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子どもに早く靴を履かせるために、なんと声掛けをするのか?

私は、教室のお玄関などで、よくお母さんとお子さまの会話を聞いていることがあります。どんな声かけをされているのかな?と思って。

先日、「ああ、お母さん、ナイス!」と思う瞬間がありました。

いつもと同じように玄関に出ていきましたら、1歳半のお子さまとお母さまが玄関で靴を履いてちょうどお帰りになるところでした。お母さまは、自分の靴をさっと履かれ、次にお子さまに靴を履かせようとされているのですが、お子さまの方はというと・・・

興味のあることに心を動かされているためになかなか靴を履いてくれません。

なにしろ、1歳半ですからね。

自分の興味の赴くままに動き回るお年頃です。

ちょっとしたテクニックが必要なのです。

「もう!靴を履きなさいっていってるでしょ!!!!!!ガミガミ」という展開にならないといいけど・・・と密かに思いながらお母さまはどうされるのかな?と思って見守っていました。

すると、

「Mちゃん、靴を履いたら、ほら! お外へ出てお散歩できるよ。」

とおっしゃったのです。

どうですか?この言葉かけ。素晴らしいです。

『靴を履いたら、あなたの興味が膨らむような楽しいことが待っているよ。』と言って子どもさんの心を動かしたのです。当然、Mちゃんは「ハッ」っと振り向きすぐに靴を履いて、お母さんと手をつないで外へ。

考え無しに言葉を発していたら、どうでしょう?

「靴を履かないと、お外へ出られないよ」

「早く履いてくれないと、お母さん困るんだけど」

と言ってしまうところではありませんか?

Mさんは胎教からお見えくださっているお母さまです。お子さまは1歳半でも、教室での受講歴は2年以上。さすが、の言葉がけでした。


子どもさんにかける言葉はそっくりそのまま人格を作っていきます。だからお母さんが発する言葉は責任重大です。


「Aすると、Bができる」

「Aしないと、Bできない」


子どもの人格形成の上で、この言い方の違いは、非常に大きいのです。プラス+プラス、なのか、マイナス+マイナスなのか、ということですが、小学生たちの性格や思考の癖を見ていると、そのことを強く思い知らされます。

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リタ
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