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リラックスをしないと右脳は動かない

今月は教室の年長児のクラスでの幼児コースの総仕上げのレッスンが続いていました。同時にこれからは、小学生コースへつなげるための取り組みが増えてきます。

その中の一つが、「イメージトレーニングからの描き出し」です。

右脳で見えたイメージを、左脳の力を使って表現する取り組みです。

こんな風に言葉で言うと「簡単にできそう」思いますよね?

ところが、実はそんなに単純な話ではありません。


イメージを見る、ということがうまくできなければ「描き出す」ことは当然できないですし、さらに右脳左脳の連携がうまくいかなければ描きだすことはできないのです。

つまり、リラックスして右脳がよく働いていないと何も描けない(出力しない)のです。

3歳~4歳になってから右脳を伸ばしたいと教室に連れて来られたお子さまで、小さいころから左脳の出力取り組みの「ドリル」ばかりを、叱られながら(←ここ重要)やってきた子どもさんは、

ほぼ100%イメトレの描き出しが苦手です。右脳を働かせることに慣れていないうえ、左脳が優位になっているためです。脳の使い方が、「左脳優位」に固定されているという感じです。

また、長く右脳トレーニングを続けているお子さまでも、年長のこの時期になると、突然

「イメージが見えない」「何にも見えない」

と言い出す子が出現します。

右脳優位から左脳優位に移る年齢、ということもありますけれども、それよりも入学へ向けての周囲からのプレッシャーや身の回りの変化(机やランドセルの新調)によるストレスが要因であることが多いように思います。リラックスできていないのです。

これでは右脳の能力が全く発揮できません。

右脳はリラックス脳とも呼ばれ、リラックスしている時にこそよく働きます。逆に左脳は緊張しているときに動く脳で、「頑張ろう」「よ~しやるぞ」という時に動きます。

お子さんは、緊張していたり、お母さんに理不尽に叱られた後、あるいは、家族に対して心に巣くっているものがある時などは全くイメージが見えません。0歳から右脳教育を受けてきた子どもさんでも、ちょっとしたことでこんなことになってしまうのです。

教室でそんな様子を感じたら、すぐにお母さまにを声をかけさせてもらっています。第2子、第3子でお母さまは慣れていたとしてもお子さまにとって入学は「初めての経験」です。お子さまをよく観察して気持ちに寄り添ってあげて下さい。お願いします。

いただいたサポートは教室の絵本購入に使わせていただきます。