ショートショート 錬成は電卓の親族
俺はこの世界の錬成術師。
今まで俺は錬成術で刀や銃などの武器を精製し、敵を倒してきた。
しかし今回の敵は少々手強い。
なぜなら数式を扱う相手なのだ。
この博士は到底凡人には理解できない数式を現実に登場させる。
その数式は相手の頭の中に侵入して思考の邪魔をする。
「うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「テイラー展開など使う必要ない。二次方程式が限界ってところかな…存分に数式の世界を彷徨いたまえ」
「兄さん、パソコンを錬成しろ」
遠くから弟の声が聞こえる。
「パソコン??」
「プログラミング技術はそもそも電卓と大きくは違わない。電卓を作ることができればパソコンも作れる」
「その手があったか」
俺は錬成術でパソコンを作ることに成功した。
「仮にパソコンが作れてもこの数式は解けないだろう」
「あとはこいつに任せる」
俺はChatGPTに数式を入力した。
ChatGPTが数式の呪縛から解いてくれた。
俺は博士を一瞬で倒すことができた。
(410文字)
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裏お題 錬成は電卓の親族
異世界も楽しいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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