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入園前のお子様のお母さまへ

「そんなことじゃ幼稚園に行けないよ。」

「そんなんじゃ園長先生に叱られるよ。」

「そんなめそめそしてたらお友達できないよ」

「ぐずぐずしてたら園バスに乗れないよ。」

「これから毎朝、早起きなんだよ」

親心からのことばでしょうが、こんな脅しのような言葉を毎日毎日かけられて「そうか、環境が変わるんだな。ようし、ここは奮起しないと。頑張るぞ、明日から!!」

なんて、決して子どもは思いません。


以下、子どもの心の叫びを書きます。

『大好きなお母さんが、なんだか最近だんだんと冷たくなってきた。僕のこと、嫌いなんかな? のけ者に思ってるんかな? だったら、お兄ちゃんなんかになりたくないよ。幼稚園なんか行きたくない。パパもお母さまもおじいちゃんやおばあちゃんまでなんだか「入園」「入園」って浮かれてるけど、僕はほんとは不安なんだよ。とっても不安なんだよ。 

友達できるかな?ひとりで着替えやトイレで失敗しないかな?って不安で不安でどうしようもないのに、お母さんはちっともわかってくれない。お弁当箱や靴袋なんかを買いに行って「どれがいい?」って聞いてくれるけど、そんなの、どれだっていいんだ。大好きなトーマスの絵を選んだところでちっとも嬉しくなんかない。

本当は、もっともっとお母さんと一緒におうちにいたい!!幼稚園なんて行きたくない。もしおなかが痛くなったらどうしよう?もしお友達とケンカしちゃったらどうしよう?お母さんは助けてくれないんだよね。お母さんはそばにいてくれないんでしょう?

不安だよ、ぼく・・・お母さんと離れたくない。

でも、入園しないといけないんだよね?

だったら、

大丈夫だよ、あなたならできるよ、心配ないよ、って言ってよお母さん!

行きたくない日はおうちにいてもいいよ、って言ってよ、お母さん!

お母さんはいつも見守っているから離れていても大丈夫なんだよ

っていつもいつも言って応援していてほしい。

お母さん、お願い。

僕を安心させて。

もっと甘えさせて。

そして、「安心」がたくさんたまったら、うまくいくような気がする。

ぼく、お母さんのこと大好きだから頑張るよ。』

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