上の子が下の子に意地悪をするときの対応
最近、教室でよく受けるご相談から・・・。
「上の子が下の子にいじわるをして困っています。4つも離れているのになぜこんなことをするのか?ということが多くて上の子がかわいく思えなくなってきました。」
というご質問が立て続けに発生しました。
これってどうですか?よくある話でしょうね。
上の子のこの行動の裏に「嫉妬」が隠れているのは理解できますね?どのお母さんも「嫉妬」は理解できると思います。
ところが!
解決方法が見事に間違っているのです。「大間違い」です。
例えば、上の子が、下の赤ちゃんをたたいたり蹴ったりして下の赤ちゃんが激しく泣いたとき、お母さんは何を思って、何と言って、どうされますか?
ちょっとイメージをして考えてみてください。
大きいお兄ちゃんが、小さい赤ちゃんを叩いているんです。赤ちゃんはかわいそうにギャーギャーと泣いているんですよ。さ、どう感じますか?そして、どう対応しますか?問題点はどこにありますか?
ほとんどのお母さんは次のように感じるはずです。
「もう!!4歳にもなっているのになんでこんないじわるをするの?本当にこの子は意地が悪い。やりにくいし扱いにくい子だ!!なんでこんな子になったのかしら?」と思って、
「〇〇ちゃん(上の子)、ダメじゃないの!赤ちゃんが けがをしたらどうするの!!いい加減にして頂戴!!あっち行ってなさい!!」と言って、
泣いている赤ちゃんのところへ行って赤ちゃんに『大丈夫?』と声をかけて『痛かったね』とか『びっくりしたね』とか言って優しくなだめ、抱っこして、よしよし、とあやす。
普通はこうなりますね。
これは大間違いですよ。何にも解決しません。
では、どうするの?
「〇〇ちゃん、どうしたの?大丈夫?」と真っ先に声をかけてあげないといけないのは上のお子さんです。
かわいい自分の妹(弟)に対して、不本意な意地悪をしないと心のバランスがとれなくなるまで心がSOSって叫んでいるのです。
「ママ、私のこと本当に愛してくれているの?」
「私のこと嫌いになったの?」
「私が邪魔なの?」
「私はママの子でいちゃいけないの?」
「ママの愛が欲しい」「抱っこしてほしい」「大好きよって言ってほしい」
ってね。
だから、
「愛を伝える」というのが一番の解決策なんですよ。