返却する本を持ってくるのを忘れたら、その日は本を借りることはできません。
教室でよくある光景のお話です。
今はコロナの感染防止対策として絵本や図書の貸し出しをストップしていますが、コロナ以前は図書の貸し出しをしていました。お子様にも大人気で、「良質な絵本が借りられること」を楽しみにして下さっている保護者の方も多いです。今は残念ながら、できませんけど。
絵本の貸し出しのルールとして、『借りた本を返さないと新しい本は借りられない』ことになっています。当たり前か・・・
普段は、レッスンが終わるやいなや子どもたちは絵本を選ぶために絵本コーナーへまっしぐら・・・なのですが、時にはお母さまが、返却する絵本をうっかり持ってくるのを忘れてしまい、『借りられない』という事態が起こります。
このピンチをいかにチャンスに変えのかを母子で学べるよい機会でもあります。
母「今日は借りられないよ。返す本を忘れちゃったから。ごめんね。今度はちゃんと忘れないようにするね。」
子「嫌だ~。借りる借りる~~~(ゴネゴネ)」
母「ごめんね。決まりだから借りられないのよ」
子「嫌だ!嫌だ!借りたい~~~。借りる~~借りる~~~!!!!(ぐずぐず)」
母「(こんなにぐずぐず言ってんだから、今回だけは借りられるように先生たちオマケして下さらないかしら?)」
という心の声が聞こえることがあります。
いえいえ、絶対そんな対応はしません。
入室間もないお母さまは
「ここの教室の先生たちは、なんていじわるなの!」
「絵本くらい貸しなさいよ!」
「こんなに泣いてわめいているんだから!いいじゃないの!」
「ケチ!」
と思ってらっしゃるかもしれませんね(笑)
もし、
その場しのぎで、講師が
「じゃ、分かった分かった。〇〇ちゃん、今日だけは借りてもいいことにしてあげるからね。今回だけね。次はちゃんと2冊とも返してね」
という対応をしたら、
さて、
子どもはどう思うでしょう?
『ぐずぐず言って困らせたら → 自分の意見が通るんだぞ~!!』
『ごねたもん勝ちなんだぞ~!!』
こう思いますよ。無意識に。
これを学んでしまったら、今後どうなると思います?
こんな簡単なセオリーですが、これをやってしまっている親御さんがとても多いです。ぐずぐず言ったときに飴ちゃんを口にぽいっと入れるのも同じことですよ。ほんと、よくない。