子どもがダダをこねるわけ
1歳半くらいから自我の目覚めが始まる
1歳半あたりを過ぎると途端に子育てが「うまく」いかなくなります。それは、子どもの自我が出てくるからです。「これをやりたい」「あれをしたい」という子ども自身の意志です。
少なくとも5歳のお誕生日までは『だだこね』は続きます。手指の発達や言葉の発達が早い子どもは3歳になれば少しずつ落ち着いてきます。
逆に、手指の巧緻性が発達してこないと、なかなか『だだこね』はおさまりません。
現実と思いのギャップが原因であることも多い
『だだこね』は心の中の思いと現実とのギャップが原因というものが多いです。「私は今、これをしたいのに、できない!」「自分のイメージ通りにハサミが使えない」「自分の着たい服はこれじゃない」「僕はコレがしたいのに、ママはダメって言う」・・・
頭の中には、思い描いているイメージがあるのに、指先がうまく動かないためになかなか思い通りの絵が描けない、思い通りにハサミが使えない。また、言いたいこと伝えたいことがあるのに、言葉がまだうまく話せなくて(あるいは、語彙が少なくて)お母さんに自分の気持ちをうまく伝えられないというもどかしさ。こういうことが『だだこね』となって出てくるのです。
『だだこね』は子ども自身の問題なのよ。
子どもが『だだ』をこねて泣きわめいたら・・・どうしていますか?
まさか、お菓子で釣っていませんよね?絶対やめて下さいね。
『だだこね』が始まったら、一度だけ「理由」や「いきさつ」を説明し、そのあとはひたすら寄り添い、代弁し、気持ちを切り替えるまで待ってあげましょう。
「そうだね、これがしたかったんだね」
「これが欲しかったんだよね」
「これをもっとこうしたかったんだよね」
「こうしたかったのに、うまくいかなくて腹が立ってきて泣いてるんだよね」
そして、
気持ちを切り替えて、落ち着くことができたら「自分で気持ちを切りかえることができたね、偉かったね」とほめてあげましょうね。
その繰り返ししかありません。
自分の機嫌は自分でとらせる。
子どもがだだをこねて泣いたり、わめいたり、ワーワー言ったりすると、大人は、その姿を見ているのが面倒くさいっていうか、早く収めなくちゃ、という思いが強くて、機嫌をとったりおもちゃやお菓子で釣ったり、あるいは、別のことに興味をひかせてごまかすということをしがちです。それって、「自分がご機嫌ナナメにしていると大人たちがちやほやしてくれる」「機嫌を悪くしてグズグズ言っていたら→いいことが起きる」という経験になってしまうので気をつけて。自分の機嫌は自分でとらせるようにしてほしいです。