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年長さんが荒れてくる時期

今の時期、運動会シーズンも終わって実りの秋、充実の秋、といきたいところなのですが、毎年、この季節に私の教室では「あること」が起こります。

年長児さんが「荒れ」始めるのです。

心が不安定になって「取り組み」「能力開発」どころではありません。

具体的には、

指示に従わない、

あまのじゃくなことを言う、

「できな~い」と否定的なことばかり言う、

気分の浮き沈みが激しい・・・・


原因はわかっています。

「就学時検診」です。

お母さまが不安になっているので子どもも不安定になっているのです。

第2子さんはそうでもありませんが、第1子のお子さんが入学されるお家では非常に揺れる季節です。

対処法はあります。

これから春まで存分に甘えさせてあげることです。

離れていても、どこにいてもお母さんとあなたはつながっているんだよ、と言葉と態度で示し続けることです。周りの大人(旦那様やおじいちゃま、おばあちゃま)にも配慮のない言葉をかけないように気を付けてもらって下さい。

間違っても、「学校へ歩いていく練習」「一人で寝る練習」「朝の用意を一人でする練習」をさせないでください。不安が増すだけです。

 お子さまにかける言葉を選んで心して接して下さい。

新しい習い事を増やすとか、ドリルを始めるとか、『小学生準備コース』の云々を始めるとか・・・は禁止です。 

ところが!!

これだけ言っても、聞く耳を持たないお母さまもいらっしゃるので困ります。入学前に○○ができないと困る、とか、入学までに○○をさせておかなくちゃ、という焦りとか。「そんなんじゃ、学校に行けないよ」発言とか。

私が何度も何度も繰り返してお伝えしても、「そんなことぐらいで、大きく変わるはずはないだろう」「もっと厳しく! 世間の荒波にもまれて…云々」と、高をくくっておられるのでしょう。または、甘えさせることは逆効果だと思っておられるのだと思います。

たくさんの親子を見てきたからこそ、のアドバイスです。子どもの心を知っているからこそ、のアドバイスです。「幼児教育」を極めてきたからこそ、のアドバイスです。 思慮深くいきましょう。

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