飛ぶ位置/移動入力の有無を覚えれば進みやすいと思いました。
なんて書いてはいるものの、やはり「クリアしなければならない」状況に自ら飛び込んだことは後悔しましたね。
いもむしをしていた時間を他に充てれていれば……もっと有意義な時間を過ごせましたよ?
ありがとう、散りゆくいもむし達よ。
さて、記事もいよいよ終わりが近づいてまいりました。
どうしてまだ終わってないんですか?(執筆時点の時刻:12/22 0:20)
公開予定日は同日の0:00、完全に遅刻ですね。許してください。
あーだこーだ、色々言ってきましたが、総合的には
随所で成長を感じることができ、とても楽しくプレイできました。
操作感も全然悪くなく、感覚を掴んでしまえば分かり易い挙動をするので操作に関しては特にストレスを感じることなくプレイできました。
しかもなぜか、私がいもむしのプレイを配信しているといもむしプレイヤーが3人ほど増えていました。
ドM?ドMなの?すごいよあんたら……
ばすきーでは狂ったように他人にいもむしを推していますが、このブームも時期に冷めるでしょう。
もう少し辛抱いただきたい。
私が永遠に推すのは、Titanfall2だけだから━━
さいごに
わたしがいもむしを継続してプレイ、クリアできたのはMisskeyインスタンス BackspaceKey.fm及び、同系列のDiscordサーバーの存在のおかげです。
また、タイムライン上でいもむしの話題を拾ってお話してくれた皆様、Discordで私のいもむしのプレイを暖かく見守ってくださった皆様へ、多大なる感謝申し上げます。
たくさんの方々に支えられ、ゲームのクリア、記事の執筆を終えることができました。
本当にありがとうございました。
それではまた、いつか更新する記事でお会いしましょう!
アドカレ12/22担当、りつでした!
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