「二◯二四年、自治の時期。」 協賛報告
「二◯二四年、自治の時期。」とは?
概要
自主ゼミ『不自由のない大学生活を獲得する手引き!』主催の学内シンポジウム。 2024年1月18日に立命館大学衣笠キャンパス明学館201号室で開催されました。
主催
登壇(敬称略)
白井 聡 (京都精華大学国際文化学部准教授)
崎山 政毅(立命館大学文学部教授)
小関 素明(立命館大学文学部教授)
協賛(敬称略)
君島 東彦(立命館大学国際関係学部教授)
リガク(立命館大学有志学生コミュニティ)
当日タイムテーブル
18:00~ 受付
18:15~ 開会・主催団体活動報告
18:30~ 白井 准教授 登壇
19:30~ 休憩
1940~ 崎山 教授 登壇
20:15~ 小関 教授 登壇
20:35~ 学生トーク・登壇者からのコメント
20:50~ 全体質疑
21:05~ 閉会
開会挨拶(概要)
主催者による挨拶・『不自由のない大学生活を獲得する手引き!』の取り組みや研究成果の発表。
立命館における自治の歴史、訓練としての自治論の紹介・自治の現状報告。
白井准教授登壇(概要)
自己紹介・全国の学生の取り組みを紹介・キャンパスの現状について・大学と消費者の論理(買い物客気分ではいけない)・大学の抱える問題・学生の意識について
崎山教授登壇(概要)
自己紹介・自己権力の確立・できる限り自由の領域を広げる・だれもがうろちょろできる愚か者の楽園・ミシェル・フーコーのパレーシア(parrhesia)について「言論の自由というレベルではなく、公の場でレトリックや操作を無くしたものがパレーシア。包み隠さずつたえるパレーシアの必要を認識し、パレーシアを学び自身も現実のものとして実践する。」・伊藤清『確率論と私』について・大学における消費者の論理
小関教授登壇(概要)
自己紹介・歴史学と自治・自治の空洞化・大学と競争原理
参加学生の意見(概要)
学部生A
立命館大学が稼げる大学化しているように感じる。
キャンパス分散化 法律と経済と政策科学など社会科学系の分離・大規模な移転に違和感を感じる。多様性を重視するなら分割しないでほしい。稼げる大学は立地がいい、キャンパス分割は競争原理導入の結果ではないか。
学部生B
白井准教授のトークに納得。一回生から単位をとって三回生からインターンはおかしい。 大学の広場で鍋をやったら職員に厳重な注意を受けた。立命館大学で自治はできるのか。 だめライフという、ダメがだめでいられる場所を目指す活動をしている。
崎山教授コメント
麻雀や鍋、下宿などの友人同士の付き合いが重要。
白井准教授コメント
空間を取り返そうとする運動であると思う。(鍋などは)本来の空間としての大学の復権を狙っているという点で重要。知的発展の基礎はそこにある。管理のエスカレーションと少子化は連動している。
他大学からの参加者C、学部生D
全国の学生による自治に関する様々な取り組みを紹介。 様々な自治会の形態。大学寮について。 将来の働き手としての学生。
学部生E
大学はもっと自由だと思っていたのに体裁ばかり気にしているのではないか。学友会に対して問題意識を持っている。
学部生F
弱い人こそが変革するのか。退場するのか。主体とはなにか。
学部生G
みらいゼミ制度が消滅する可能性が高いことについて問題ではないか?
閉会挨拶(概要)
主催者:『2024年、自治の時期。』と掲げているが、これは待っているだけでは来ない。 それぞれの範囲で、自治に関わる主体的な取り組みを。
協賛団体として
主催団体『不自由のない大学生活を獲得する手引き!』の参加者と共に、告知や会場準備などを行いました。
自治について考えるシンポジウムで、現実に学生の思いを実現するための取り組みを行っている「リガク」が参加することには大きな意味があると考えました。 当日参加したコミュニティメンバーからも「とても興味深い内容だった」/「堅いテーマだと思っていたが、大変面白かった」/「また是非参加したい」など好評でした。
学部生G君が指摘していた「みらいゼミ制度廃止問題」に関しては、リガクとして担当部署に要望書を提出しております。こちらから是非ご確認ください。
本報告は当日参加できなかった方々に、少しでも当日の様子を伝えられればと思い、議論やトークの内容を思い出しながら執筆しました。
抜け落ちている部分も多くあると思いますが、ご容赦ください。
SNSでも当日の様子を伝える参加者の投稿が500↑のRT、2000↑のいいねが付くなど、想像以上に大きな反響がありました。
登壇、協賛して頂いた皆様、様々な準備を共に行ってくれた皆様、雨天の中参加して頂いた学生/社会人の皆様、ありがとうございました。